鳴龍カップラーメンが「販売終了」と話題に
最近SNSや口コミで「鳴龍カップラーメンが売ってない」「もう販売終了した？」という声が目立っています。ミシュラン一つ星を獲得した名店「鳴龍（NAKIRYU）」の味を再現した人気カップ麺だけに、ファンの間では「復活してほしい」「また食べたい」と話題になっています。
しかし実際には、鳴龍カップラーメンは“完全な終売”ではなく、流通形態の変化やリニューアルによって「見かけづらくなっている」ことが原因のようです。ここでは販売終了といわれる理由、現状の販売状況、そして復活の可能性について詳しく見ていきましょう。
鳴龍カップラーメンとは？名店の味を再現したコラボ商品
東京・大塚に本店を構えるラーメン店「鳴龍」は、濃厚でまろやかな担担麺が人気の名店です。2017年にはミシュランガイド東京で“一つ星”を獲得し、以後も連続掲載されるほど高い評価を受けています。
その味をカップラーメンとして再現したのが「鳴龍 担担麺」。製造は日清食品で、2017年に「有名店シリーズ」のひとつとして登場しました。のちにセブンプレミアムブランドに切り替えられ、全国のセブン‐イレブンやイトーヨーカドーなどで販売されるようになりました。
ノンフライ麺や香り高い芝麻醤（チーマージャン）を使ったスープが特徴で、「カップ麺とは思えない完成度」と高い評価を受けていました。
「販売終了」と言われるようになった理由
鳴龍カップラーメンが“販売終了した”と誤解されるようになったのには、いくつかの要因があります。
1. セブンプレミアム限定販売による流通の狭さ
発売当初は全国のスーパーやコンビニでも購入できましたが、後にセブンプレミアム専売となり、セブン＆アイ系列以外の店舗では扱われなくなりました。そのため「近所のスーパーにない＝販売終了した」と思われてしまうケースが多発しています。
2. リニューアルによる仕様変更
2017年以降、鳴龍カップラーメンは何度もリニューアルされています。最初はどんぶり型のノンフライ麺仕様で本格志向でしたが、2024年3月のリニューアルで再び縦型カップに戻されました。麺やスープの仕上がりも少しライトな味わいになり、「前のほうが良かった」という声が増えたことが「終売説」に拍車をかけています。
3. 地域差と在庫変動
コンビニ限定商品の多くに共通することですが、店舗ごとに取り扱い状況が異なります。特に地方や郊外では入荷数が少なく、人気商品はすぐ売り切れてしまうことも。「どこにも売っていない」と感じる人が多いのはこのためです。
4. 消費者心理と情報の錯綜
SNSでは「鳴龍カップラーメン見つからない＝販売終了した」と拡散されやすく、結果として“終売”の印象だけが広まってしまいました。実際にはメーカーから公式に「販売終了」と発表された事実はありません。
現在の販売状況 ― 実はリニューアル継続中
2024年春のリニューアル以降も、鳴龍カップラーメンはセブンプレミアムブランドとして販売が続いています。最新モデルは縦型ビッグカップタイプで、より手軽に楽しめる仕様です。
従来のどんぶり型に比べて簡単調理・軽量化された一方で、「芝麻醤の濃厚さが薄れた」「以前のようなコクがない」と感じる人もいます。とはいえ、スープの辛味・酸味・旨味のバランスは健在で、依然として人気の高いカップ麺であることに変わりはありません。
セブン‐イレブン、イトーヨーカドー、ヨークベニマルなどの店舗では、タイミング次第で再入荷が行われています。在庫が切れていても、再び棚に戻るケースがあるため、継続的なチェックがおすすめです。
リニューアルを繰り返す理由
鳴龍カップラーメンが何度もリニューアルされてきたのは、単なる味の改良だけではありません。消費者ニーズと市場動向の変化に合わせた対応が背景にあります。
- 原材料やコストの高騰：ごまやスパイスなど輸入食材の価格上昇により、安定供給と価格維持のため配合調整が必要になった。
- 利便性の重視：どんぶり型は本格的ですが場所を取るため、コンビニの棚面積や調理の手軽さを考慮して縦型に戻された。
- 味のトレンド変化：最近は「濃厚よりもスッキリ系」担担麺を好む層も増えており、バランスを取る方向に改良された。
こうした背景を踏まえると、“リニューアル＝質の低下”とは限らず、“より多くの人が手に取りやすくする工夫”と見ることもできます。
ファンが望む「昔の鳴龍」の復活はある？
SNSでは「どんぶり型の復刻を望む」「芝麻醤の濃厚なスープが恋しい」といった声が後を絶ちません。
日清食品の有名店シリーズは、過去にも「すみれ」「山頭火」などが限定復刻された実績があります。したがって、需要が高まれば「鳴龍どんぶり版」の再登場も十分ありえるでしょう。
また、セブンプレミアムでは「リニューアル前の味を再現した限定版」を展開するケースもあるため、季節限定や特別仕様としての再販の可能性も残されています。
入手したい人へのアドバイス
現在の鳴龍カップラーメンを確実に手に入れるためのポイントをいくつか挙げます。
- セブン‐イレブンやヨーカドーを定期的にチェック
公式サイトでは販売情報が掲載されない場合もあるため、店舗での入荷確認が確実です。 - オンラインストアを活用
セブンネットショッピングや一部通販サイトでは、在庫が復活するタイミングがあります。 - 転売品には注意
旧モデルが高額転売されているケースもあります。賞味期限や保管状態を確認せずに購入するのは避けましょう。 - 類似商品を試すのも一案
「すみれ」「一風堂」など、同じく有名店コラボの担担麺系カップ麺も多数存在します。鳴龍が復活するまでの“つなぎ”として楽しむのもおすすめです。
「販売終了」という誤解が生まれた背景
鳴龍カップラーメンは、実際には販売が続いているにもかかわらず、“幻のカップ麺”のように語られています。この誤解の根底には、「情報の更新速度」と「ファン心理」のズレがあります。
メーカー公式がリニューアル情報を発信しても、SNSや口コミでは「前の味が良かった」という声が圧倒的に多く、それが“終売のような印象”を作り出しているのです。
また、セブンプレミアムという限定ブランドの特性上、在庫切れや販売地域の偏りが常に発生しやすく、“入手困難＝販売終了”と感じる人が増えてしまいました。
まとめ：鳴龍カップラーメンは販売終了ではない
結論として、「鳴龍カップラーメン」は販売終了ではありません。2024年春のリニューアルを経て、形を変えながらも販売が継続しています。
ただし、リニューアルによって仕様が変わり、販売チャネルも限定されているため、以前より入手しづらくなっているのは事実です。
ファンの熱い要望があれば、どんぶり型や旧仕様の復刻も十分に考えられます。鳴龍 担担麺ブランドの人気と信頼性を考えれば、今後も新バージョンや限定版としての登場が期待できるでしょう。
「販売終了」と思っていた人も、まずは近くのセブン系列店や公式通販をチェックしてみてください。再び鳴龍の味に出会えるチャンスは、まだ残っています。
