ジェルブレが販売終了って本当？
最近SNSや口コミで「ジェルブレが売ってない」「販売終了したの？」という声を多く見かけます。実際にスーパーやドラッグストアで探しても、あの小麦胚芽入りのヘルシービスケットが棚から消えている店舗が増えているのは事実です。では、本当に販売終了してしまったのでしょうか？
結論から言えば、現時点でジェルブレは「販売終了」と正式発表されていませんが、実質的に販売休止状態にあると見られます。つまり、メーカーからの明確な終了告知はないものの、店舗や通販サイトでの取り扱いがほとんどなくなっており、消費者が手に入れにくい状況が続いているというわけです。
ジェルブレとはどんなブランド？
ジェルブレ（Gerblé）はフランス生まれの健康志向ブランドで、「小麦胚芽」「全粒粉」など自然素材にこだわったビスケットやシリアルバーを展開してきました。
フランスでは“体にやさしいおやつ”として定評があり、日本では大塚製薬が輸入販売を行ってきました。2010年代には「ジェルブレ ケシの実＆レモン」「ジェルブレ アップル＆ヘーゼルナッツ ビスケット」「大豆＆オレンジ」など、複数のフレーバーがスーパーやナチュラルフード店で販売されていました。
添加物やショートニングを使わず、食物繊維をしっかり摂れる“健康系おやつ”としてファンも多く、「間食しても罪悪感がないビスケット」として人気を集めていました。
販売終了（休止）とされる理由
では、なぜそんな人気のあったジェルブレが突然市場から消えてしまったのでしょうか。主な要因として、いくつかの背景が見えてきます。
原材料とエネルギーコストの高騰
最も大きな理由として指摘されているのが、原材料やエネルギーコストの高騰です。
あるユーザーの問い合わせに対し、メーカー側は「原材料価格やエネルギーコストの高騰等の影響を受ける中、経営的な観点から一旦販売を休止させて頂くことになりました」と回答したとされています。
フランス製造・輸入販売という性質上、円安や物流費の上昇が直接的に影響します。小麦胚芽やバターなどの素材価格が高騰するなか、健康志向商品で使われる高品質原料を維持するのは容易ではありません。
自主回収の影響も？
もうひとつの要因として、2022年に発生した自主回収も無関係ではないと見られます。
当時、大塚製薬は「ジェルブレ アップル＆ヘーゼルナッツ ビスケット」において、製造工程中に金属粉（銅）が混入していた可能性があるとして自主回収を実施しました。健康被害は報告されなかったものの、ブランドとしては大きな打撃です。
この件をきっかけに一時的に出荷や生産体制の見直しが行われた可能性があり、そのまま販売再開のタイミングを失った、という見方もあります。
流通・取扱店の縮小
コスト面だけでなく、流通・販売チャネルの縮小も深刻な要因です。
イオンや成城石井などで見かけたという声は過去には多かったものの、近年は「棚から消えた」「在庫処分セールで終わった」といった報告が増えています。
輸入食品は需要が安定しにくく、仕入れ数量が減るとメーカー側もコスト的に維持が難しくなります。結果として、一定数のファンがいても“採算が取れない”商品として扱いが難しくなったのです。
現在の入手状況
2025年現在、Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングなど大手通販サイトでも、新品・正規販売品の在庫はほとんど見つかりません。一部では旧ロットや海外輸入品が高値で出品されていることがありますが、これは正規の流通ルートとは異なる可能性があります。
また、実店舗ではナチュラルローソンや紀伊國屋などでもほぼ姿を消しており、在庫限り・終売扱いのケースが多いようです。
そのため、「完全に販売終了」とは言えないまでも、一般消費者が普通に買えるルートは事実上消滅しているのが現状といえるでしょう。
再販の可能性はあるのか？
多くのファンが気になるのが「再販の可能性」です。
現時点では、メーカー公式サイト（大塚製薬）やGerblé本国のプレスリリースなどで再販予定を示す情報は確認されていません。
しかし、過去にも一時的に休止した商品の再導入例はあります。
特に健康食品・自然派スナック分野では、**レシピや製造ラインの見直し後に「リニューアル再発売」**されるケースが少なくありません。
そのため、完全撤退というより「一時的な販売休止→条件が整えば再投入」という可能性は十分考えられます。
ジェルブレが好きだった人へ──代わりになる商品は？
ジェルブレのように、素材にこだわった健康系ビスケットは他にも存在します。完全に同じ味や食感ではありませんが、「間食でも罪悪感が少ない」「自然素材でつくられている」など、コンセプトが近いものを選ぶと満足感が得られやすいでしょう。
これらは多くのスーパーや輸入食品店でも購入でき、価格も比較的安定しています。
「ヘルシーなおやつが好き」「食物繊維を摂りたい」という方は、代替商品を試しながら再販を待つのもおすすめです。
販売休止の背景にある時代の流れ
ジェルブレの販売休止を単なるコスト問題として片付けるのは簡単ですが、もう少し広く見ると、健康志向食品を取り巻く環境の変化も背景にあります。
かつては“カロリーオフ・無添加”が訴求点でしたが、近年は“プロテイン入り”“糖質オフ”“腸活”といった機能訴求型の商品がトレンドになっています。
その中で、ジェルブレのような“素朴で自然な健康おやつ”は、トレンドの陰に隠れてしまった部分もあるでしょう。
また、円安や輸入コスト上昇で海外ブランドの維持が難しくなり、国内生産へのシフトが進んでいることも影響しています。
ジェルブレもその流れの中で、採算ラインを見直さざるを得なくなった可能性が高いと考えられます。
消費者ができること
もしジェルブレの再販を願うなら、メーカーへの問い合わせやSNSでの声も一定の効果を持つかもしれません。
実際に多くのブランドが、ユーザーの「また食べたい」という声を受けて数量限定で復活した事例もあります。
また、健康志向おやつ市場が再び注目されれば、ジェルブレのような自然派ブランドの再登場も期待できるでしょう。
ジェルブレ販売終了の真相と今後の展望まとめ
改めてまとめると、
- 公式には「販売終了」の明言はなし。
- しかし実店舗・通販ともに取り扱いが消え、実質的な販売休止状態。
- 背景には、原材料高騰・輸入コスト・流通縮小・自主回収の影響が重なっている。
- 再販の予定は未定だが、完全撤退とは言い切れない。
- 健康志向ビスケット市場が盛り上がれば、再登場の可能性もある。
「またジェルブレを食べたい」という声がある限り、その希望がメーカーに届く日を待ちたいですね。
しばらくは代替品を試しつつ、再販のニュースにアンテナを張っておきましょう。
ジェルブレが販売終了って本当？今後も注目を
ジェルブレが突然姿を消したことは、健康志向のお菓子を愛する人にとってショックでした。
でも、その裏には原材料や輸入事情といった現実的な理由があります。
「ジェルブレが販売終了してしまったの？」という不安はもっともですが、完全な終わりではなく“休止”の可能性が残されています。
再びあの素朴で香ばしいビスケットを手に取れる日が来ることを期待しながら、これからもヘルシーな間食習慣を楽しんでいきたいですね。
