愛犬の健康を考えて「ロイヤルカナン」を選んでいる人は多いですよね。動物病院でも推奨されるほど信頼度の高いフードですが、最近では「もう少しコスパのいい代替品があれば…」と感じる飼い主さんも増えています。
今回は、ロイヤルカナンの特徴を踏まえつつ、その代替になり得るおすすめフードを比較しながら紹介します。
なぜロイヤルカナンの代替品を探す人が増えているのか
ロイヤルカナンはフランス発のプレミアムドッグフードブランドで、獣医師の監修や犬種別・疾患別に対応した幅広いラインナップが特徴です。ただ、その分コストが高め。
さらに輸入コストの上昇や原材料価格の高騰も重なり、値上げが続いています。
また、「添加物が気になる」「もっと国産の食材を使ったフードがいい」「グレインフリーを試したい」といった飼い主の価値観の多様化も、代替品を検討するきっかけになっています。
つまり、ロイヤルカナンが悪いというよりも、「選択肢が増えた今だからこそ、比較したい」という人が増えているのです。
代替フードを選ぶときのポイント
ロイヤルカナンの代わりを選ぶ際には、価格だけでなく品質・安全性・犬の体質への適合度を重視することが大切です。以下のポイントを押さえておくと失敗しにくくなります。
- 主原料が明確かどうか
「鶏肉」「ラム」「サーモン」など、具体的に動物性タンパク質が記載されているものを選びましょう。曖昧な「ミートミール」「動物性油脂」などの表記には注意が必要です。 - グレインフリーまたは穀物の種類
小麦やとうもろこしにアレルギーがある犬には、グレインフリーやグルテンフリーがおすすめです。一方で、穀物を適量使って消化を助けるタイプもあります。愛犬の体質に合わせて選びましょう。 - 添加物や保存料の有無
人工の着色料や香料、保存料が少ないものを選ぶと安心です。素材の風味を生かした自然な香りのフードは食いつきも良好な傾向があります。 - ライフステージに合っているか
子犬・成犬・シニアで必要な栄養は異なります。総合栄養食であっても年齢や体重に合わせて選びましょう。 - 継続しやすい価格かどうか
どんなに良いフードでも、続けられなければ意味がありません。1日あたりのコストを計算し、無理なく続けられるものを選ぶのが理想です。
ロイヤルカナンの代替になり得るおすすめフード
ここでは、品質・安全性・コスパのバランスが良く、実際に多くの飼い主から高評価を得ているドッグフードを紹介します。いずれも総合栄養食として安心して与えられるものです。
モグワン
イギリス発のプレミアムフードで、チキンとサーモンを主原料にした高タンパク設計。グレインフリーで人工添加物も不使用。ヒューマングレードの原材料を使用しており、品質と安全性を両立しています。
ロイヤルカナンよりもナチュラル志向で、食いつきが良いと評判。やや価格は高めですが、内容を考えるとコスパは優秀です。
このこのごはん
国産のプレミアムフードとして人気上昇中。小麦グルテンフリーで、鶏肉やまぐろ、さつまいもなど日本の食材を中心に使用しています。香料・着色料不使用で、安心して与えられるのが魅力。
小型犬や皮膚トラブルが気になる犬にも向いています。
カナガン
動物性タンパク質が豊富で、グレインフリーの代表格。全犬種・全ライフステージ対応で、欧州ペット栄養学会（FEDIAF）の基準を満たしています。
ロイヤルカナンと比べても栄養バランスが整っており、アクティブな成犬にぴったり。
うまか（UMAKA）
九州産の華味鳥を使用した国産プレミアムフード。無添加でグルテンフリー、香料・保存料不使用。ヒューマングレード品質で、シニア犬でも消化しやすい柔らかめの粒が特徴です。
国産志向の飼い主からの信頼も厚く、「匂いが自然で食いつきがいい」との口コミも多いです。
ネルソンズ
モグワンと同じメーカーが手掛ける大容量フード。多頭飼いの家庭や中型〜大型犬に人気で、コスパが非常に良いのが特徴です。チキンメインのグレインフリーで、タンパク質量が高く、健康維持に向いています。
アーテミス オソピュア
アメリカ発のグレインフリーフードで、ラムやサーモンなど単一タンパク源を採用。アレルギー対策や皮膚トラブルに配慮した設計で、動物性脂肪も控えめ。
品質が高く、療法食ほどではないものの健康維持目的で選ばれることが多いフードです。
ロイヤルカナンと代替フードの違いを整理してみる
ロイヤルカナンは「犬種別」「疾患別」「療法食」など、きめ細かい設計が魅力です。一方、ここで紹介した代替フードは「原材料の透明性」「無添加」「ヒューマングレード」「グレインフリー」など、よりナチュラル志向が強い傾向にあります。
つまり、ロイヤルカナンが“医療的・栄養学的な最適化”を追求しているのに対し、代替フードは“自然で安全な日常食”を重視していると言えます。
どちらが正解というわけではなく、愛犬の体質や飼い主の考え方で選び分けるのがポイントです。
代替品を選ぶときの注意点
- 療法食を与えている場合は自己判断で切り替えないこと
病気やアレルギーで特定の栄養制限がある犬は、獣医師の指示に従うことが必須です。 - 切り替えは少しずつ行う
急にフードを変えると下痢や嘔吐の原因になります。1週間ほどかけて新旧フードを混ぜながら切り替えましょう。 - 犬の反応をよく観察する
便の状態、被毛のツヤ、食いつきなどをチェックしながら、合うかどうかを見極めることが大切です。 - 定期的に健康チェックを行う
フード変更後も、年1回は血液検査などで栄養状態を確認するのが安心です。
コスパを意識した上手な選び方
ロイヤルカナンのように高品質なフードを使い続けるのが難しい場合、以下のような工夫で品質とコスパのバランスを取ることができます。
- プレミアムフードと一般フードをブレンドする
- 定期購入割引を活用する
- お試しサイズを使って無駄を減らす
- フードローテーションを組んで飽きを防ぐ
高価なフードを無理に続けるよりも、「継続できる範囲で最適な品質」を維持することが、長期的に見て健康にも経済的にもプラスになります。
ロイヤルカナンの代替品を選ぶことで得られるメリット
- 添加物や香料を減らした、より自然な食事が可能
- 原材料の産地や製法を重視できる
- 国産フードで安心感を得られる
- コストを抑えつつ栄養バランスを確保できる
これらのメリットは、特に健康体の犬やアレルギーが軽度な犬にとって大きな魅力です。
また、代替フードを通して「うちの子にはどんな食材が合うのか」を見極めるきっかけにもなります。
まとめ：ロイヤルカナンの代替品で賢くフード選びを
ロイヤルカナンは信頼できるブランドですが、愛犬に合うフードはひとつではありません。
モグワンやカナガン、このこのごはん、うまか（UMAKA）など、原材料にこだわりながらもコスパの良いフードは数多く存在します。
重要なのは、「価格・安全性・愛犬の体質」のバランスを見極めること。
少しずつ試しながら、あなたの愛犬にとって本当にぴったりのごはんを見つけてください。
ロイヤルカナンの代替品を上手に活用すれば、健康と家計のどちらにも優しいフードライフが実現できます。
