スーパーでよく見かけていた「濃いとろけるカレー」。
あの濃厚なコクととろける食感が好きだった人も多いはずです。
ところが最近、どこのお店を回っても棚から姿を消している……そんな声が増えています。
この記事では、「濃いとろけるカレー」がなぜ販売終了になってしまったのか、その理由や再販の可能性、そして今でも買える方法や代替商品の情報をまとめました。
「濃いとろけるカレー」とは?S&Bの人気シリーズ
「濃いとろけるカレー」は、S&B食品が展開していたカレールウの人気シリーズ「とろけるカレー」の派生商品。
通常のとろけるカレーよりもさらに“濃厚でコク深い味わい”をコンセプトにした商品でした。
じっくり煮込んだデミグラスのような深い旨味と、口の中でとろけるまろやかさが特徴で、「家カレーの定番」として長年ファンが多かった一品です。
パッケージも黒や赤を基調とした高級感のあるデザインで、スーパーの棚でも存在感がありました。
中辛・甘口などの味のバリエーションがあり、家族で食べやすい味として支持されていたのです。
販売終了の噂は本当?現在の販売状況
ここ数年、「濃いとろけるカレーが売っていない」「どこに行っても見つからない」という声がSNSで相次いでいます。
実際にメーカー公式サイトの「製造終了品一覧」にも、該当シリーズの一部が掲載されており、実質的に販売が終了している可能性が高いです。
楽天市場では検索結果がヒットしても「現在取り扱いなし」や「ご利用いただけません」と表示される商品が多く、流通在庫のみが残っている状態。
Amazonでも一部の商品ページが残ってはいるものの、「在庫限り」「出品者による販売」などの表記が見られます。
つまり、公式に「販売終了」と発表されたわけではないものの、実質的に新しい生産は停止していると考えられます。
スーパーの棚から消え、ネット通販でも徐々に姿を消していることからも、その傾向は明らかです。
濃いとろけるカレーが販売終了になった理由
なぜ長く愛された商品が姿を消してしまったのでしょうか。
メーカーから正式なコメントは出ていませんが、いくつかの理由が推測されています。
1. 売上と需要の変化
家庭用カレー市場は競争が激しく、各社が多彩な新商品を次々と発売しています。
濃いとろけるカレーは根強いファンがいたものの、近年の健康志向やスパイスカレー人気の高まりなど、トレンドが変化したことで売上が伸び悩んだ可能性があります。
特に「濃厚でまろやか」なタイプは、カロリーや脂質を気にする層には敬遠されやすく、他のラインナップに押されてしまったのかもしれません。
2. コストと原材料の問題
カレーの味の決め手となる野菜や肉、スパイスなどの原材料費は年々上昇しています。
濃いとろけるカレーは深いコクを出すために手間とコストがかかる配合だったといわれ、原価の上昇が採算を圧迫したと考えられます。
このような事情から、よりコストバランスの取れた主力製品へ切り替えた可能性があります。
3. ブランド刷新とリニューアル
S&Bではとろけるカレーシリーズの中で、味わいやパッケージをリニューアルした新製品が登場しています。
中でも「とろけるカレー 熟成デミグラス仕立て」は、かつての濃いとろけるカレーとよく似た味わいだと話題になっています。
つまり、“名前が変わっただけで中身がほぼ同じ”リニューアル商品に移行した可能性が高いのです。
再販や復活の可能性はある?
ファンの間では「また発売してほしい」という声が絶えません。
SNSでも「復活希望」「もう一度食べたい」といった投稿が多く見られます。
しかし、2025年11月現在、S&B食品の公式サイトやニュースリリースで再販や復刻の予定は発表されていません。
一方で、「とろけるカレー 熟成デミグラス仕立て」などが後継品として定番化しており、今後新しい形で“濃厚系カレー”が再展開される可能性はあります。
食品メーカーは、人気シリーズを廃止した後に期間限定で再販するケースも少なくありません。
消費者の要望が多ければ、再登場のチャンスはあるでしょう。
どこで買える?在庫や通販情報
完全に販売終了したとはいえ、流通在庫が残っている可能性はあります。
以下のような方法で入手できる場合があります。
- Amazonや楽天市場での在庫販売
一部の出品者が在庫を保管して販売しているケースがあります。
ただし賞味期限や価格には注意が必要です。 - 地方スーパーや業務スーパー
店舗によっては、旧パッケージ商品が在庫として並んでいる場合があります。
新商品への切り替えが遅れている店舗を探すのも一つの手です。 - フリマアプリ・オークションサイト
メルカリなどでも未開封品が出品されていることがあります。
ただし食品の転売にはリスクもあるため、保存状態を確認してから購入するようにしましょう。
在庫を見つけたら、早めの購入がおすすめです。
再販が未定な以上、手に入るうちに確保しておくのが賢明です。
「濃いとろけるカレー」に近い代替商品
「もう売ってないのなら、似た味のカレーを探したい」という方も多いはず。
ここでは、「濃いとろけるカレー」に近い味わいを楽しめる商品をいくつか紹介します。
1. とろけるカレー 熟成デミグラス仕立て(S&B)
濃いとろけるカレーの後継といわれる一品。
デミグラスのような深いコクと、まろやかな口当たりが特徴です。
以前より量が少なくなったという声もありますが、味の方向性は非常に近く、ファンからも「ほぼ同じ」と評価されています。
2. ゴールデンカレー バリ辛/ゴールデンカレー 中辛(S&B)
スパイス感をしっかり感じたい人には、同社の「ゴールデンカレー」シリーズもおすすめ。
香りが立つスパイス系で、濃いとろけるカレーよりもキリッとした味わいです。
3. バーモントカレー コクの中辛(ハウス食品)
まろやかで甘みのあるタイプが好きな人はこちら。
りんごと蜂蜜の自然な甘みがあり、家族向けにも人気です。
“とろける系”という点では最もスタンダードな代替候補になります。
まとめ:「濃いとろけるカレー」販売終了の理由とこれから
濃いとろけるカレーは、S&Bが誇るロングセラーシリーズの一つでしたが、
市場トレンドやコスト、ブランド再編の流れの中で姿を消したと考えられます。
公式には販売終了の明言はないものの、現状では入手が難しくなっています。
後継商品とみられる「とろけるカレー 熟成デミグラス仕立て」などを試せば、かつての味に近い満足感を得られるでしょう。
消費者からの再販を望む声も多く、今後限定復刻などが行われる可能性もあります。
かつての味が忘れられない方は、後継品を試しつつ、メーカーの新情報をチェックしてみてください。
濃いとろけるカレーが販売終了した理由を調べていくうちに、
長年愛されてきた定番商品が消えていくことの寂しさと、食品業界の移り変わりの速さを実感します。
それでも、あの味を求める声がある限り、きっとまた何らかの形で私たちの食卓に戻ってくるかもしれません。
