「最近、メッツを見かけなくなった…」「自動販売機から消えたけど、もう販売終了なの？」
そんな声がSNSや口コミで増えています。長年親しまれてきた炭酸飲料ブランド「メッツ」に、いったい何が起きたのでしょうか。今回は、販売終了の真相と背景、そして再販や今後の展開について詳しく解説します。
メッツとは？40年以上続くキリンのロングセラーブランド
メッツは、キリンビバレッジが展開する炭酸飲料ブランドです。
1970年代末、都会的でスタイリッシュな大人向け炭酸として登場し、当時の若者を中心に人気を集めました。代表的な「メッツ・グレープフルーツ」は、スッキリした苦味と強めの炭酸で知られ、炭酸飲料の中でも“ちょっと大人な味わい”として定着していました。
その後も「メッツ・グレープ」「メッツ・オレンジ」「メッツ・アップル」など、さまざまなフレーバーが登場し、時代ごとのトレンドに合わせて味やデザインをリニューアル。
特に2012年に発売された「キリン メッツ コーラ」は、脂肪の吸収を抑える特定保健用食品（トクホ）として大ヒットし、健康志向ブームの追い風を受けて注目されました。
長年にわたって愛され続けてきたメッツですが、近年「販売終了」という言葉が広がるようになります。
メッツは本当に販売終了したのか？
結論から言うと、メッツブランドそのものが完全に終了したわけではありません。
ただし、一部のフレーバーやサイズ、旧仕様の製品が「販売終了」となっています。
キリンの公式サイトでは「出荷終了品一覧」として、製造・出荷を終えた製品が公開されています。その中には「メッツ・グレープフルーツ」「メッツ・オレンジ」「メッツ・アップル」など、複数の製品が「在庫がなくなり次第終了」と明記されています。通販サイトでも、これらの商品には「販売を終了しました」との表示が確認できます。
つまり、店頭で見かけなくなった理由は、“一部製品が終売になったから”。
しかし、メッツブランドは現在も存在しており、新しい味やパッケージへのリニューアルを経て継続中です。旧タイプが消えても、新しいメッツが登場しているというわけです。
販売終了の背景にある3つの理由
1. 消費者の嗜好変化と“甘くない炭酸”の台頭
近年、炭酸飲料市場では「甘さ控えめ」「刺激重視」「無糖」など、大人向けのトレンドが強まっています。
メッツはもともと“大人炭酸”の先駆けでしたが、健康志向や糖質オフ志向の高まりにより、よりシャープな味わいを求める層が増加。これに合わせ、キリンは製品ラインを整理し、より明確なコンセプトの新商品へシフトしていったと考えられます。
「甘くてフルーティー」だった旧フレーバーが減り、「強炭酸」「無糖」「クリア」といったコンセプトの製品が主流になったのは、この流れの一環です。
2. ラインナップの整理とブランド戦略の見直し
メッツは長年にわたり多彩な味・容量・パッケージを展開してきました。
しかし、同一ブランド内で種類が増えすぎると、流通や販売面でのコストがかかり、消費者の認知も分散してしまいます。
そのため、キリンは定期的に人気や売上をもとにラインナップを見直し、似た味の統合・サイズの変更を行っています。
たとえば「メッツ オリジナル」が「メッツ・グレープフルーツ」に吸収されたり、500mlペットボトルが480mlに変更されたりといったリニューアルがありました。
こうした整理の結果、一部の旧モデルは「販売終了」となり、新仕様が後継商品として登場したケースが多いのです。
3. コスト・市場環境の変化
炭酸飲料業界では、原材料や物流費、容器コストの上昇が続いています。
同時に、若年層の炭酸離れや、健康志向による清涼飲料の需要減少も進行中です。
メーカーにとっては、限られたリソースを売れ筋商品に集中させる必要があり、採算の合わないフレーバーや限定モデルを整理するのは自然な流れです。
メッツの一部商品も、このような環境変化の中で生産終了が決まったとみられます。
メッツは今も買える？どこで手に入る？
一部フレーバーが終了したとはいえ、**現在でも入手可能なメッツ**は存在します。
特に定番の「メッツ・グレープフルーツ」は、コンビニやスーパー、自動販売機などで見かけることがあります。地域や時期によっては販売ルートが限定されている場合もあり、「売っていない」と感じる人が多いのは、単に流通量が減っているためかもしれません。
ネット通販では、在庫限りで旧仕様のメッツを扱う店舗もあります。ただし、すでに公式出荷が終了しているものは在庫限りで、再入荷の予定は基本的にありません。価格が高騰しているケースもあるため、購入時は注意が必要です。
再販や復刻の可能性はある？
現時点で、キリンから「旧フレーバーを再販する」という正式な発表は出ていません。
ただし、過去には「期間限定」や「新味リニューアル」としてメッツブランドの復活が何度も行われています。
たとえば、2019年には「メッツ 超刺激クリアグレープフルーツ」や「超刺激クリアストロベリー」など、刺激をテーマにしたシリーズが登場しました。
このように、完全な“復刻”というよりも、人気フレーバーを現代の嗜好に合わせて再構築する形が主流です。
また、SNS上では「昔のメッツが恋しい」「オリジナルをもう一度飲みたい」という声も根強く、消費者の要望が高まれば、限定再販の可能性はゼロではありません。特に近年は「懐かしの味」ブームもあり、企業が復刻企画を行う例も増えています。
メッツの代わりにおすすめの炭酸飲料
もし「いつものメッツがもう手に入らない」という人には、以下のような選択肢もあります。
- キリン メッツ コーラ：機能性重視の炭酸で、食事中にも飲みやすい味わい。
- ウィルキンソン タンサン：より強い刺激と無糖のスッキリ感を求める人に。
- 三ツ矢サイダー オールゼロ：カロリーを気にする人に向く無糖タイプ。
- コカ・コーラ ゼロシュガー：炭酸と甘味のバランスを保ちながらカロリーゼロ。
好みに合わせて切り替えることで、メッツで味わっていた「強炭酸×爽快感」を再現できるかもしれません。
メッツ販売終了の真相と今後への期待
メッツが「販売終了」と言われる背景には、一部製品の終売やリニューアルによる入れ替えがありました。
しかし、ブランド全体が消えたわけではなく、メッツは今も形を変えて続いています。
時代とともに嗜好が変わる中で、飲料メーカーは常に新しい挑戦を続けています。メッツもその例外ではなく、これまで以上に“刺激”や“健康”をテーマに進化していくでしょう。
かつての味を懐かしむ人にとっても、新しい味を探す人にとっても、メッツはやはり特別な存在です。
「販売終了」という言葉に驚いた方も、これを機に改めてキリンの炭酸飲料をチェックしてみてください。きっと、新しい出会いが待っています。
メッツ・グレープフルーツが販売終了って本当？今後の動向に注目
メッツが販売終了したという情報は一部正しいものの、ブランド自体はまだ健在です。
キリンは時代に合わせて味やコンセプトを進化させており、今後も新しいメッツが登場する可能性があります。
再販のニュースや限定復刻が出た際には、ぜひその瞬間を逃さずチェックしてみてください。
