肌荒れや口内炎に悩んでいた人にとって、「新エバユースB26A」は頼れる存在でした。しかし最近では販売終了や在庫切れが目立ち、店頭で見つけにくくなっています。そんな中、「代わりになる市販薬はあるの？」と気になる人も多いはず。この記事では、新エバユースB26Aの成分や特徴を踏まえつつ、似た成分を持つ市販薬をわかりやすく紹介します。
新エバユースB26Aとは？特徴と成分の働き
新エバユースB26Aは、第一三共ヘルスケアが販売していた第3類医薬品で、肌荒れやにきび、口内炎、皮膚炎などの症状改善を目的としたビタミン剤です。主にビタミンB群とC、アミノ酸、生薬成分をバランスよく配合しているのが特徴でした。
2錠中の主な有効成分は次の通りです。
- リボフラビン酪酸エステル（ビタミンB2酪酸エステル）20mg
→ 皮膚や粘膜の再生を助け、肌荒れを防ぐ。 - ピリドキシン塩酸塩（ビタミンB6）100mg
→ 皮脂の分泌を整え、にきびや吹き出物の原因にアプローチ。 - アスコルビン酸（ビタミンC）110mg
→ コラーゲンの生成を促し、皮膚の健康維持をサポート。 - L-システイン 40mg
→ 肌のターンオーバーを促進し、くすみのない肌へ導く。 - ヨクイニンエキス（ハトムギエキス）107.7mg
→ 生薬由来の成分で、肌の炎症や荒れを鎮める。 - ナイアシン（ニコチン酸アミド）30mg
→ 皮膚や粘膜の健康を維持し、血行を促す。 - ビオチン 0.05mg
→ 新陳代謝を助け、皮膚や髪、爪の健康を保つ。
肌荒れや口内炎などを繰り返す人にとって、内側から整える目的で長く支持されてきた製品でした。
なぜ新エバユースB26Aは入手しにくくなったのか
現在、多くの通販サイトやドラッグストアで「販売終了」や「在庫なし」の表記が見られます。公式発表として明確な終了理由は出ていませんが、過去には旧シリーズ製品で「ビオチンの含有量が基準に満たなかった」として回収された例があり、その後のシリーズリニューアルなどで製造体制が見直された経緯があります。
また、同様のビタミンB群系製品は各社から新ブランドが登場しており、ラインナップ整理の一環として終売になった可能性も考えられます。
とはいえ、肌や粘膜の健康を整える目的のビタミン剤は数多く存在します。ここからは、新エバユースB26Aと似た配合成分を持つ市販薬を紹介します。
新エバユースB26Aの代替品としておすすめの市販薬
ここでは、成分構成が似ており、同じような悩みに対応できる市販薬をいくつか紹介します。いずれも第3類医薬品であり、ドラッグストアや通販で購入可能です。
1. エバレッシュB26プレミアム
同じ「エバ」シリーズの後継的存在とも言える製品。ビタミンB2酪酸エステルやB6、C、ナイアシン、ビオチンを配合しており、新エバユースB26Aと非常に近い構成です。L-システインとヨクイニンも含まれ、肌荒れ・吹き出物対策に適しています。
2. ハイシーBメイト2（第一三共ヘルスケア）
同じメーカーのビタミンB群製剤で、ビタミンB2・B6・CにL-システインを配合。肌荒れやにきび、口内炎に対応。シリーズの継続商品として人気が高く、薬局でも入手しやすいのが強みです。
3. ペアA錠（ライオン）
にきび・吹き出物を改善する目的の内服薬。ビタミンB2、B6、L-システインを主成分とし、余分な皮脂や角質の代謝を整えます。ハーブ由来の生薬は含まれませんが、肌トラブルへの対応力は高いです。
4. チョコラBBプラス（エーザイ）
肌荒れ・口内炎の定番といえばチョコラBBシリーズ。ビタミンB2酪酸エステルとB6を中心に、エネルギー代謝をサポート。女性の肌トラブル対策として知名度が高く、毎日続けやすい点が魅力です。
5. ノイビタミンEX（小林製薬）
ビタミンB群とC、Eをバランスよく配合した総合ビタミン剤。肌荒れのほか、疲労回復や体調管理にも使える万能型。代替品というより「より広くカバーできる補助薬」という位置づけです。
成分から見た代替品選びのポイント
似た効能をうたう製品は多いですが、実際の効果感を左右するのは「成分構成」と「含有量」です。代替品を選ぶ際は、次のポイントを意識して選びましょう。
- ビタミンB2・B6がしっかり入っているか
→ 肌や粘膜のターンオーバーに関与する主成分。 - L-システインを配合しているか
→ 代謝促進や美肌維持に欠かせないアミノ酸。 - ビオチンやナイアシンなど補助ビタミンを含むか
→ 新陳代謝や血行を整える重要成分。 - 生薬成分（ヨクイニンなど）が必要かどうか
→ 肌荒れを繰り返す人や自然志向の方におすすめ。
これらの条件を満たす薬を選べば、新エバユースB26Aに近い使用感が期待できます。
安全に使うための注意点
どんな市販薬も「早く治したいから」と過剰に服用するのは禁物です。特にビタミンB2を多く含む薬は、尿が黄色くなることがありますが、これは体外へ排出されているため問題はありません。
ただし、服用後に発疹・かゆみ・吐き気などの異変が出た場合は、使用を中止し医師や薬剤師に相談してください。また、1か月ほど服用しても改善が見られない場合は、別の疾患が隠れている可能性もあります。
代替品を選ぶ際の心構え
「この薬が効いたから次も同じように」と考えがちですが、製品が変われば配合比率も微妙に異なります。体質や生活習慣によって合う・合わないがあるため、症状が長引くときは専門家に相談するのが安心です。
また、肌荒れや口内炎は、睡眠不足・食生活の乱れ・ストレスなど生活面の影響も大きいもの。ビタミン剤はあくまで補助として、根本的な改善を意識することが大切です。
新エバユースB26Aの代替品まとめ
新エバユースB26Aは、ビタミンB群とC、アミノ酸、生薬を組み合わせたバランス型の肌トラブル用ビタミン剤でした。販売終了によって入手が難しくなりましたが、同様の成分を持つ市販薬は多く存在します。
エバレッシュB26プレミアム、ハイシーBメイト2、ペアA錠、チョコラBBプラスなどは、いずれも新エバユースB26Aと似た方向性を持つ製品です。成分表をよく確認し、自分の体質や目的に合ったものを選ぶことが大切です。
肌の調子を整える第一歩は、体の内側から。ビタミンB群やCを上手に補いながら、日常のケアを続けていきましょう。
