「昔よくプレゼントでもらったあの香り、最近お店で見かけないけど、もしかしてもう販売していないの？」
そう思った方も多いのではないでしょうか。
上品でクラシカルな香りが人気だった「クラブツリー＆イヴリン（Crabtree & Evelyn）」は、ここ数年で姿を消しつつあります。この記事では、なぜ販売終了になったのか、日本撤退の背景、そして今でも購入できる方法について、できるだけ分かりやすくまとめました。
クラブツリー＆イヴリンとは？英国生まれの自然派ブランド
まず、クラブツリー＆イヴリンの基本情報を振り返っておきましょう。
ブランドの始まりは1973年、アメリカ・マサチューセッツ州ケンブリッジ。
創業者はジョン・イヴリンという17世紀の英国庭園家の名に由来しており、ブランド名の「クラブツリー（Crabtree）」はリンゴ属の樹木を指します。つまり、「自然と庭の恵みを暮らしに取り入れる」というコンセプトを象徴した名前なのです。
ブランドの特徴は、植物や花の香りを活かしたハンドクリームやボディケア製品、ソープ、ルームフレグランスなど。
特にハンドクリームはギフトの定番で、「上品な香り」「手肌がしっとりする」「パッケージがかわいい」と多くの女性に愛されていました。
クラブツリー＆イヴリンが日本で見かけなくなった理由
では、なぜそんな人気ブランドがいつの間にか姿を消してしまったのでしょうか。
結論から言うと、「日本市場からの撤退・販売終了」が原因です。
2019年頃に日本から撤退
複数の情報源によると、クラブツリー＆イヴリンは2019年をもって日本国内での販売を終了しました。
かつては百貨店や専門店で展開されていましたが、現在は店舗・公式オンラインショップともに閉鎖されています。
一部の消費者は「年末にセールで在庫処分していた」「最後はほとんどの商品が売り切れだった」と話しており、実質的に「撤退」という形で販売終了を迎えたようです。
販売終了の理由①：代理店契約の終了
クラブツリー＆イヴリンは、日本では「ハウスオブローゼ」が販売代理店として取り扱っていました。
しかし、代理店契約の終了により、国内での流通が途絶えたとみられます。
海外ブランドの場合、このように代理店契約が切れると、商品の供給自体が止まり、販売が継続できなくなるケースは珍しくありません。
販売終了の理由②：ブランド戦略の転換
もうひとつの理由として、「ブランドの方向転換」があります。
クラブツリー＆イヴリンは、世界的にもリブランディングを進めており、従来の百貨店中心の販売スタイルから、オンライン販売へと軸足を移した時期がありました。
しかしその過程で、店舗運営のコストや流通体制の問題も重なり、一部の国・地域から撤退したとされています。
販売終了の理由③：市場競争の激化
香りやスキンケア市場は、ここ数年でナチュラル系ブランドやSNS発のコスメが急成長し、競争が一気に激化しました。
ロクシタン、ジョンマスターオーガニック、サボン、Aesopなどが人気を集め、クラブツリー＆イヴリンのようなクラシック系ブランドはやや影が薄くなった印象もあります。
特に若年層の購買行動が変化し、「香りよりもトレンド・SNS映え重視」という流れも後押ししたと考えられます。
クラブツリー＆イヴリンの販売終了はいつ？具体的な時期
撤退・販売終了の時期は、一般的に「2019年末」とされています。
この頃に全国の百貨店でセールが行われ、商品が在庫限りで販売されていたという報告があります。
一部では「2020年頃まではネット通販で在庫販売が続いていた」という情報もありますが、公式に継続販売していたわけではなく、在庫処分の延長だったとみられます。
なお、海外ではブランドそのものがリニューアルを経て新ラインを展開している地域もあり、日本だけが撤退という形になった可能性が高いです。
今でもクラブツリー＆イヴリンの商品は買える？
「もう手に入らないの？」とがっかりする方も多いと思います。
ですが、いくつかの方法でまだ入手することは可能です。
1. 並行輸入や海外通販を利用する
クラブツリー＆イヴリンの本国サイトや海外ECでは、一部商品が今も販売されています。
海外の正規販売サイトや並行輸入ショップを利用すれば、日本でも購入が可能です。
ただし、送料や関税、返品条件には注意が必要です。日本語対応していないサイトも多いため、信頼できる輸入業者を選びましょう。
2. フリマアプリやオークションサイト
メルカリやヤフオクなどでも、未開封品・中古品が出品されています。
中には限定パッケージや廃盤の香りがプレミア価格で取引されていることも。
ただし、保存状態によっては香りや品質が変化している可能性があるため、購入時には商品の状態や出品者の評価をよく確認してください。
3. 一部輸入雑貨店での在庫販売
稀に、輸入雑貨店やセレクトショップで旧パッケージ品を見つけられることもあります。
ただし「在庫限り」のため、継続的な入手は難しい状況です。
クラブツリー＆イヴリン愛用者の声
SNSやブログでは、販売終了を惜しむ声が今も多数見られます。
「香りが好きだったのにもう買えない」「ハンドクリームをプレゼントでもらって以来ずっと愛用していたのに」というコメントが多く、特に“ラ・ソース”や“ガーデナーズ”シリーズの人気が高かったようです。
また、「販売終了を知らずに店頭に行ったら無くなっていた」「セールのときにまとめ買いしておけばよかった」といった体験談も多く見られます。
それだけ、クラブツリー＆イヴリンの香りは長年多くの人に愛されていたという証拠でしょう。
クラブツリー＆イヴリンの代わりになるブランドは？
「もう買えないなら、似た香りや使い心地のものを探したい」という方のために、いくつかの代替ブランドを紹介します。
- ロクシタン
同じくナチュラル系で、植物由来の香りと保湿力が特徴。ギフト需要も高いです。 - サボン
死海の塩を使ったボディスクラブやフローラル系の香りが人気。パッケージも華やか。 - ジョンマスターオーガニック
ナチュラル志向の人におすすめ。ヘアケアやボディケアの香りも上品です。 - Aesop
シックでユニセックスな香りが特徴。クラブツリーよりも現代的な印象ですが、香りの深さという点で通じるものがあります。
いずれも「香りの質」「ギフト向き」「ナチュラルケア」という共通点を持ち、クラブツリー＆イヴリンのファンにも受け入れられやすいブランドです。
まとめ：クラブツリー＆イヴリン販売終了の理由と今後
クラブツリー＆イヴリンが販売終了した理由を一言で言えば、「市場環境の変化とブランド戦略の転換」です。
代理店契約の終了、グローバルでの方向転換、競争激化など複数の要因が重なり、日本では2019年頃に販売を終了しました。
とはいえ、完全に消滅したわけではなく、海外通販や並行輸入を通じて今も購入する方法はあります。
ただし品質や保証は自己責任になるため、慎重に選ぶことが大切です。
長年愛されてきたクラブツリー＆イヴリンは、今も多くのファンの記憶に残る香りのブランド。
「もう一度あの香りを楽しみたい」と思ったら、海外通販やフリマアプリをチェックしてみてはいかがでしょうか。
クラブツリー＆イヴリンの販売終了は寂しいニュースですが、その世界観や香りの記憶は、これからも多くの人の中に息づいていくはずです。
