「キスミーフェルム 紅筆リキッドルージュが店頭から消えた」「愛用していたのに見つからない」——そんな声がここ最近SNSや口コミで増えています。
筆とリップが一体化した独特の形状で人気だったこのシリーズ。なぜ販売終了してしまったのでしょうか?今回は、ブランドの動きや市場の変化、さらに後継品・再販情報までを丁寧にまとめていきます。
キスミーフェルムとは?「紅筆」シリーズの位置づけ
まずは、ブランドの基本情報から振り返ってみましょう。
キスミーフェルム(Kiss Me FERME)は、伊勢半が展開するメイクブランドです。年齢を重ねても自分らしくメイクを楽しみたい女性を応援するラインとして、特に40〜60代の層から支持を集めてきました。
中でも人気だったのが「キスミーフェルム 紅筆リキッドルージュ」や「キスミーフェルム 紅筆ティントルージュ」といった“筆ペン型リップ”シリーズ。
まるで書道筆のように輪郭がスッと描ける筆先と、リップの発色・ツヤ感を両立しており、「塗りやすい」「上品な仕上がり」「持ち運びにも便利」と高い評価を得ていました。
ドラッグストアやバラエティショップなどでもよく見かけた定番商品でしたが、2023年頃から「生産終了」「販売終了」の表示が出始め、徐々に姿を消していきます。
実際に販売終了したのはいつ?どの製品?
多くの通販サイトやレビューサイトでは、すでに「販売終了」「在庫限り」といった表記が確認されています。
例えば、「キスミーフェルム 紅筆リキッドルージュ01」「キスミーフェルム 紅筆ティントルージュ」など複数の型番で同様の記載があり、2022〜2023年頃を境に一般販売が終了したとみられます。
一方で、2025年現在も中古・旧在庫として販売されているケースがあり、「販売終了」とはいえ完全に流通が途絶えたわけではありません。
ただしメーカー公式の通常ラインナップからは外れており、新品での入手はかなり難しい状況です。
キスミーフェルム 紅筆リキッドルージュが販売終了した理由
では、なぜ人気商品だった紅筆シリーズが販売終了となってしまったのでしょうか。
複数の要因が重なっていると考えられます。
1. コロナ禍によるリップ需要の急減
最大の理由として挙げられるのが、コロナ禍によるマスク生活の長期化です。
外出時にマスクを着用することが日常化し、リップメイク全体の需要が大きく落ち込みました。
特にツヤ感・発色を重視した口紅系アイテムは売上が激減し、多くのブランドが在庫調整や生産終了を余儀なくされました。
紅筆シリーズも例外ではなく、「唇の輪郭を丁寧に描く」「ツヤを楽しむ」といった特徴がマスク時代のメイクスタイルと合わなくなってしまったと考えられます。
2. ブランドのターゲットとラインナップの再編
キスミーフェルムは、これまで「ミドル・シニア層向けブランド」という印象が強く、近年はそのイメージを刷新する方向へと舵を切っています。
「年齢にとらわれず、すべての人が自分らしくメイクを楽しめるブランドへ」という方針のもと、商品構成を見直し、よりシンプルで現代的なラインへ移行しました。
その過程で、従来の筆ペン型リップのような独立ラインが整理された可能性があります。
ブランド刷新の一環として、紅筆シリーズが通常展開から外れたというのは自然な流れです。
3. 数量限定販売からの完売終了
実は、紅筆シリーズにはもともと「数量限定」「在庫がなくなり次第終了」という注記がついていた時期があります。
つまり、恒常的に販売される定番商品ではなく、“限定発売→完売→終了”という形で展開されていたのです。
その後、限定復刻として再登場することもありましたが、基本的には「定期的に再販される人気限定品」という扱いに変わっていきました。
したがって、“販売終了”というよりは“完売後に定番化されなかった”というのが実情に近いと言えるでしょう。
復活の兆し?キスミーフェルム 紅筆リップグロウが限定で再登場
実は、2025年に入ってから「キスミーフェルム 紅筆リップグロウ」という名称で限定復刻が発表されています。
これは「惜しまれつつ販売を終了した紅筆リップが数量限定で登場」という公式リリースを伴うもので、イオン系列店舗で7月9日先行発売、全国発売は8月11日とされています。
新作「キスミーフェルム 紅筆リップグロウ」は、従来の筆ペンタイプを受け継ぎつつ、
- 平筆設計で輪郭が描きやすい
- プランパー成分配合でふっくら仕上がり
- 透け感とツヤを両立する蜜感カラー
といった最新トレンドを反映した仕様に進化。
まさに旧ファンの声に応えるような“アップデート版”として話題になっています。
限定色は全4色で、やわらかな発色と軽やかなつけ心地を重視。
かつてのキスミーフェルム 紅筆リキッドルージュのような重厚感ではなく、今の時代に合うナチュラルな仕上がりへと変化しています。
実質的な後継ライン「ミセイロージュ」にも注目
さらに、2024年春にはブランド刷新の象徴として「ミセイロージュ」という新リップラインも登場しています。
この商品は、「キスミーフェルム 紅筆リキッドルージュ(生産終了)」の後継とされる立ち位置にあり、
- 体温でとろけるメルティオイル処方
- シンクロ発色による自然な血色感
- スティックタイプの使いやすさ
など、筆タイプとは異なるものの“艶やかな発色と大人の上品さ”を継承しています。
従来の紅筆リップが担っていた「上質で落ち着いた仕上がり」というポジションを、よりモダンに再設計した形と言えるでしょう。
ユーザーの声と惜しむ口コミ
販売終了を惜しむ声は今も多く見られます。
「筆ペン型で唇の輪郭まできれいに描けた」「他のリップでは代わりが効かない」など、独特の使い勝手への支持が根強いのです。
特に年齢を重ねた世代にとっては、発色と塗りやすさのバランスが非常に使いやすかったという意見が目立ちます。
また、「限定で復活してくれてうれしい」「平筆タイプは他ブランドに少ない」といった再販を喜ぶ声も増えています。
限定販売ながら、旧ファンが再び購入できる機会ができたのは朗報と言えるでしょう。
今後の再販や代替品の可能性
紅筆シリーズは完全に終わったわけではなく、「キスミーフェルム 紅筆リップグロウ」という形で復活しているため、今後も季節限定や数量限定として展開される可能性があります。
また、ブランド全体が刷新されつつあることから、筆型リップの新バージョンや関連ラインが追加されることも期待できます。
ただし、定番化の予定は現時点で発表されていません。
再販情報を確実にチェックしたい場合は、伊勢半グループの公式オンラインストアやプレスリリース、ドラッグストアの新商品情報ページを定期的に確認するのがおすすめです。
購入する際の注意点
すでに生産終了している旧モデルについては、ネット通販やフリマアプリで販売されているケースもあります。
ただし、長期保管品は品質の変化がある可能性もあるため、使用前に状態を確認することが大切です。
また、化粧品の効果や使用感には個人差があります。
公式が推奨していない使用法や、古い商品の再利用は避け、なるべく新品・正規ルートで購入するのが安心です。
キスミーフェルム 紅筆リキッドルージュが販売終了した理由と今後の展望まとめ
キスミーフェルムの紅筆シリーズが販売終了した背景には、
- コロナ禍によるリップ需要の落ち込み
- ブランド刷新によるラインナップ再編
- 限定販売からの完売終了
といった複数の要因が重なっていました。
しかし、その人気と支持は根強く、現在は「キスミーフェルム 紅筆リップグロウ」や「ミセイロージュ」として形を変えて復活。
これまで愛用していた人も、新しい形でキスミーフェルムのリップメイクを楽しむことができます。
メイクの流行や生活スタイルが変化しても、使いやすさと上品さを両立したリップへの需要はなくならないはず。
再販や新ラインの続報を楽しみにしつつ、自分に合った一本を探してみてください。
