ランナーの間で話題の「スーパーコンプペーサーv2」。ニューバランスが誇るFuelCellシリーズの中でも、スピード特化型のこのモデルは「軽くて速いのに履きやすい」と高評価を集めています。実際のところ、その実力はどうなのか?今回はランニング歴10年の筆者が、最新情報と使用感をもとに徹底レビューします。
スーパーコンプペーサーv2とは?進化した軽量レーシングモデル
「スーパーコンプペーサーv2」は、ニューバランスのレース用シリーズ「FuelCell SuperComp」ラインの中で、短〜中距離を得意とするモデルです。5kmや10km、ハーフマラソンなどのスピード勝負のレースに最適化されています。
前作「SuperComp Pacer」と比べて、v2ではミッドソール素材が大きく刷新。EVAベースから100%PEBA素材のFuelCellフォームに変わり、反発性とクッション性が飛躍的に向上しました。また、カーボンプレートを搭載したEnergy Arc構造により、踏み込み時の力を推進力へ変換する性能もアップ。ソールの厚みも少し増し、安定感と快適さが両立されています。
重量は200g前後(26cm基準)と非常に軽量。見た目からもスピードを感じるフォルムで、レーシングシューズとしての完成度が高いモデルです。
実際の履き心地:軽さと反発のバランスが絶妙
最初に足を入れた瞬間の印象は「軽いのに柔らかい」。一般的なカーボンプレートシューズは硬く感じることもありますが、スーパーコンプペーサーv2は足あたりが非常に自然です。
PEBAフォームのFuelCellは、踏み込んだ瞬間にグッと沈み込み、すぐに跳ね返す感覚。クッション性と反発性のバランスが良く、着地から蹴り出しまでの動作がスムーズです。特に中足部から前足部への移行が滑らかで、自然にスピードが乗っていく印象です。
また、接地感がしっかりしているので、薄底レーシングシューズに慣れているランナーにとっても違和感が少ない。ペース走やビルドアップ走でも安定した走りができるでしょう。
カーボンプレートの効果:スピードランナーが感じる推進力
Energy Arc構造に組み込まれたカーボンプレートは、走行時の地面反力をしっかりと前方向へ返してくれます。過剰な反発ではなく、「自分の力を引き出してくれるタイプ」のプレートという印象。
他社のトップモデル(ナイキのアルファフライやアシックスのメタスピードスカイなど)は爆発的な反発力を特徴としていますが、スーパーコンプペーサーv2はよりコントロールしやすく、脚の力を使って走る感覚を残してくれます。そのため、トップランナーだけでなく、市民ランナーにも扱いやすい。
スピード練習やインターバルでも十分な推進力を発揮し、テンポ走ではペースが安定します。特に5kmや10kmの大会では、この「反応の速さ」が武器になるでしょう。
クッション性と安定性:長めの距離でも疲れにくい設計
クッション性能も前作から格段に向上しています。中厚底に分類されるスタック高ですが、FuelCellフォームの柔軟性とエネルギーリターンのおかげで、着地の衝撃をしっかり吸収します。
それでいて沈み込みすぎず、地面を感じながら推進できる点が秀逸です。ハーフマラソン程度の距離なら十分にカバーでき、厚底シューズにありがちな「ふわふわ感」や「ブレ感」も少ない。
横方向の安定性も高く、コーナーや下り坂でのバランスを保ちやすい。スピードを出してもフォームが崩れにくく、長時間のランでも足への負担が少ないのが印象的です。
サイズ感とフィット感:やや細めでレーシングらしい設計
フィット感については「やや細め」です。標準的なランナーなら通常サイズで問題ないですが、幅広の足型の方はハーフサイズアップを検討しても良いでしょう。
アッパーは薄く軽量なメッシュ素材で、通気性が抜群。足を包み込むようなホールド感があり、ズレやヨレが少ないのも好印象です。夏場の蒸れ対策にも優れており、長時間走っても快適さが持続します。
シューレースは薄手ながらしっかり締まり、フィット調整がしやすい。レーシングモデルらしいミニマルな設計ながら、細部まで丁寧に仕上げられています。
前作との違い:扱いやすくなった万能レーサー
初代モデルと比較すると、v2は総合的に「使いやすさ」が向上しています。大きな変化は以下の3点です。
- ミッドソール素材がPEBAに変更され、反発性がアップ
- ソールの厚みが増してクッション性が向上
- 反発と安定性のバランスが改善され、扱いやすさが向上
これにより、前作が「スピード特化の上級者向け」だったのに対し、v2は「スピードと快適性を両立した中上級者向けモデル」へと進化しました。短距離レースでも、普段のポイント練習でも使えるオールラウンダー的な立ち位置です。
どんなランナーにおすすめ?
スーパーコンプペーサーv2が特におすすめなのは、以下のタイプのランナーです。
- 5km〜ハーフマラソンで自己ベストを狙いたい人
- 厚底よりも地面を感じる走りを好む人
- スピード練習やテンポ走を快適にこなしたい人
- カーボンプレート入りでもナチュラルな走行感を求める人
一方、フルマラソンを厚底で走りたい人や、極端な反発を好む人にはやや物足りないかもしれません。しかし「軽く、速く、扱いやすい」レーシングシューズを探しているなら、間違いなく候補に入る一足です。
他モデルとの比較:SuperComp Elite v4や他社厚底とどう違う?
同じニューバランスの「SuperComp Elite v4」は、フルマラソン向けの厚底レーサーであり、長距離でのクッション性能に特化しています。対して「スーパーコンプペーサーv2」はスピード重視。ペースアップを狙う中距離で真価を発揮します。
また、ナイキのアルファフライやアシックスのメタスピードスカイと比べると、爆発的な反発力では劣るものの、操作性と安定感では勝ります。フォームの個性に合わせて走りをコントロールできる点が魅力です。
使用シーン:練習でもレースでも頼れる1足
実際のレビューでも、「レースだけでなく普段のスピード練習にも使える」と評価されています。インターバル走やペース走などのスピード練習で履くと、脚へのダメージを抑えつつ高いパフォーマンスを維持できます。
さらに、シューズが軽いためターンや加速もスムーズ。トラック練習や駅伝など、短距離レースでも抜群の相性を見せます。軽さと安定感、反発性のバランスが絶妙で、「履けば走りたくなる」感覚を味わえるはずです。
まとめ:スーパーコンプペーサーv2の実力を体感すべき理由
スーパーコンプペーサーv2は、ニューバランスが培ってきたFuelCellテクノロジーの集大成とも言える1足です。
100%PEBAフォームの反発力とEnergy Arc構造の推進性が融合し、軽量ながら高い走行性能を実現。前作よりクッション性・安定性が増し、誰でも扱いやすい万能レーシングシューズへと進化しました。
特に5km〜ハーフマラソンのレースで「速く走りたい」「脚への負担を減らしたい」というランナーにはぴったり。スピードと快適さを両立した一足として、今後さらに人気が高まっていくでしょう。
ランニングシューズ選びは、単なる道具選びではありません。走るスタイルや距離、感覚に合わせて選ぶことで、タイムもモチベーションも大きく変わります。
あなたの次のレースパートナーとして、「スーパーコンプペーサーv2」を試してみる価値は十分にあります。
