「3色トリノって、もう売ってないの？」
そんな声を最近SNSなどでよく見かけます。昔、駄菓子屋さんやスーパーの冷凍庫で見かけた懐かしいアイス。チョコ、バナナ、いちごの3つの味が1本で楽しめる「3色トリノ」は、子ども時代の記憶に残っている人も多いですよね。
しかし、現在はなかなか店頭で見かけなくなりました。そこで今回は、「3色トリノは本当に販売終了なのか？」「なぜ姿を消したのか？」「再販の可能性はあるのか？」を徹底的に調べてみました。
懐かしのアイス「3色トリノ」とは？
「3色トリノ」は、フタバ食品が1978年に発売したアイスバー。
1本でチョコ・バナナ・いちごの3つの味が楽しめるという贅沢な構成が人気を集め、当時の子どもたちの“夏の定番アイス”として長く親しまれました。
当時のパッケージはカラフルで、子どもでもすぐに手に取りたくなるデザイン。棒の先端にどの味がくるかで盛り上がった、なんて思い出を持つ人も多いでしょう。
昭和のアイスといえば、シンプルな味と形で記憶に残るものが多いですが、3色トリノはその中でも“遊び心”があるユニークな存在でした。
フタバ食品の公式資料によると、初登場は1978年。その後、1990年頃にいったん販売を終了しています。
ところが、長年にわたって「もう一度食べたい！」という声が多く寄せられ、2010年に“復刻版”として再登場しました。
なぜ「販売終了」と言われるようになったのか
SNSなどで「3色トリノ 販売終了」と話題になる背景には、いくつかの要因があるようです。
実際には完全に消滅したわけではなく、「見かけなくなった」「買えない」と感じる人が増えたことで、“販売終了説”が広まっているのです。
一度は本当に販売終了していた
まず事実として、1990年頃に一度製造・販売を終了しています。
これはフタバ食品の公式年表にも記載されており、当時のアイス市場での入れ替えやコスト面の見直しがあったと考えられます。
当時のアイス業界は新商品のサイクルが非常に速く、短期間で販売終了になるケースが珍しくありませんでした。
コストや流通の問題
3つの味を1本に詰め込むという構造上、製造工程も手間がかかります。
原材料費や人件費が上がるなかで、価格を維持するのが難しくなった可能性もあります。
また、流通コストの上昇により、全国で常時販売する体制を保つのが難しかったとも考えられます。
店頭で見かけない＝販売終了と思われる
現在でもオンラインショップや一部地域では販売されていますが、大手コンビニやスーパーではあまり見かけません。
アイスは季節や地域によって取り扱いが異なり、「一時的に取り扱いがない＝販売終了」と誤解されることも多いです。
特に復刻版や数量限定商品は、一定期間で販売が終了するため、“幻のアイス”のような印象を持たれやすいのです。
実は2024年に再びリニューアル復刻されていた！
「販売終了」と思われがちな3色トリノですが、実は2024年にフタバ食品からリニューアル版が発売されています。
ニュースリリースによると、1978年当時の長方形の形状に戻し、原材料配合も当時の味を再現したとのこと。
懐かしさをそのままに、よりレトロ感のあるアイスとして再登場しました。
このリニューアルは、昭和アイスブームの再燃を背景にした動きでもあります。
SNSでは「懐かしすぎる！」「小学生のときの味が戻ってきた！」と話題になり、数量限定で販売された地域では即完売する店舗もあったようです。
また、フタバ食品の公式オンラインショップでは「3色トリノ10本セット」などの通販販売も行われており、全国から購入することが可能です。
ただし、こちらも常時販売ではなく在庫がなくなることもあるため、「売り切れ＝販売終了」と見なされるケースがあるようです。
販売終了の背景にあるアイス市場の変化
3色トリノが一度終了し、復刻を経て再び姿を見かけにくくなった背景には、アイス業界全体の変化も関係しています。
新商品サイクルの短期化
アイス市場は毎年新商品が数百種類も登場します。
メーカーは季節やトレンドに合わせて新作を投入し、入れ替えを頻繁に行うため、ロングセラーでもラインナップ整理の対象になりやすいのです。
その結果、3色トリノのような“懐かし系アイス”は、期間限定で再登場するスタイルが主流になっています。
消費者ニーズの変化
現在のアイス市場では、「ご褒美スイーツ」「低糖質」「素材にこだわる」など、健康志向やプレミアム志向が高まっています。
シンプルで昭和レトロな3色トリノは、懐かしさでは人気があるものの、現代の嗜好に合わせたリニューアルが求められる面もあります。
このあたりは今後の再販展開においても重要なポイントになりそうです。
今でも買える？入手方法と販売店情報
「どこで買えるの？」という声も多くあります。
結論から言うと、現時点でもフタバ食品の公式オンラインショップで購入できるタイミングがあります。
販売は「10本入りセット」などのまとめ買い形式が多く、家庭用冷凍庫でのストックにもぴったりです。
ただし、実店舗での常時販売は確認が難しく、スーパーやコンビニでは取扱地域が限られています。
特に地方のスーパーやアイスのセレクトショップでは見かけることがあるようなので、見つけたらかなりレア。
再販のたびにSNSで話題になる理由も、流通量の少なさにあります。
再販の可能性と今後の展開
復刻やリニューアルの実績がある以上、今後も再登場の可能性は十分にあります。
2024年のリニューアル版が好評だったことから、期間限定コラボやレトロシリーズの一環として再販されることも考えられます。
特に、昭和レトロやノスタルジーブームが続く中、「懐かしい味をもう一度」というニーズは根強いものがあります。
メーカー側もSNSの反応を重視しているため、再販希望の声が多ければ動きがあるかもしれません。
実際に過去の復刻では、消費者のリクエストがきっかけで再発売に至った経緯があります。
“幻のアイス”がまた夏の定番として戻ってくる日を期待して待ちたいところです。
3色トリノが販売終了？人気アイスが消えた理由と再販の可能性をもう一度整理
最後にポイントをまとめます。
- 3色トリノは1978年に登場し、1990年頃に一度販売終了
- 2010年に復刻、2024年にリニューアル版が登場
- 店頭では見かけにくいが、オンラインショップでは販売されることがある
- 「販売終了」という噂は、実店舗での流通減少や限定販売が原因
- 再販の可能性は十分あり、レトロブームの流れに乗るチャンスも
つまり、「3色トリノは完全に終売したわけではない」というのが現状です。
復刻やリニューアルが繰り返されていることから、今後も再び話題を呼ぶ可能性は高いでしょう。
もし店頭で見つけたら、それはちょっとした“昭和アイスの奇跡”かもしれません。
