「ナビスコエントリー、最近まったく見かけなくなったけど、販売終了したの?」
そんな疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。かつてスーパーやコンビニで手軽に買えたあのクリームサンドビスケット。ふと懐かしくなって探してみたら、どこにも売っていない…。
この記事では、ナビスコエントリーの販売終了の真相や背景、再販の可能性、後継商品について丁寧に整理していきます。
ナビスコエントリーとは?懐かしのクリームサンドビスケット
まず、「ナビスコエントリー」とはどんなお菓子だったのかをおさらいしましょう。
サクッと軽いクラッカーのような生地に、ほんのり甘いバニラクリームをサンドしたお菓子で、甘じょっぱさのバランスが絶妙でした。紅茶やコーヒーのお供にぴったりで、シンプルながら飽きのこない味わいが特徴。パッケージの赤いラインと「ENTRY」の文字を覚えている人も多いはずです。
この商品を製造・販売していたのは「ヤマザキナビスコ株式会社」。しかし、2016年を境に大きな転換点を迎えることになります。
販売終了のきっかけは「ライセンス契約の終了」
ナビスコエントリーが姿を消す最大の理由は、ナビスコブランドの日本でのライセンス契約終了にあります。
ヤマザキナビスコは、アメリカのモンデリーズ・インターナショナル社(旧クラフトフーズ)から「ナビスコ」ブランドのライセンスを受けて、リッツやオレオ、チップスアホイなどを日本で製造していました。
しかし2016年8月末、その契約が満了。これをもってヤマザキナビスコは「ヤマザキビスケット(YBC)」へ社名を変更し、ナビスコブランド商品はモンデリーズ・ジャパンへ移管されます。
この契約終了により、「ナビスコ」ロゴを冠した多くの商品が一斉に姿を消し、ナビスコエントリーも例外ではありませんでした。
「エントリー」はその後どうなったのか?
ライセンス契約終了後、ヤマザキビスケットは独自ブランドによる再構築を進めます。
リッツに代わる新ブランド「ルヴァン」が登場したのもこの時期。そして「ナビスコエントリー」も一時的に継続販売されていたものの、徐々に流通量が減り、公式サイトにも「販売終了」や「取り扱い終了」といった表記が出るようになりました。
一部通販サイトや量販店では、2023年ごろまで在庫が販売されていた形跡がありますが、現在は公式販売ルートからほぼ姿を消しています。つまり、「ナビスコエントリー」は実質的に販売終了と見てよいでしょう。
なぜ再販されないのか?背景にある複数の要因
では、なぜこれほど人気だったお菓子が再販されないのでしょうか。背景をいくつかの観点から整理してみます。
1. ブランド権利の問題
「ナビスコ」ブランドはすでにモンデリーズ・ジャパンが保有しており、ヤマザキビスケットは独自ブランド路線へ移行しています。したがって、「ナビスコ」の名前を使った商品を再販することは法的に難しい状況です。
2. 製品ラインの整理
お菓子業界では、売上や原料コスト、需要の変化に応じて製品を入れ替えるのが一般的です。似たジャンルの製品が増え、ラインアップを整理する過程でエントリーが外された可能性も考えられます。
3. 消費者ニーズの変化
昨今は健康志向や高級志向のスナックが人気で、シンプルな甘じょっぱ系ビスケットは以前よりも売れにくくなったとも言われています。メーカーとしては、より新しい市場に合わせた商品を優先する傾向があります。
再販予定はある?メーカー公式の見解
現時点で、ヤマザキビスケット(YBC)やモンデリーズ・ジャパンのいずれからも「ナビスコエントリー再販」に関する公式発表はありません。
SNSや問い合わせ情報を追っても、再生産・リニューアルに関する動きは確認できませんでした。
ただし、お菓子業界では「復刻版」や「限定再販」が行われるケースもあります。たとえば、「昔ながらの味」「昭和レトロ菓子」として再登場する例は多く、ナビスコエントリーのような記憶に残る製品が再び注目される可能性もゼロではありません。
ナビスコエントリーの後継・代替商品は?
完全に同じ味を再現する商品は現状存在しませんが、いくつか「近い系統」のお菓子を紹介します。
ヤマザキビスケット「ルヴァンシリーズ」
ナビスコエントリーと同じメーカー(YBC)が展開するクラッカー系商品。軽やかな食感と香ばしさが特徴で、クリーム系ディップと組み合わせれば、エントリーに近い味わいを再現できます。
モンデリーズ・ジャパン「リッツバニラサンド」
ナビスコブランドを引き継いだモンデリーズの「リッツバニラサンド」も似た構成です。甘さはやや控えめで、より海外風の香ばしさを感じられます。
その他の類似品
ブルボン「ルマンド」や「エリーゼ」など、軽い食感とクリームの組み合わせを楽しめるお菓子も代替候補として人気です。ナビスコエントリー特有の“クラッカー感”とは少し違いますが、懐かしさを求める層に支持されています。
消費者の声:「もう一度食べたい」「どこにも売っていない」
SNSや掲示板には、ナビスコエントリーを懐かしむ声が多く寄せられています。
- 「子どもの頃よく食べてた。あの塩気と甘さのバランスが最高だった」
- 「スーパーを何軒回っても見つからない」
- 「再販してほしい!」
特に“ナビスコ”というブランド名とともに記憶に残っている人が多く、単なるお菓子以上の存在として親しまれていたことがうかがえます。
どこで買える?在庫を探すコツ
現在、店頭での販売はほぼ終了していますが、ネット通販やオークション、フリマアプリではごくまれに在庫が出品されています。
ただし、以下の点には注意が必要です。
- 賞味期限:古い在庫が多いため、購入前に期限を必ず確認。
- 価格:プレミア価格で取引されている場合もあり、定価より高いことがある。
- 保存状態:長期保管品は風味が劣化している場合がある。
あくまで“記念に欲しい”“懐かしいパッケージを見たい”といった目的での購入が安心です。
「エントリー」の味を求めるなら
完全に同じものは手に入らないかもしれませんが、自分で「再現アレンジ」を楽しむのもおすすめです。
例えば、無塩クラッカーにバニラクリームやホイップバターを挟むだけでも、あの懐かしい風味を近づけることができます。
シンプルな構成だったからこそ、家庭でも手軽に「なんちゃってエントリー」を作れるのがこの商品の魅力でもあります。
まとめ:ナビスコエントリー販売終了の真相と今後
ナビスコエントリーの販売終了は、単なる「人気がなくなった」ではなく、
ナビスコブランドのライセンス契約終了とメーカー体制の変化が主な理由でした。
現在は公式の再販予定はなく、在庫流通もほぼ終了していますが、代替商品や自作アレンジで懐かしい味を楽しむことは可能です。
いつか「懐かしのナビスコエントリー」が限定復刻される日が来るかもしれません。
その日を待ちながら、私たちはあの甘じょっぱい味を記憶の中でかみしめるしかなさそうです。
ナビスコエントリーが販売終了の真相とは?再販予定や後継商品を調査
──今後もYBCやモンデリーズの動向に注目していきましょう。
