「愛用していた資生堂ハンドクリームNが見当たらない」「どこのお店も在庫切れになっている」——そんな声がじわじわと増えています。長年のファンも多いこのハンドクリーム、実はすでに販売終了となっていることをご存じでしょうか。この記事では、資生堂ハンドクリームNがなぜ販売終了になったのか、その理由や背景、そして後継品・代替品の有無について詳しく見ていきます。
資生堂ハンドクリームNとは?人気の理由をおさらい
資生堂ハンドクリームNは、2021年に登場した比較的新しいハンドケアアイテムです。新型コロナウイルスの流行によって手洗いやアルコール消毒の頻度が増え、手荒れに悩む人が急増した時期に発売されました。そんな時代のニーズに応える形で、「ベタつかず、すぐになじむ」「無香料でシーンを選ばず使える」という点が支持を集めました。
テクスチャーは軽く伸びがよく、塗った後にスマホを触っても指紋がつきにくいという実用的な仕上がり。パッケージもシンプルで男女問わず使いやすく、ドラッグストアなどでも手に取りやすい価格帯だったことも人気の理由の一つでした。
資生堂ハンドクリームNはなぜ販売終了になったのか
資生堂の公式サイトにある「生産終了品のご案内」には、資生堂ハンドクリームNが掲載されています。公式には「在庫がなくなり次第販売を終了する」と明記されており、すでに多くの店舗やオンラインストアでは在庫がなくなっています。
では、なぜ販売終了になったのでしょうか。明確な理由は公式に発表されていませんが、いくつかの背景が考えられます。
まず一つ目は時代の役割を終えたという点。資生堂ハンドクリームNはコロナ禍という特別な時期に生まれたアイテムでした。手洗いや消毒による手荒れが社会的な関心事だった当時、多くの企業がハンドケア製品を強化していました。しかし数年が経ち、消毒や手洗いの習慣が定着しつつも、ピーク時ほどの“緊急的な需要”は落ち着きました。結果として、限定的な需要対応の役割を果たし終えた可能性があります。
二つ目はブランドラインの整理。資生堂は製品ラインの統合・リニューアルを定期的に行っており、販売規模の小さい製品や一時的な限定商品を整理する傾向があります。資生堂ハンドクリームNも、その流れの中で他のハンドケアシリーズに統合された可能性があります。
そして三つ目は生産・流通コストの見直し。2020年代以降、原料や包装資材の価格上昇が続いており、コスト面からの判断で販売を終了するケースも少なくありません。特に低価格帯のアイテムは利益率が薄いため、生産継続が難しくなる場合もあります。
公式リスト掲載の「生産終了」とはどういう意味?
資生堂の「生産終了品のご案内」には、“生産終了品=在庫がなくなり次第販売終了”と定義されています。つまり、掲載された時点で工場での製造はすでに止まっており、流通在庫のみが販売されている状態です。
ただし、この「在庫がなくなり次第終了」という仕組みのため、ドラッグストアや通販サイトでは一時的に在庫が残っている場合があります。つまり、店頭で見つけたら“最後のチャンス”とも言えるのです。
一方で、資生堂は後継商品や代替品をリスト内で明確に案内していません。おすすめ品を知りたい場合は「店頭スタッフやお客様窓口に相談を」と案内しており、消費者自身が用途や肌質に合わせて選ぶ必要があります。
後継品・代替品はある?現行の資生堂ハンドクリームをチェック
資生堂ハンドクリームNが終売になったとはいえ、資生堂では現在も複数のハンドクリームを販売しています。その中から、用途が近いものをいくつか紹介します。
まず注目されているのがSHISEIDO アルティミューン パワライジング ハンドクリーム。こちらはスキンケアブランド「アルティミューン」シリーズの一部で、乾燥や外的刺激から手肌を守り、なめらかで健やかな状態に整える高保湿タイプです。価格帯はやや高めですが、美容成分を配合した“ご褒美ケア”として人気があります。
また、ドラッグストア向けラインでは資生堂 薬用ハンドクリームシリーズが根強く残っています。医薬部外品として販売されており、手荒れ防止・保湿ケアの両立を目指した定番アイテムです。香りやテクスチャーのバリエーションもあり、求める使用感に合わせて選びやすいのが特徴です。
これらは直接的な「後継品」と明言されてはいませんが、資生堂ハンドクリームNが持っていた“うるおい・低刺激・ベタつきにくさ”の要素を求める人には代替候補となるでしょう。
SNSでは「買いだめした」「似たものがない」との声も
資生堂ハンドクリームNの販売終了を受け、SNSでは惜しむ声が多数見られます。
「無香料でベタつかず、仕事中でも使いやすかったのに」「他のハンドクリームだと香りが強すぎる」「買いだめしておけばよかった」といったコメントが投稿されています。なかには、「似たものを探しても、あのサラッとした感触がない」という感想も。
一方で、「まだ一部の通販サイトで購入できた」「地方のドラッグストアで見つけた」といった報告もあり、地域や店舗によってはわずかに在庫が残っている可能性もあります。ただし、これらも長くは続かないでしょう。
このように、資生堂ハンドクリームNは“派手ではないけれど使いやすい”という点で日常生活に溶け込んでいた製品だったため、愛用者の喪失感が特に大きいのかもしれません。
資生堂ハンドクリームNの特徴を引き継ぐおすすめの選び方
もし資生堂ハンドクリームNが手に入らなくなった場合、どう選べば同じような使い心地を得られるのでしょうか。ポイントは次の3つです。
- 無香料・低刺激タイプを選ぶ
香料が苦手な人は、無香料または微香タイプを選ぶと近い使用感になります。特に仕事中や飲食を扱う場面では無香料が安心です。 - 速乾性・ベタつきにくさをチェック
資生堂ハンドクリームNの魅力は“塗ってすぐスマホを触れる”軽い質感。パッケージの裏に「速乾性」「サラッとタイプ」などの記載があるものがおすすめです。 - 保湿成分の種類を見る
グリセリン、ヒアルロン酸、シアバターなど、うるおいを保つ成分が配合されているか確認してみましょう。冬場の乾燥対策には保湿力が高いものを選ぶと安心です。
資生堂の他にも、無香料でベタつきにくいタイプのハンドクリームはさまざまなメーカーから販売されています。テクスチャーの好みや価格帯に合わせて、自分に合った“次の一本”を探してみるのもいいでしょう。
資生堂ハンドクリームN販売終了のまとめ
資生堂ハンドクリームNは、2021年に登場した時代のニーズに応える製品でした。手洗い・消毒が日常になったコロナ禍で、多くの人の手肌を守ってきましたが、現在は資生堂の公式サイトで生産終了品として扱われています。明確な終了理由は公表されていませんが、需要の変化や製品ラインの整理といった要因が背景にあると考えられます。
後継品としてはSHISEIDO アルティミューン パワライジング ハンドクリームや資生堂 薬用ハンドクリームなどが候補となりますが、価格帯や香りの有無などは異なります。愛用者の間では“あの使いやすさが忘れられない”という声も多く、今も名残惜しまれている存在です。
もし店頭や通販で見かけたら、それが最後のチャンスかもしれません。資生堂ハンドクリームNのように手肌をやさしく守ってくれるアイテムを、ぜひ早めにチェックしておきましょう。
