最近、「グローケントが販売終了したらしい」「お気に入りのフレーバーが見つからない」という声を多く見かけます。実際にコンビニやたばこ店でも、以前は並んでいた銘柄が見当たらないという人も多いのではないでしょうか。この記事では、グローケントの販売終了の真相やその理由、そして再販や代替品の可能性について詳しく解説します。
※本記事は成人喫煙者向けの内容です。未成年者の喫煙は法律で禁止されています。
ケントとは？グローとの関係をおさらい
「ケント（KENT）」は、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ（BAT）が展開する長い歴史を持つブランドです。紙巻きたばこの時代から根強い人気があり、現在は加熱式たばこ「glo HYPER（グロー）」の専用スティックとしてもラインナップされています。
glo HYPERシリーズの中でもケントは、マイルドで吸いやすい味わいが特徴。特に「トゥルー・リッチ」シリーズは、たばこ葉のうまみや香りを重視するユーザーに支持されてきました。しかしここ数年、店頭で見かけるケント銘柄が減っており、「販売終了」や「終売」といった情報が相次いでいます。
実際に販売終了したグローケント銘柄一覧
2024年から2025年にかけて、いくつかのケント銘柄が順次販売終了となっています。主な例を見てみましょう。
- ケント・トゥルー・リッチ・グリーン（glo HYPER用）
2022年に登場したマスカットフレーバーですが、2024年3月で販売終了。在庫限りで姿を消しました。 - ケント・トゥルー・リッチ・クリア（glo HYPER用）
2024年1月ごろに終売。代わりに「ラッキーストライク・スムース・タバコ」など、似た系統の味わいが登場しています。 - ケント・ベリー・ブースト（glo pro用／細スティック対応）
2025年6月をもって販売終了とされ、現在は在庫分のみ流通しています。
また、2024年6月末には「glo pro」シリーズ本体および細スティック自体が販売終了と公式に発表されており、それに伴い細スティック仕様のケント銘柄も順次終売となりました。つまり、グローケントの“販売終了”は一部銘柄ではなく、製品ライン全体の構造変化が背景にあるのです。
なぜグローケントは販売終了したのか？
では、なぜ人気のあったケントシリーズが次々と姿を消しているのでしょうか。理由はいくつか考えられます。
1. 製品ラインの整理と機器の世代交代
glo HYPERシリーズは、これまで「glo pro（細スティック）」と「glo HYPER（太スティック）」の2規格が存在していました。しかし、2024年6月でglo proが正式に販売終了。以後はglo HYPERシリーズへ一本化される流れとなっています。
これにより、旧規格（細スティック）対応のケント銘柄も自動的に終売となりました。企業としては製造ラインを整理し、人気の高いHYPER用銘柄に集中することで、コストや流通を最適化する狙いがあるとみられます。
2. フレーバーの人気・売上動向
ケントの中でも「マスカット」「ベリー」などのフレーバー系は、発売当初こそ話題になったものの、近年はメンソールやタバコ感の強い銘柄が主流に。
ケント・トゥルー・リッチ・グリーンなどは市場での評価が伸び悩み、販売終了の一因になったと推測されます。嗜好品の世界では、人気やリピート率が低い銘柄から順に整理されるのが一般的です。
3. 新技術や新仕様への移行
2024年秋には、グロースティック全銘柄に「StickSeal™（スティック密封技術）」が導入されました。たばこ葉の鮮度を保ち、香りが飛びにくくなる新技術です。
このリニューアルに合わせて、旧パッケージ・旧ブレンドのケントが廃止され、新仕様への置き換えが進んでいると考えられます。単なる終売ではなく、技術刷新による世代交代という見方が妥当でしょう。
4. コスト・価格改定の影響
たばこ業界全体で原材料や物流コストが上昇しており、価格改定（値上げ）も頻繁に行われています。
採算の取りにくいフレーバーや製造ラインが複雑な銘柄は、どうしてもリストラ対象になりやすい状況です。ケントシリーズの一部も、こうしたコスト要因に押された可能性があります。
「販売終了＝完全廃止」ではない？リニューアルや再販の動き
一方で、「ケント」というブランド自体が消えるわけではありません。実際、2024年7月には「ケント・ネオスティック・トゥルー・リッチ・タバコ hyper用X」が新発売されました。
これは従来のトゥルー・リッチを進化させたモデルで、希少部位のたばこ葉を100％使用し、吸いごたえを強化したリニューアル版とされています。
このように、ケント銘柄の多くは“完全終了”ではなく、“新仕様への刷新”として再登場するケースもあるのです。製品名やデザインは変わっても、実質的に後継ポジションの銘柄が存在するということですね。
グローケントの代替・おすすめ銘柄
販売終了したケントの代わりに、似た吸い心地を求めるなら次のような銘柄が候補に挙げられます。
- ラッキーストライク・スムース・タバコ（glo HYPER用）
トゥルー・リッチ・クリアの後継的ポジション。まろやかでクセが少なく、タバコ感重視の人におすすめ。 - ケント・ネオスティック・トゥルー・リッチ・タバコ hyper用X
新技術と新ブレンドを採用した最新ケント。旧モデルより深みのある香ばしさが特徴。 - ネオ・メロン・シトリック・ミックス（glo HYPER用）
果実系フレーバーを求める人に人気。ただし一時的に在庫限りの時期もあり、流通状況に注意。
このように、glo HYPER対応の太スティック製品が今後の主流になります。旧ケントユーザーも、新シリーズへの移行で満足できる可能性が高いです。
販売終了銘柄の在庫はまだ買える？
多くの銘柄は「在庫限りで販売終了」とされています。コンビニではすでに姿を消していることが多いものの、オンラインショップや一部の専門店ではまだ入手可能な場合もあります。
ただし、在庫がなくなるとプレミア価格になるケースもあるため、どうしても吸いたい銘柄がある人は早めの購入が無難です。
なお、転売サイトなどでの購入は価格や品質の保証が難しいため、できるだけ正規取扱店・公式ストアを利用しましょう。
今後のグローとケントの展望
今後のBATジャパンは、glo HYPERシリーズを軸にした戦略をより強化していくとみられます。新技術「StickSeal™」の採用や、たばこ葉のブレンド改良による品質向上など、開発スピードも加速中です。
また、環境配慮型パッケージや、加熱温度の最適化による味の再現性強化など、喫煙体験全体を高める方向にシフトしています。
つまり、「旧ケントが終わる＝ブランド衰退」ではなく、「新たなケントが始まる」段階にあるということです。
グローケント販売終了まとめと今後の選び方
ここまでの情報をまとめると、グローケント販売終了の背景には「機器の世代交代」「人気銘柄の整理」「技術刷新」「コスト見直し」など、複数の要因が絡んでいます。
しかしブランドとしてのケントは今も存続しており、新仕様の銘柄や後継フレーバーが続々登場しています。
もしお気に入りのケント銘柄が終売になってしまった場合でも、焦る必要はありません。新しいglo HYPERシリーズの中から、自分の味覚に合う新ケントやラッキーストライク・スムース・タバコなどを試してみるのもおすすめです。
グローケントは確かに「一時代の終わり」を迎えつつありますが、同時に新時代の幕開けでもあります。加熱式たばこの進化とともに、これからのケントブランドにも注目していきましょう。
