最近、「エスプリークのフェイスパウダーが売ってない」「どこに行っても在庫がない」という声がSNSでも目立つようになりました。長年愛用していた人にとっては、突然の販売終了に驚いた方も多いのではないでしょうか。この記事では、なぜエスプリークのフェイスパウダーが販売終了となったのか、その背景と後継商品、そして今後の入手方法について詳しく解説します。
エスプリークフェイスパウダーが販売終了した背景
まず、公式サイトやメーカーであるコーセーの発表を見ると、「販売終了品」というページに複数のエスプリーク製品が掲載されています。その中には、これまで人気だったベースメイク商品も多く含まれており、リニューアルやライン整理の一環として販売を終了したことが確認できます。
エスプリークはもともと、「崩れにくさ」「なめらかな仕上がり」「軽やかな付け心地」を重視したブランドでしたが、ここ数年で市場のニーズが変化。よりツヤ感や素肌感を重視する傾向が強まり、これまでの処方や質感では現代のメイクトレンドに合わなくなってきたのです。
そのため、旧製品をそのまま販売し続けるのではなく、より進化した処方へ切り替える必要があったと考えられます。
さらに、原料価格や製造コストの高騰、成分表示ルールの改訂などもあり、従来の製品仕様を維持するのが難しくなっていたことも背景の一つといえるでしょう。
販売終了とリニューアルの関係
「販売終了=完全廃盤」と思われがちですが、コーセーの場合、多くのケースで“リニューアル”という形を取っています。つまり、旧バージョンのフェイスパウダーが生産終了となり、代わりに新しい処方やパッケージで登場しているのです。
エスプリークの公式情報を見ると、「新製品発売に伴い、一部アイテムの店頭販売を終了します」というお知らせが過去にも複数回出されています。これらは新商品の導入に合わせてラインナップを入れ替えるという自然な流れであり、人気が落ちたからというよりも、ブランド全体の刷新によるものと考えられます。
実際、旧エスプリークのフェイスパウダーの販売が止まったタイミングで、「シルキーロングステイ パウダー」や「メルティセラム グロウパウダー」などの新しいベースメイクアイテムが登場しています。これらが事実上の後継品にあたると見てよいでしょう。
新製品「シルキーロングステイ パウダー」とは
2024年に登場した「シルキーロングステイ パウダー」は、エスプリークの新世代フェイスパウダーです。
特徴は、従来よりも粒子が細かく、肌にすっと溶け込むような仕上がりを実現している点。軽い感触でありながら、毛穴やテカリをしっかりカバーし、長時間メイク崩れを防いでくれます。
特に「シルキーロングステイ」という名の通り、滑らかさと持続力が両立しているのが魅力。マスク生活や長時間の外出にも対応できるよう改良されており、皮脂や汗によるヨレを防ぎながらも、重ねても厚塗り感が出にくい設計です。
また、3色展開で、自分の肌色や仕上がりの好みに合わせて選べる点も好評です。ツヤよりもさらっとしたセミマットな仕上がりを好む方には特に向いています。
「メルティセラム グロウパウダー」も注目の後継候補
一方、2025年に登場した「メルティセラム グロウパウダー」は、フェイスパウダーというより“パウダーファンデーション”に近い仕上がりです。美容液コーティングされたパウダー粒子が肌にとけこむように密着し、しっとりとしたツヤ感とカバー力を両立しています。
名前の通り「メルティ=とろけるような感触」をコンセプトにしており、粉っぽさが苦手な方や乾燥しやすい肌質の方にも向いています。
この製品の登場によって、エスプリークのベースメイクラインが「しっとり系(グロウ)」と「さらさら系(ロングステイ)」の2路線に整理されたとも言えます。
つまり、旧フェイスパウダーの代わりとしては、仕上がりの好みに応じてこの2つの新作から選ぶのが現実的な選択肢です。
なぜ愛用者に「売ってない」と感じられたのか
エスプリークのフェイスパウダーが「突然なくなった」と感じる理由の一つは、販売終了の告知方法にあります。公式サイトでは“販売終了品一覧”に掲載されていても、SNSや広告などで大々的に告知されることは少ないため、店頭で在庫がなくなって初めて気づくケースが多いのです。
また、店舗によって在庫状況が異なり、「ドラッグストアでは売り切れ、通販ではまだ在庫あり」といった状態も発生します。そのため、SNS上では「売ってない」「もう手に入らない」といった投稿が相次ぐ一方で、ネット上では在庫が少量残っているというギャップが生まれます。
実際、販売終了直後は在庫限りでの販売が続くため、気づいた時点でストックしておくのが賢明です。特に気に入っていた色番や質感がある場合は、早めの確保がおすすめです。
販売終了の理由をもう少し掘り下げてみる
エスプリークフェイスパウダーの終了背景には、単なる「古くなったから」ではなく、いくつかの具体的な理由があると考えられます。
- メイクトレンドの変化
近年は“ナチュラルで素肌感のある仕上がり”が主流。旧フェイスパウダーはマット寄りで、トレンドからやや離れていた可能性があります。 - 処方・成分の見直し
美容成分やコーティング技術が進化し、より軽く肌になじむ新処方への切り替えが求められていました。新製品では美容液成分配合などの特徴が強化されています。 - ブランド全体の刷新
エスプリーク自体がラインナップを再編し、「透明感」「ツヤ」「長時間キープ」という3要素を軸に製品を再構築しています。その過程で旧アイテムが整理対象となったと考えられます。 - 製造・流通の最適化
一定の販売期間を過ぎた商品は、原材料の供給やパッケージ在庫の都合で継続が難しくなることがあります。メーカーにとっても、限られた生産ラインを新商品に集中させる方が効率的です。
今後の入手方法と注意点
すでに公式で販売終了とされている旧フェイスパウダーですが、今でも一部の通販サイトや店舗では在庫が残っている場合があります。
ただし、以下の点には注意が必要です。
- 出品元が正規取扱店かを確認すること。
- 長期間保管された商品は、粉質や香りが変化している可能性がある。
- ケースやレフィルの互換性がない場合がある。
特に旧シリーズのケースに新レフィルが合わないケースもあるため、購入前に対応可否を確認しておくと安心です。
一方で、これから新しく購入する方には、新製品を試してみることをおすすめします。リニューアル後のパウダーは、質感がより繊細になっており、仕上がりの美しさや持ちも向上しています。
まとめ:エスプリークフェイスパウダーは時代に合わせて進化中
「エスプリーク フェイスパウダーが販売終了した」と聞くと少し寂しく感じるかもしれませんが、実際にはブランドが進化し、新しい形で再登場している段階といえます。
旧モデルのファンデーションやフェイスパウダーが姿を消すのは、ブランドがより良い製品を届けるための自然なプロセスです。
後継となる「シルキーロングステイ パウダー」や「メルティセラム グロウパウダー」は、従来品の使い心地を引き継ぎながらも、より現代的な仕上がりを実現しています。
「昔の方が好きだった」という声もありますが、実際に試してみると軽さやフィット感の違いに驚く人も多いでしょう。
これから購入を検討している方は、旧商品を探すよりも、新しいエスプリークのラインを体験してみるのがおすすめです。時代の変化とともに、あなたのメイクもアップデートしてみてはいかがでしょうか。
