コランチル配合顆粒の代替品一覧｜成分が近い市販薬と選び方を徹底解説

「コランチル配合顆粒が手に入らない」「同じような薬は市販で買えるの？」――そんな疑問を持つ人が増えています。
この記事では、医療用医薬品であるコランチル配合顆粒の成分や作用を整理しながら、同様の効果をもつ代替薬・市販薬の選び方をわかりやすく解説します。

コランチル配合顆粒とは？どんな薬？

まず、コランチル配合顆粒の特徴を知っておくことが大切です。
この薬は「ジサイクロミン塩酸塩」「乾燥水酸化アルミニウムゲル」「酸化マグネシウム」という3つの成分を組み合わせた医療用医薬品です。

つまり、コランチル配合顆粒は「胃のけいれんを鎮めつつ、胃酸をやわらげる」2つの効果を同時に持つ薬です。
胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃の痛み、胸やけなどに処方されてきました。

最近では、コランチル配合顆粒が薬局や病院で見かけにくくなったという声があります。
これは販売終了や出荷調整の影響ではなく、同等成分を含むジェネリック医薬品が普及したことや、抗コリン作用への注意が強まったことが背景にあります。

ジサイクロミンは副交感神経をブロックして筋肉をゆるめる作用がありますが、この「抗コリン作用」が強く出ると副作用も起こりやすくなります。
口の渇き、便秘、かすみ目、排尿困難、めまいなどが代表的です。
緑内障や前立腺肥大、腎障害のある方には使用を避けるよう指示されるケースもあります。

そのため、医師の処方のもとでのみ使用できる医療用医薬品となっており、市販薬としては販売されていません。

コランチル配合顆粒とまったく同じ成分構成を持つのが「レスポリックス配合顆粒」です。
配合成分（ジサイクロミン塩酸塩、水酸化アルミニウムゲル、酸化マグネシウム）も同一で、効能や用法もほぼ同じ。
医療現場では、コランチル配合顆粒が処方できない場合の最も近い代替薬として利用されています。

ジサイクロミンのように胃腸の平滑筋に働く「鎮痙薬」です。
抗コリン作用は比較的穏やかで、胃痛や過敏性腸症候群のけいれんを和らげます。
単剤で使われるほか、制酸薬や粘膜保護薬と併用されることも多い薬です。

こちらも代表的な鎮痙薬で、胃腸や尿路のけいれん性の痛みに用いられます。
市販薬としても販売されていますが、眠気や口渇など抗コリン作用に注意が必要です。
「胃がギュッと締め付けられるような痛み」に適しています。

コランチル配合顆粒のように鎮痙＋制酸の両作用を持つ薬は市販では少ないものの、症状に合わせて作用が近い市販薬を選ぶことは可能です。

これらの薬は「症状の主な原因」に合わせて選ぶのがポイントです。
胃酸が多いのか、けいれん性なのか、粘膜が荒れているのかによって、最適な薬は変わります。

鎮痙成分と制酸成分の両方を含む薬は限られており、完全一致はほぼ医療用に限られます。
そのため、**「どちらの作用を重視するか」**を先に決めると選びやすくなります。

口の渇き、便秘、排尿障害、視覚のぼやけなど、抗コリン系の副作用は市販薬でも起こることがあります。
高齢者や持病のある方は特に慎重に選びましょう。

制酸剤や鎮痙薬は「症状の改善」が目的の薬であり、長期連用は推奨されません。
1週間程度使っても症状が続く場合は、胃炎や潰瘍など根本的な病気が隠れている可能性があります。
自己判断での継続服用は避け、医師や薬剤師に相談を。

こうした症状がある場合、自己判断の市販薬では対応しきれません。
医師の診察を受け、必要であれば内視鏡検査や胃薬の処方を受けることが安全です。

コランチル配合顆粒は、「鎮痙＋制酸」という二重の作用を持つ医療用医薬品です。
そのため、完全に同じ成分の市販薬は存在しませんが、**レスポリックス配合顆粒**が最も近い代替品として知られています。

一方で、市販薬を選ぶ場合は、症状のタイプに合わせて以下を目安にするとよいでしょう。

薬の成分や作用を理解して選べば、症状に合ったケアができます。
ただし、痛みが長引く場合や再発を繰り返す場合は、医療機関で原因を確かめることが大切です。

コランチル配合顆粒の代替品選びは、「今の自分の症状を見極めること」から始めましょう。