子どものころに夢中になって遊んだ「なるなるグミの実」。あの“木にグミの実がなる”不思議で楽しいお菓子を、最近まったく見かけなくなった…と感じている人も多いのではないでしょうか。
SNSでも「どこにも売ってない」「もう終わっちゃったの?」という声が相次いでいます。
今回は、この「なるなるグミの実」が本当に販売終了してしまったのか、理由や再販の可能性、さらに代わりになる商品についても徹底的に調べていきます。
なるなるグミの実とは?クラシエの人気知育菓子シリーズ
まずは「なるなるグミの実」がどんなお菓子だったのかを振り返ってみましょう。
この商品は、クラシエフーズが展開する「知育菓子®」シリーズのひとつとして登場しました。自分で作って食べる体験型のお菓子として、子どもを中心に人気を集めたシリーズです。
「なるなるグミの実」は、プラスチックの“グミの木”に液体と粉をつけてくるくる回すと、小さなグミの実が枝にポコポコと実るという仕組み。まるで植物の成長を見ているような感覚で、作る過程そのものが楽しいのが特徴でした。
完成したグミにはトッピングをかけて食べることもでき、遊びと味わいの両方を楽しめる知育菓子の代表的な存在といえます。
初代モデルは2012年に登場し、2019年には「ふしぎはっけん なるなるグミの実」としてリニューアル。さらに2022年にも新パッケージとして再登場しており、何度か仕様変更を経て販売されてきました。
なるなるグミの実は本当に販売終了したの?
さて、多くの人が気になるのが「今はもう販売されていないのか?」という点です。
結論から言うと、「公式に“販売終了”という発表は出ていないものの、実質的には店頭での流通がほぼ途絶えている状態」と言えます。
クラシエの公式サイトやプレスリリースを確認すると、2022年3月時点では「なるなるグミの実(15g/税込173円)」が新発売として紹介されています。しかし、2023年以降は同商品に関する新しい情報が発信されていません。
実店舗での取り扱いも大幅に減っており、スーパーやコンビニではほとんど見かけなくなっています。
一部の通販サイトでは「在庫限り」「販売を終了しました」という表示も出ており、流通在庫のみが残っている状況と考えられます。
つまり、公式な「終売宣言」はないものの、実質的には販売終了とみなして差し支えない段階です。
販売終了の理由として考えられること
クラシエから明確な発表は出ていませんが、複数の要因が重なったと考えられます。
ネット上の情報や業界の動向を踏まえると、主に次の3点が理由として挙げられます。
1. 製造コストの上昇と生産体制の見直し
「なるなるグミの実」は、プラスチック製の木のパーツや粉末・液体など、複数の素材を組み合わせて作る構成でした。そのため、原材料コストやパッケージ資材の価格上昇に影響を受けやすい商品です。
また、製造工程も複雑で、工場側の生産効率を考慮すると他商品に比べてコスト負担が大きかった可能性があります。
2. 知育菓子シリーズのリニューアルと整理
クラシエは近年、知育菓子シリーズをリブランディングしています。2022年には「モンスターデコケーキ」「ねるねるねるねDX」など新しいラインを登場させ、動画映えやSNS映えを意識した構成へと移行しました。
その流れの中で、旧タイプの「なるなるグミの実」は販売対象から外れた可能性があります。
3. 売上・需要の減少
登場から10年以上が経過し、子どもの遊び方や嗜好が変化していることも一因でしょう。
知育菓子ブームが落ち着いたことや、新しいお菓子に押されて需要が減少した結果、販売終了という判断に至ったと考えられます。
再販や復活の可能性はある?
気になる再販情報ですが、現時点(2025年11月)では公式から再発売の発表はありません。
ただし、過去には数年のブランクを経てリニューアル発売された経緯があるため、将来的な復活の可能性はゼロではありません。
知育菓子シリーズは、人気の復刻や期間限定復活が行われることもあります。たとえば「ねるねるねるね」は味や形を変えて何度も再登場しており、シリーズ全体としては柔軟な展開が続いています。
そのため、SNSやクラシエ公式サイトを定期的にチェックしておくと、新しい発表を見逃さずに済むでしょう。
また、Amazonや楽天などの通販サイトでは、過去の在庫やリニューアル版が販売されていることがあります。「在庫限り」と表示されることも多いので、見つけたら早めの購入がおすすめです。
なるなるグミの実が買えないときの代替品
「なるなるグミの実がないなら、同じように楽しめるお菓子はあるの?」という声も少なくありません。
そこで、似たコンセプトの“作って遊べるお菓子”をいくつか紹介します。
・グミつれた(クラシエ)
長いグミをストローで釣るように作る人気の知育菓子。ぶどう味やソーダ味などがあり、遊びながら作る体験が「なるなるグミの実」に通じる要素を持っています。
・ねるねるねるね(クラシエ)
定番の知育菓子。ねって色が変わる不思議さや、ふわふわの食感が人気で、定期的に新フレーバーが登場しています。小さな子どもでも作りやすく、現在も広く流通しています。
・ポッピンクッキンシリーズ
ケーキや寿司などのミニチュアスイーツを自分で作るシリーズ。見た目の完成度が高く、SNS映えするため、知育菓子ファンに根強い人気があります。
これらはすべてクラシエが手掛ける商品で、同社が得意とする「作って遊ぶ楽しさ」を継承したラインナップです。
「なるなるグミの実」が手に入らない今、代替として十分満足できる内容と言えるでしょう。
店頭で見つからない理由と入手のコツ
最近では、知育菓子を取り扱う店舗が限られてきています。
特に「なるなるグミの実」のような特殊パーツ付きの商品は、コンビニやドラッグストアでは扱われないことが多く、入手難易度が上がっています。
もし購入したい場合は、次のような店舗を探してみるとよいでしょう。
- イオンやイトーヨーカドーなど、大型スーパーの玩具菓子コーナー
- ドン・キホーテやトイザらスなど、子ども向け商品を多く扱う量販店
- Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの通販サイト
ただし、現在販売されているのは旧在庫や転売品であることが多いため、価格が定価より高騰しているケースもあります。購入時は販売元や価格をよく確認するようにしましょう。
なるなるグミの実が販売終了?今後に期待したいこと
「なるなるグミの実」は、ただのお菓子ではなく“体験する遊び”を提供してくれた商品でした。
グミが実る様子を見ながらわくわくする時間は、多くの子どもたちにとって特別な思い出です。
確かに今は販売終了に近い状態ですが、知育菓子シリーズ全体が廃れたわけではありません。
むしろクラシエは新しいアイデアやテクノロジーを取り入れ、現代の子どもたちにも刺さる新商品を次々と生み出しています。
その中で、いつか「なるなるグミの実」が再登場する可能性も十分あるでしょう。
今後の再販情報を待ちながら、懐かしさとともに知育菓子の世界をもう一度楽しんでみてはいかがでしょうか。
