大阪の名物といえば、やっぱり「551の豚まん」。あのふわふわの皮と、じゅわっと旨みが広がるジューシーな餡。新幹線のホームや空港で手にしている人を見ると、思わず「買って帰りたい!」と思った経験がある人も多いはず。
でも、いざ「551豚まんってどこで買えるの?」と調べると、「関西限定らしい」「通販で買えるらしい」など、情報がバラバラ。この記事では、関西・関東それぞれでの販売状況から、お取り寄せの方法、そしてちょっとした裏ワザまで、わかりやすく整理して紹介します。
551豚まんが買える場所は「関西中心」
まず押さえておきたいのが、551蓬莱の基本方針。実はこのお店、「工場から150分以内の範囲」にしか店舗を出さないというこだわりがあります。理由はシンプルで、「できたての美味しさを保つため」。つまり、関西以外には常設店をほとんど持たないのです。
現在の主な販売エリアは大阪・兵庫・京都・奈良・滋賀・和歌山の6府県。店舗数は60店舗前後で、大阪市内に特に集中しています。たとえば新大阪駅、梅田、なんば、天王寺などの主要駅周辺には必ず店舗があり、観光や出張のついでに買いやすいのが特徴です。
551といえば「できたて」をその場で販売するのが魅力。蒸したての湯気が立つ店頭では、いつも長蛇の列ができています。テイクアウトが中心ですが、一部の店舗にはレストラン併設型もあり、中華料理と一緒に豚まんを味わうこともできます。
関西で買える代表的な販売店
関西で「551豚まんを買うならここ!」という代表的なスポットをいくつか紹介します。
- 新大阪駅構内(エキマルシェ・新幹線改札内・アルデ新大阪など)
旅行者が最も利用しやすいのが新大阪駅。改札の内外に複数店舗があり、テイクアウトもチルド商品も揃っています。新幹線に乗る前に立ち寄るのがおすすめ。 - 大阪・梅田エリア(阪神百貨店・阪急百貨店・大丸梅田など)
百貨店内や駅ナカに出店しており、ショッピングのついでに立ち寄りやすい立地。夕方には行列になることも多く、閉店時間前に売り切れる日もあります。 - なんば本店(戎橋筋商店街)
551蓬莱の本店。テイクアウトはもちろん、2階レストランでは中華料理をゆっくり味わうことも可能です。観光スポットからも近く、平日でも賑わっています。 - 伊丹空港(大阪国際空港)店
出張帰りのビジネスマンに人気。お土産としてチルドタイプを購入する人も多く、飛行機搭乗前にサッと立ち寄れるのが魅力。
どの店舗も行列が絶えませんが、スタッフの手際がよく、意外とスムーズに買えます。旅行で大阪を訪れるなら、帰りの新幹線や飛行機に乗る前に買うのが最も効率的です。
関東では「常設店舗なし」でも買うチャンスはある
残念ながら、関東には現在「551蓬莱の直営店」は存在しません。東京や神奈川、埼玉では、あの赤いパッケージを常時販売する店はないのが現状です。
しかし、全くチャンスがないわけではありません。主な入手ルートは次の3つです。
1. 公式オンラインショップでお取り寄せ
551蓬莱には公式通販サイトがあり、チルド(冷蔵)商品を全国に発送しています。朝9時までの注文で当日発送、最短で翌日届くのがうれしいポイント。届いた豚まんはレンジや蒸し器で温めれば、ふわっとした食感がよみがえります。
送料は地域によって異なりますが、関東なら通常の冷蔵便で2日以内に到着。支払い方法もクレジットカードや代引きなどに対応しており、手軽に利用できます。
2. 百貨店などの「期間限定催事」で購入
年に数回、東京・名古屋・広島・福岡などの百貨店で「551蓬莱の催事販売」が行われます。数日から1週間程度の短期間ですが、蒸したての実演販売を行うことも多く、貴重なチャンスです。
開催情報は551蓬莱の公式サイトや百貨店のイベントページで告知されるので、気になる人は定期的にチェックしておきましょう。
3. 関東の“似ている味”を楽しむ派生店を利用
関東で「551豚まんっぽい味」を楽しみたいなら、創業者の孫が監修した羅家 東京豚饅(らーか・とうきょうとんまん)がおすすめです。
これは551蓬莱とは別会社ですが、551蓬莱の系譜を受け継ぐ製法で、もちもちの皮と肉汁たっぷりの餡を再現。新宿、自由が丘、吉祥寺、秋葉原など都内に複数店舗があり、「関西の豚まんに近い味」として人気を集めています。
通販・お取り寄せで買うときの注意点
お取り寄せで551豚まんを買うときは、いくつか気をつけたいポイントがあります。
まず、「551蓬莱」と「蓬莱本館」など、似た名前の別会社が存在します。これらは全く別の企業で、味や製法も異なるため、購入時には必ず「551」のロゴマークが入っているか確認しましょう。
また、Amazonや楽天市場などで「蓬莱豚まん」として販売されている商品もありますが、公式が出店していない場合は正規品ではない可能性があります。551蓬莱の公式通販は自社サイトのみなので、そこから注文するのが安全です。
さらに、チルドタイプは冷蔵で約5日間が賞味期限。冷凍保存は非推奨なので、届いたら早めに食べ切るのがおすすめです。温め方は、蒸し器なら10分程度、電子レンジなら軽く霧吹きをしてラップをかけ、500Wで1分半〜2分が目安。蒸したてのふわふわ感を再現できます。
関西旅行でのおすすめ購入ルート
「せっかくなら現地で食べたい!」という人には、旅行プランの中でうまく買うタイミングを組み込むのがコツです。
たとえば新幹線で大阪に到着するなら、まず新大阪駅構内で購入し、ホテルの部屋で食べても良し。観光中に難波本店で熱々を頬張るのも最高です。帰りには伊丹空港店でチルドをお土産にすれば、家族にも喜ばれます。
大阪の主要駅では、夕方〜夜が最も混み合う時間帯。午前中や昼前なら比較的スムーズに買えるので、時間に余裕がある人はその時間を狙うといいでしょう。
「551蓬莱」と「蓬莱本館」は別物!間違いやすいポイント
関西出身の人でも意外と知らないのが、「551蓬莱」と「蓬莱本館」が別会社であるという事実。どちらも元々は同じグループでしたが、のちに分裂し、それぞれ独自の商品を展開しています。
「551蓬莱」は大阪市内の道頓堀を中心に展開し、「蓬莱本館」はホテル日航大阪などの中華料理店として営業中。
味の系統も異なり、551蓬莱は“甘めの皮とジューシーな餡”、蓬莱本館は“上品で軽めの味”が特徴。関西の人でも「どっち派?」で意見が分かれるほどです。
通販やスーパーで「蓬莱」とだけ書かれている場合は、551蓬莱ではない可能性が高いので注意しましょう。
551豚まんの魅力は「出来たての香りと食感」
551豚まんの最大の魅力は、なんといっても出来たての香り。蒸し器から立ち上る湯気と、ふわっと香る甘い生地の匂いは、まさに食欲をそそります。
皮は厚めでふかふか、餡は豚肉と玉ねぎがたっぷり。ひと口かじると肉汁がじゅわっと溢れ、関西人にとっては子どもの頃から慣れ親しんだ味です。
「冷めてもおいしい」と言われる理由は、材料と製法へのこだわり。創業当初からレシピをほとんど変えておらず、毎日工場で手包みしているそうです。
551豚まんをどこで買えるかまとめ
最後に改めて整理します。
- 関西では、なんば本店・新大阪駅・梅田・伊丹空港などで購入可能
- 関東では常設店なし。通販または催事販売で入手できる
- 公式通販サイト(551蓬莱オンラインショップ)から全国配送あり
- 関東で似た味を楽しみたいなら羅家 東京豚饅も選択肢
- 蓬莱本館などの類似商品には要注意。公式マークを確認すること
551豚まんは、ただの肉まんではなく、「大阪に行ったら必ず食べたい味」として根強い人気を誇ります。
通販で手軽に楽しむもよし、旅行の目的にして現地で出来たてを味わうもよし。
どんな形で出会っても、ひと口食べた瞬間に「やっぱり551やな」と笑顔になる——それが、この豚まんの真髄です。
