「ワンデーアキュビューモイスト乱視用が販売終了した」という話題を目にして、不安に感じた人も多いのではないでしょうか。
実際に愛用している方にとって、突然のお知らせは困りますよね。今回は、販売終了の真相や理由、今後の再販・代替品の情報を詳しく整理しました。
ワンデーアキュビューモイスト乱視用とは?特徴と人気の理由
まずは、今回話題になっている「ワンデーアキュビューモイスト乱視用」の基本情報から整理しておきましょう。
このレンズは、ジョンソン・エンド・ジョンソンが展開する「アキュビュー」シリーズの一つで、乱視矯正用の1日使い捨てコンタクトレンズです。
装着している間の快適さや安定した見え方に定評があり、長年愛用している人が多い製品でもあります。
特徴としては以下のようなポイントが挙げられます。
- 保湿成分(PVP)をレンズ素材に組み込み、うるおいを長時間キープ
- 紫外線をカット(UVA約81%、UVB約97%)
- 乱視特有の「レンズのずれ」を抑える安定設計
- 酸素透過性が高く、目の乾きや疲れを軽減
乾燥しやすい人や、長時間装用する人から特に人気があり、「乱視用レンズの定番」として認知されてきました。
販売終了の噂は本当?実際のところはどうなのか
結論から言うと、「ワンデーアキュビューモイスト乱視用」自体が完全に販売終了したという公式発表は現時点ではありません。
ただし、「一部の度数や軸(AXIS)」についてはすでに製作・販売が終了しています。
ジョンソン・エンド・ジョンソンの取扱情報や販売店の告知によると、2018年3月30日をもって、特定の強度近視・乱視度数の製作が終了しました。
具体的には「-6.50~-9.00」の範囲で、円柱度数が-0.75~-2.25、軸が60°・120°・20°・90°・160°・180°といった一部度数が対象とされています。
つまり「全体的な終売」ではなく、「特定の度数だけが販売終了」という状態です。
そのため、多くのユーザーは今でも通常の度数であれば購入できる状況にあります。
なぜ一部度数が販売終了になったのか
公式から明確な理由は公表されていませんが、過去の事例や市場動向をもとに、主に以下のような背景が考えられます。
1. 需要の少ない度数の整理
強度近視や特殊な乱視軸などは使用者が限られるため、在庫や製造効率の面でコストがかかります。
売れ行きが少ない度数を整理して、需要の高い度数に集中することで、供給の安定化やコスト削減を図ったと考えられます。
2. 製造ラインや原材料の見直し
コンタクトレンズは医療機器であり、製造工程や材料に厳しい規制があります。
素材変更や製造設備の更新などのタイミングで、旧仕様の一部を終了するケースがよくあります。
モイスト乱視用も、こうした生産体制の変更に伴って一部度数が終了した可能性があります。
3. 新シリーズへの移行
「ワンデーアキュビュー オアシス 乱視用」という後発モデルが登場しており、メーカーとしてはこちらを主力商品にシフトしている傾向があります。
オアシスシリーズは、より高い酸素透過性や乾きにくさを強化しており、モイストからの移行を促す意図もあると考えられます。
現在も購入できる?在庫状況と入手方法
2025年現在、「ワンデーアキュビューモイスト乱視用」は多くの通販サイトや店舗で引き続き販売されています。
ただし、特定の度数では「在庫限り」や「一時的に欠品」という表記が増えているのも事実です。
ネット通販では、主要な度数は通常通り選べるものの、在庫が減少している場合もあります。
もし自分の度数が対象外であれば、今のうちに早めの購入やストック確保を検討しておくと安心です。
一方で、店舗によってはすでに在庫がない場合もあるため、購入前に取り扱いの有無を確認しておくのがおすすめです。
特に、強度近視・強乱視の方は注意が必要です。
再販や復活の予定はあるのか
現時点で「ワンデーアキュビューモイスト乱視用」の再販や全度数復活に関する公式発表はありません。
一部の製作終了度数は、再び生産される可能性は低いと見られています。
ただし、シリーズ全体が廃止されるという発表もなく、主要な度数については今後も継続販売が続く見込みです。
このため、「完全に販売終了」というよりは「ラインナップの一部縮小」と捉えるのが正確でしょう。
代替・後継モデルの選択肢
もし現在使っている度数が終了してしまった場合や、今後の安定供給に不安がある場合は、以下のような代替レンズを検討するのがおすすめです。
ワンデーアキュビュー オアシス 乱視用
同じジョンソン・エンド・ジョンソン製の後継シリーズで、より新しい素材を採用。
高い酸素透過率と乾きにくさを両立し、特に長時間装用する人に向いています。
装用感が軽く、パソコン作業などでも快適に過ごせると評判です。
デイリーズ トータル ワン トーリック
アルコン社が展開する乱視用1日レンズで、「水分グラデーション構造」により、装用感が非常にやわらかいタイプ。
乾燥感が少なく、目の疲れが気になる人におすすめされています。
メダリストワンデープラス乱視用
ボシュロム社の製品で、コストパフォーマンスに優れています。
乱視用レンズをできるだけ低価格で続けたい人には、切り替え候補として人気があります。
いずれの場合も、製品ごとにベースカーブ(BC)や直径(DIA)、設計が異なるため、自己判断で切り替えず、必ず眼科で処方を受けてから使用してください。
乱視用コンタクトを切り替えるときの注意点
乱視用レンズは、通常の球面レンズよりもフィッティングがシビアです。
同じ度数でもメーカーやシリーズによって見え方が変わることがあるため、切り替え時にはいくつか注意すべきポイントがあります。
- ベースカーブや直径の違いを確認する
- 軸(AXIS)設定が同じでも、見え方が微妙に異なることがある
- 眼科で試し装用をして、視力と装用感を確認する
- 乾燥やズレを感じたら、すぐに使用を中止し医師に相談する
特に長時間装用する人や、ドライアイ傾向がある人は、素材の違いによる装用感の差が大きく出る場合があります。
安全のためにも、自己判断せず医療機関の指導を受けることが大切です。
今後の販売動向とユーザーができる対策
「ワンデーアキュビューモイスト乱視用」は、現在も多くのユーザーに支持されている人気シリーズですが、製作範囲の縮小が進んでいるのは事実です。
メーカーが新シリーズへの移行を進めている流れを見ると、今後さらに一部度数の生産終了が追加される可能性も否定できません。
そのため、愛用している方は次のような対策を取るのが望ましいでしょう。
- 定期的に在庫状況をチェックし、入手困難になる前に確保しておく
- 後継製品(ワンデーアキュビュー オアシス 乱視用など)の試用を早めに始める
- 眼科で「他ブランドを含めた代替候補」を相談しておく
こうした準備をしておくことで、突然の販売終了や欠品にも慌てずに対応できます。
まとめ:ワンデーアキュビューモイスト乱視用は完全終了ではないが今後の動きに注意
ここまで見てきたように、「ワンデーアキュビューモイスト乱視用」は完全な販売終了ではなく、一部度数の製作終了が行われた段階です。
今も多くの度数で購入可能ですが、徐々に縮小が進んでいる傾向があります。
背景には、需要の偏りや製造ラインの最適化、後継モデルへの移行など、業界全体の流れがあると考えられます。
現時点で使っている度数が販売対象外になっていない人も、早めに代替レンズの情報をチェックしておくことをおすすめします。
乱視用レンズは視力に直結する大切な医療機器です。
今後も自分の目に合った安全なレンズを選び、定期的な検診を受けながら快適にコンタクト生活を続けていきましょう。
