「レガーロのパスタ、最近見かけなくなった…」そんな声がSNSや口コミで広がっています。上質なデュラムセモリナを使い、独特のコシと香りで人気だったレガーロパスタ。実際に“販売終了”という情報も出ており、愛用者の間で波紋を呼んでいます。この記事では、販売終了の真相と背景、そして今後の代替品まで詳しく紹介します。
レガーロパスタとは？人気を支えた上質なこだわり
レガーロ（REGALO）は、ニップンが展開していたパスタブランドで、イタリア語で「贈り物」を意味します。その名の通り、上質さと本格志向を大切にしたブランドでした。
特徴的だったのは、厳選したデュラム小麦のセモリナを使用していた点。胚乳部の中心にあたる粗粒度のセモリナを使うことで、豊かな風味と弾力を実現していました。黄金色に輝くパスタは、家庭でもレストランのようなアルデンテ食感を楽しめると評判に。1.5mmや1.7mmなど、太さ別に選べる結束タイプも人気で、料理初心者にも扱いやすい仕様でした。
また、乾麺だけでなく、同ブランドの「REGALO パスタソース」も好評で、手軽に本格イタリアンが作れると多くのファンに支持されていました。
販売終了は本当？ニップン公式の発表を確認
実際にレガーロパスタが販売終了したのかを確認すると、ニップンの公式サイトに明確な記載があります。
「製造終了商品のお知らせ（パスタ）」の中で、2025年1月付けで「REGALO スパゲッティ 1.5mm」「REGALO スパゲッティ 1.7mm」の製造終了が発表されています。また、同年9月には「REGALO リガトーニ」「REGALO ペンネリガーテ」も終了予定と記されています。
つまり、レガーロブランドの乾麺パスタシリーズは、すでに生産を終え、在庫がなくなり次第、流通も終了する見込みです。家電量販店や通販サイトでも「販売終了」「在庫なし」と表示されており、すでに市場から姿を消しつつある状況です。
ただし、ブランド自体が完全に消滅するわけではありません。REGALO パスタソースなどのカテゴリーで存続しており、「REGALO ボロネーゼ」や「REGALO カルボナーラ」などのレトルトソースは今も販売されています。したがって、“レガーロ=完全終了”ではなく、“乾麺シリーズのみが終売”と考えるのが正確です。
なぜ販売終了になったのか？考えられる5つの理由
レガーロパスタがなぜ販売終了になったのか。ニップンから公式な説明は出ていませんが、業界動向や同社の発表から考えられる理由を整理します。
1. 販売量の減少と流通コストの上昇
パスタ市場は競合が激しく、ディ・チェコやバリラなど輸入ブランドの人気も高まっています。レガーロのようなプレミアム国産パスタは価格面で厳しく、販売数の減少が続いた可能性があります。さらに原材料の高騰、物流コストの上昇もあり、採算が難しくなったと考えられます。
2. ブランド戦略の見直し
ニップンはオーマイプレミアムなどのメインブランドを中心にラインアップを整理しています。製造終了リストでは複数のオーマイシリーズも終了しており、家庭用パスタ全体の再編を進めている様子がうかがえます。レガーロブランドは今後、ソースやギフトなど付加価値商品の領域に特化していく可能性があります。
3. 原材料・製造コストの問題
セモリナ100％、高温乾燥製法、結束タイプなど、手間とコストのかかる仕様が特徴でした。原料高騰と設備効率の低下を考慮すれば、ライン維持の難しさが背景にあった可能性があります。
4. 消費者ニーズの変化
現在のパスタ市場では、「早ゆで」「もちもち食感」「糖質オフ」「全粒粉」などのトレンドが伸びています。クラシックな本格パスタは一定の支持がある一方、利便性重視の層が増えたことで、レガーロのポジションが相対的に狭まったとも考えられます。
5. 流通・棚スペースの整理
スーパーやドラッグストアではSKU（品目数）を絞り、売れ筋を中心に棚を構成する動きが進んでいます。販売量の少ないアイテムは外されやすく、店頭での露出減少が売上減につながるという悪循環も起こりえます。
これらの複合要因が重なり、シリーズ全体の販売終了につながったと推測されます。
愛用者の声と市場の反応
SNSやレビューサイトでは、「レガーロのパスタがなくなってショック」「あの食感に代わるものが見つからない」といった声が多く見られます。特に1.5mmの結束タイプは扱いやすく、定番としてストックしていた家庭も多かったようです。
一方で、「同社のオーマイプレミアムに切り替えた」「輸入パスタを試してみたら意外と良かった」という意見もあり、代替商品への移行も進んでいます。製造終了後も一部の通販サイトでは在庫販売が続いていましたが、現在はプレミア価格になっているケースも見られます。
レガーロパスタの代替品おすすめ
「もうレガーロは買えないの？」という方に向けて、近い食感・品質を求めるなら以下のような代替品が候補になります。
・ディ・チェコ
イタリアの老舗ブランドで、デュラム小麦セモリナ100%。歯ごたえと香りのバランスが良く、1.6mm前後の太さも豊富にそろいます。レガーロの上質感を求める方におすすめです。
・バリラ
世界的な人気ブランド。滑らかな舌触りと安定した茹で上がりが特徴です。手頃な価格でスーパーでも入手しやすく、普段使いに最適。
・オーマイプレミアムシリーズ（ニップン）
同社が展開する上位ライン。国産ブランドとして信頼性があり、安定供給も期待できます。調理時間や太さも近いため、違和感なく切り替えやすいです。
・糖質50％オフパスタ
健康志向の方には、ニップン「糖質50％オフパスタ」や日清製粉グループの「全粒粉スパゲッティ」などもおすすめです。味や食感の変化を楽しみながら、継続的にパスタ料理を楽しめます。
また、REGALO パスタソースは今も販売中なので、他ブランドのパスタと組み合わせて“レガーロ風”の味を再現するのも良い方法です。
販売終了後の注意点と入手方法
レガーロパスタはすでに公式製造が終了しているため、購入できるのは在庫のみ。通販で見かける商品も、旧パッケージや賞味期限間近の場合があります。購入時は以下の点に注意しましょう。
- 出品者情報を確認し、正規流通品かをチェックする
- 賞味期限を必ず確認する
- 通常価格を大幅に上回る“転売価格”には注意する
すでに市場在庫も少ないため、今後の再販可能性を期待するよりは、代替品へ切り替えた方が現実的です。
まとめ：レガーロパスタが販売終了？販売停止の真相と代替品を紹介
レガーロパスタは、ニップンが誇る上質な乾麺ブランドとして多くのファンに愛されてきました。しかし、2025年1月をもって主要商品の製造が終了し、現在は市場から姿を消しつつあります。理由としては、販売量の減少、ブランド再編、コスト上昇、消費者ニーズの変化など、さまざまな要因が重なったと考えられます。
ただし、REGALO パスタソースなどは引き続き販売中です。また、代替としてはディ・チェコ、バリラ、オーマイプレミアムなどが高評価を得ています。
お気に入りの味が終売になるのは寂しいですが、新しいパスタとの出会いが、また次の“贈り物（REGALO）”になるかもしれません。
