「最近、FL20SNの蛍光灯が売っていない」と感じたことはありませんか?
実はこの型番の蛍光灯、すでに多くのメーカーで生産終了となっています。家庭やオフィスで長年使われてきた定番ランプですが、今では同じ型番を探しても在庫が限られ、価格が上がっているケースも。
そこで注目されているのが「LEDへの切り替え」です。この記事では、FL20SNの代替品を探している人に向けて、LEDにスムーズに切り替える方法やおすすめの選び方をわかりやすく紹介します。
FL20SNとは?特徴と基本スペック
まずは「FL20SN」とはどんな蛍光灯なのかをおさらいしましょう。
FL20SNは「20形・直管タイプ(G13口金)」の蛍光灯で、全長約58cm、管径約32.5mm。消費電力は20W、光の色は自然で使いやすい「昼白色(サンホワイト)」です。
一般家庭の台所や洗面所、オフィスの間接照明などに幅広く使われてきました。明るさは約1,100ルーメン前後で、寿命はおおよそ9,000時間が目安。安価で手軽に交換できることから、長年定番として愛されてきたモデルです。
ただし、現在は生産終了に伴い、同型の蛍光灯を入手するのが難しくなっています。そこで、同じ形状で取り付け可能なLED蛍光管が「実質的な後継品」として注目されています。
なぜ今、LEDへの代替が主流なのか
蛍光灯をLEDに替える一番の理由は「省エネ」と「長寿命」です。
FL20SNのような20W蛍光灯をLEDに変えると、同等の明るさで消費電力はおよそ9〜15Wほどに抑えられます。これだけで電気代はおよそ3〜5割減少します。
さらに、LEDは寿命が約40,000〜50,000時間と長く、蛍光灯の5倍以上。交換の手間がほとんどかからないのも大きなメリットです。
また、LEDはスイッチを入れた瞬間にパッと点灯します。蛍光灯特有の「チカチカ」「点灯までのタイムラグ」もありません。
点灯管(グロー球)を使わないため、長期的なメンテナンスコストや手間も軽減できます。
FL20SNの代替品として選べるLEDタイプ
現在、FL20SNと同じ「20形・直管・G13口金」で使えるLED蛍光管は多くのメーカーから販売されています。
以下のようなタイプを選べば、器具をそのまま使えるケースが多いです。
- 工事不要タイプ(グロー式専用)
グロー球を外して差し替えるだけで点灯するタイプ。家庭用の古い照明器具によく合います。 - 両側給電タイプ(配線変更が必要)
安定器をバイパスして使う方式。電気工事士による作業が必要ですが、確実で安全。 - 片側給電タイプ(器具交換向け)
新しいLED照明器具に最初から対応しているタイプです。
もっとも簡単なのは「グロー式器具用の工事不要タイプ」。自分で交換できるうえ、器具を買い替えずにLED化できる点が人気です。
FL20SN代替LEDのおすすめスペックの目安
LEDを選ぶときは、次のポイントを基準にすると失敗しません。
- サイズ:全長約58cm(20形対応)
- 口金:G13
- 光の色:昼白色(5000K前後)または昼光色(6500K前後)
- 消費電力:9〜15W程度
- 全光束(明るさ):1,000〜1,500ルーメン
- 工事不要タイプ(グロー球を外すだけ)
この条件を満たしていれば、FL20SNから自然に置き換えが可能です。
特に「昼白色」を選ぶと従来の蛍光灯に近い光色で違和感がありません。作業スペースや洗面所には昼光色、リビングや寝室にはやや柔らかい昼白色を選ぶと快適です。
実際の交換手順|LEDに切り替える流れ
FL20SNをLEDに替える手順はとてもシンプルです。
ただし、安全のために必ず電源を切ってから行いましょう。
- 照明器具の電源を切る
ブレーカーやスイッチをオフにして、感電のリスクを防ぎます。 - 古い蛍光灯を外す
左右を軽く回して引き抜きます。 - グロー球を取り外す
工事不要タイプのLED蛍光管では、グロー球を残したままだと点灯しません。忘れず外しましょう。 - LED蛍光管を差し込む
左右のソケットにしっかりはめ込み、回して固定します。 - 電源を入れて点灯を確認
スイッチを入れ、正常に点灯すれば完了です。
この流れで特別な工具や知識は不要です。誰でも数分で交換でき、省エネ効果をすぐに実感できます。
注意点:器具の種類と安全性を確認しよう
LED化をする前に、ひとつだけ重要なのが「器具の点灯方式の確認」です。
FL20SNはもともとグロースターター(点灯管)式の蛍光灯ですが、近年の照明器具には電子安定器(インバーター式)が使われていることもあります。
もしインバーター式だった場合、工事不要タイプのLEDは使えない場合があります。この場合は安定器をバイパスする「配線工事」が必要です。
また、照明器具自体が古い場合、ソケットの劣化や安定器の故障によって、LEDを取り付けても点灯しない、または安全性に問題が出るケースもあります。
使用年数が10年以上経過している器具は、LED化と同時に器具ごと交換するのもおすすめです。
代表的な代替LEDの例
市場で評価が高いのは、次のようなタイプです。
- 直管LED蛍光灯 20W形 昼白色(工事不要・グロー式対応)
安価で交換も簡単。家庭用に最も選ばれているタイプ。 - 直管LED蛍光灯 20W形 昼光色(明るめの白)
作業場やオフィス向け。長寿命タイプも多く、明るさを重視する人におすすめ。 - 高演色タイプLED管(Ra80以上)
色再現性に優れ、店舗や洗面所などで自然な発色を求める人に好評。 - FL20SN-SDL
蛍光灯のまま同等品で代替したい場合に選べるタイプ。演色性を高めた改良型で、LED化に踏み切れない人にも人気。
どのタイプもネット通販や家電量販店で容易に手に入ります。
価格帯は1本あたり500〜1000円前後と、蛍光灯よりやや高めですが、寿命を考えると総コストはむしろ安くなります。
蛍光灯からLEDに切り替えるメリットを実感
LED化のメリットは数字以上に、日常の快適さに現れます。
スイッチを入れた瞬間に明るくなる。チラつきがなく目に優しい。消費電力が少なく電気代が下がる。
夜遅くまで部屋を照らす家庭や、長時間点灯するオフィスでは、電気代の削減効果がはっきりと体感できます。
さらに、蛍光灯のように突然切れて暗くなることが少ないのもLEDの特徴です。
明るさが徐々に落ちる傾向があるため、交換のタイミングを見極めやすく、急なトラブルが減ります。
まとめ|FL20SNの代替品はLED化が最も現実的な選択
FL20SNは長年親しまれてきた名ランプですが、今や多くが生産終了。
これからはLEDへの切り替えが主流です。工事不要タイプのLED蛍光管を選べば、手軽に交換でき、省エネ・長寿命・即時点灯という快適さを一度に手に入れられます。
ポイントは、
- 器具がグロー式かどうか確認する
- グロー球を外して交換する
- 安定器が古い場合は器具ごと交換も検討
この3点を押さえれば、誰でも安全に切り替え可能です。
これから蛍光灯を探すよりも、LEDに一歩踏み出すことで、毎日の暮らしがぐっと快適になります。
蛍光灯からLEDへ。今こそ、FL20SNの代替品として新しい光へ切り替えてみてはいかがでしょうか。
