ホーム5Gの値上げが決定的に。330円アップで私たちの家計への影響は?
ついに動きがありましたね。NTTドコモが提供するホームルーターサービス「home 5Gプラン」が2025年7月から値上げされることが発表されました。
月額料金が4,950円から5,280円へ、330円のアップです。
実はこの動き、単なる料金変更だけではない大きな流れの一部なんです。同時期にドコモはスマートフォンの主要料金プランも刷新しており、私たちユーザーにとっては「通信費全体」の見直しが求められるタイミングになりました。
今回はこの値上げの裏側にある事情と、私たちが取るべき現実的な対処法について、詳しくお伝えしていきます。
なぜ今、ホーム5Gの料金が上がるのか?その背景にある3つの要因
「なぜ値上げ?」という疑問がまず浮かびますよね。ドコモは公式に「運用コストの高騰」を理由に挙げていますが、その背景にはより深い事情があります。
まず第一に、通信業界全体が抱える設備維持コストの増大があります。全国に張り巡らされた5G基地局の運営には、電力代や保守費用がかかります。エネルギー価格の上昇が続く中、このコスト増を無視できなくなっているのです。
第二に、ホーム5Gのビジネスモデルそのものに関わる事情があります。多くのユーザーが高額なルーター端末を「月々サポート」という実質無料キャンペーンで利用していますが、この費用はドコモが前払いしている状態。ユーザーが短期で解約すると、コストを回収できなくなるリスクがあるのです。
第三に、業界全体の競争環境があります。ドコモは最近、競合他社とのユーザー獲得競争で販売費が増大し、経営的に苦しい状況が続いていました。比較的安定した収益が見込めるホーム5Gのようなサービスから、収益基盤の強化を図ろうという戦略的な判断も働いています。
知っておくべき!ホーム5G値上げの具体的な変更点まとめ
では、具体的に何が変わるのでしょうか?ポイントを整理してみましょう。
- 基本料金の変更:2025年7月1日から、月額4,950円が5,280円になります(税込)。既存ユーザーも自動的に適用されるので、請求書の確認を忘れずに。
- HR02端末代金の値上げ:実は月額料金よりも前に、2025年5月12日からルーター端末の分割払い月額も1,980円から2,035円に上がっています。
- 「月々サポート」の期間延長:2025年9月1日から、端末代金を実質無料にする「月々サポート」の適用期間が36ヶ月から48ヶ月に延長されました。総額は変わらないので、月あたりの割引額が小さくなり、4年未満での解約時の負担が増える構造になりました。
- 事務手数料もアップ:2025年9月5日から、ドコモショップでの契約事務手数料が3,850円から4,950円に値上げされています(オンラインショップは引き続き無料)。
このように、ホーム5Gの値上げは単なる月額料金の変更ではなく、サービス全体の料金体系を見直す大きな流れの一部なのです。
同時進行するスマホ新料金プラン「ドコモMAX/mini」の実態
ホーム5Gの値上げと合わせて理解しておきたいのが、スマホ向け新料金プランの変更です。ドコモは「ドコモMAX」「ドコモmini」「ドコモポイ活MAX」「ドコモポイ活20」といった新しいプランを導入しました。
一見すると、この新プランは旧プランの「eximo」と比べて月額1,133円も基本料金が高いのです。これだけで見ると「大幅な値上げ」と感じるでしょう。
しかし、ここにドコモの新しい戦略が隠れています。新プラン「ドコモMAX」には「DAZN for docomo」(月額4,000円相当)の無料視聴がセットになっており、2026年2月からは「Leminoプレミアム」や「dアニメストア」も「選べる特典」に加わります。
つまり、サービスをバンドル化して提供する方向に大きく舵を切っているのです。スポーツや動画をよく見る人にはお得ですが、それらのサービスを利用しない人には「必要のないものを押し付けられている」と感じるかもしれません。
見逃せない!ホーム5Gとスマホの「セット割」の威力
ここで、ホーム5Gユーザーにとって最も重要なポイントをお伝えします。それは、スマホとインターネット回線(ドコモ光またはホーム5G)をセットで契約すると、スマホ料金が大幅に割引される「セット割」 の存在です。
新プランにおけるこの割引額は、最大で月額1,210円にもなります。つまり、ホーム5Gを契約している家庭では、家族のドコモスマホプランがこの分だけ安くなる計算です。
さらに、新プランでは以下のような割引も重ねて適用できるようになりました。
- 家族割に相当する「みんなドコモ割」
- dカードでの支払い割引「dカードお支払割」
- ドコモでんきとのセット割「ドコモでんきセット割」
- 継続年数に応じた「長期利用割」
これらの割引をすべて活用できれば、一見高い基本料金も実質的にはかなり軽減できる可能性があるのです。
比較してみよう!他社のホームルーターサービスは今?
値上げ後のホーム5Gの位置づけを理解するために、主要な競合サービスと比較してみましょう。
KDDIの「ホームルータープラン5G」 は通常月額5,170円ですが、初回13ヶ月間は「5Gルーター割」が適用され4,620円になります。ただし、プラスエリアモードには月30GBの制限があります。
ソフトバンクの「SoftBank Air」 は端末モデルにより異なりますが、Airターミナル5なら24ヶ月間2,970円という大容量割引を提供しています。
楽天モバイルの「Rakuten Turbo」 は月額4,840円と比較的安価ですが、楽天エリア外では他社網(KDDI)を利用することになります。
UQコミュニケーションズの「WiMAX おきらくホームWiFi」 は月額4,620円で、端末レンタル無料かつ解約時の残債リスクがないのが特徴です。
この比較から見えるのは、ホーム5Gは単体の月額料金としては最も高い部類に入るということ。他社が期間限定の大幅割引で実質価格を下げているのに対し、ドコモはベース料金そのものを引き上げた形になります。
しかし、ドコモは「セット割」という形で、スマホ料金への還元で差別化を図っている点が大きく異なります。
ユーザーの本音は?SNSに上がる賛否両論の声
今回の値上げに対して、SNS上ではさまざまな意見が交わされています。
多くのユーザーからは「値上げと通信品質が見合っていない」という不満の声が上がっています。特に都市部などで時間帯による速度低下を経験しているユーザーは、コスト増をサービスの向上に結びつけていない点に納得していません。
また、「HR02端末の残債があるので解約できず、受け入れるしかない」という声も少なくありません。36ヶ月または48ヶ月縛りの「月々サポート」契約下にあるユーザーは、高額な端末残債を一括で支払わない限り容易に乗り換えられないのが実情です。
一方で、「他社も追随するのではないか」と業界全体の値上げを懸念する声もあります。コスト高騰は業界共通の問題ですから、今回のドコモの決断が他社の値上げの引き金になる可能性は十分に考えられます。
面白いことに、格安スマホプランとホーム5Gのセット割を活用しているユーザーからは、「330円の値上げはやむなし」とする現実的な意見も見られます。スマホ料金が大幅に割引されるメリットと天秤にかけての判断です。
あなたはどうする?状況別・最適な対応策の提案
では、実際に私たちはどう対応すればよいのでしょうか?契約状況別に考えてみましょう。
現在ホーム5Gを契約しているあなたへ
まずすぐにできることは、請求書の確認とスマホプランの見直しです。値上げは自動的に適用されますので、まずはその影響額を把握しましょう。
次に、ご家族のドコモスマホプランが新プラン(ドコモMAX/miniなど)に適切に切り替わっているか確認してください。そして最も重要な「ホーム5Gセット割」が最大1,210円適用されているかを必ずチェックしましょう。
さらに、dカードでのお支払いやドコモでんきとのセットなど、他の割引も適用できないか検討してみてください。これらの割引を組み合わせることで、家計全体での値上げ影響を緩和できる可能性があります。
解約を真剣に検討する場合は、端末の「残債」計算が必須です。月々サポート期間中に解約すると、残りの端末代金(分割払い残額から未適用の月々サポート額を差し引いた額)の支払いが必要になります。ドコモの公式サイトでシミュレーションできますので、まずは具体的な数字を確認しましょう。
ホーム5Gの新規契約を検討しているあなたへ
今から新規に契約を考えているなら、他社を含めた総合比較がより重要になります。
短期利用(1~2年)が確実な場合は、「月々サポート」が長期化され割引が薄まったドコモホーム5Gは不利になるかもしれません。端末を中古で購入し、SIMのみ契約する方法や、端末レンタル無料の他社サービスを検討する価値があります。
長期利用(3~4年以上)を見込むのであれば、ドコモホーム5Gも選択肢に入ります。ただし、その価値はご家族のドコモスマホ利用とセット割の活用如何で決まることを忘れないでください。家族全員がドコモの新プランに変更し、各種割引を重ねて適用できれば、家計全体では有利になる可能性もあります。
通信速度・安定性を最優先する場合は、固定回線の導入を改めて検討すべきかもしれません。ホームルーターはモバイル回線のため、エリアや時間帯による速度変動の影響を受けやすいという特性があります。
ドコモスマホユーザーならではの選択肢と賢い決断
もしあなたがドコモのスマホユーザーで、これからインターネット回線を選ぶ立場なら、以下の3つの道が考えられます。
第一の道は、「セット割で最大のメリットを得る道」です。ホーム5Gを契約し、スマホを新プランに切り替えてセット割を適用する方法です。家計全体の通信費をパッケージとして最小化したい場合の選択と言えるでしょう。
第二の道は、「固定回線の安定性を選ぶ道」です。ホーム5Gではなくドコモ光を契約する選択肢です。ホーム5G同様のスマホセット割が適用され、より高速で安定した通信環境が得られます。ただし、工事が必要で、解約時の違約金にも注意が必要です。
第三の道は、「インターネット回線は他社の安いサービスを選び、スマホは低容量プランやahamoで我慢する道」です。家計全体の最適化よりも、各サービスを個別に最安値で揃える発想です。
ホーム5Gの値上げをチャンスに!通信費の大掃除を始めよう
今回のドコモの一連の料金改定は、単純な「値上げ」というよりは、複数のサービスをパッケージとして提供する新しいビジネスモデルへの転換と捉えるべきかもしれません。
「ホーム5G」「スマホ」「電気」「動画サービス」といったサービスを組み合わせ、総合的な顧客単価の向上を目指す戦略が見えてきます。
私たちユーザーがすべきことは、ホーム5Gが330円値上げしたという事実だけに一喜一憂することではありません。自分や家族の通信利用の全体像を把握した上で、ドコモが提案する新しい「パッケージ」の価値が、自分たちにとって本当に割に合うかどうかを冷静に計算することです。
コスト高騰は業界全体が直面する現実です。サービスを維持するためにはある程度の価格転嫁もやむを得ない側面があります。
重要なのは、私たちが変化をただ受け身で受け入れるのではなく、情報を集め、比較し、時に勇気を持って乗り換えも視野に入れながら、自分にとって最も合理的な選択を主体的に行うことです。
通信サービスは現代社会のライフラインであり、そのコストは家計において無視できない固定費です。この機会に、ぜひご家族の通信サービス全体を見直す「通信費の大掃除」を始めてみてはいかがでしょうか。
今回のホーム5Gの値上げとドコモの新料金プランをきっかけに、よりスマートな通信ライフを手に入れましょう!
