スマホのSIMカードといえば、昔は物理的なカードを入れ替えるのが当たり前でしたよね。でも最近では「eSIM(イーシム)」という言葉をよく耳にするようになりました。
カードを差し替えなくても通信ができるeSIMは便利そうだけど、「どこで買えるの?」「どうやって使うの?」と疑問を持つ人も多いはず。
この記事では、2025年現在のeSIMの購入・契約方法をわかりやすく解説していきます。
eSIMとは?「買う」というより「発行・契約する」時代に
まず、eSIMは「embedded SIM(組み込み型SIM)」の略です。
これまでのように小さなカードをスマホに差し込むのではなく、スマホ本体に内蔵されたチップに通信情報を登録して使います。
そのため「eSIMを買う」というよりも、正確には「通信事業者から発行してもらう」「契約してダウンロードする」という流れになります。
契約すると、QRコードや専用アプリを通してeSIM情報を端末に取り込み、すぐに通信が使えるようになります。
物理的なSIMカードが不要なので、郵送を待つ必要がなく、契約してすぐ開通できるのが大きな魅力です。
eSIMを買える(契約できる)場所
では、実際にeSIMを手に入れられる場所を具体的に見ていきましょう。
主な方法は大きく分けて4つあります。
1. 携帯キャリアの公式ショップ・オンラインサイト
ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルといった大手キャリアは、すべてeSIMに対応しています。
公式ショップでスタッフに手続きをしてもらうか、各社のウェブサイトやアプリから自分で申し込む形です。
たとえばauでは「eSIM再発行」「新規契約」「MNP(他社からの乗り換え)」などの手続きがオンラインで完結。
申し込み後に届くQRコードを読み込むだけで、数分で開通できます。
キャリアのeSIMは通信の安定性やサポートが手厚く、メイン回線として利用したい人に向いています。
一方で、月額料金は格安SIMよりやや高めで、設定操作は自分で行う必要があります。
2. 家電量販店・携帯販売コーナー
ビックカメラやヨドバシカメラ、ヤマダ電機などの家電量販店では、格安SIMのカウンターや通信契約コーナーでeSIMの取り扱いが増えています。
たとえばビックカメラの「BIC SIM(IIJmio)」では、eSIMプランを店頭で申し込み、その場で開通できるサービスを提供しています。
スタッフが初期設定をサポートしてくれるので、eSIMが初めてでも安心です。
また、複数の通信会社のプランを比較しながら契約できるのも量販店ならでは。
新しいスマホを買うタイミングで「eSIMも一緒に契約」する人も多くなっています。
ただし、すべての店舗がeSIMに対応しているわけではありません。
出かける前に「eSIM対応プランを扱っているか」を確認しておくのがおすすめです。
3. オンライン限定の格安SIM・通信サービス
近年人気を伸ばしているのが、オンライン専用のeSIMサービスです。
IIJmio、povo、LINEMO、ahamo、mineoなど、多くの事業者がオンライン契約型のeSIMプランを展開しています。
これらは店舗に行かなくても、スマホやパソコンから契約でき、申し込みから開通まで最短数分。
郵送の待ち時間がないため、すぐに使いたい人には理想的です。
特にpovoやLINEMOは、データ通信専用のeSIMを提供しており、サブ回線として使う人も増えています。
海外旅行時の短期eSIM契約にも対応するプランが登場し、自由度の高さが魅力です。
オンライン手続きに慣れている人なら、これが最もスムーズな購入方法でしょう。
4. コンビニやドラッグストアで買えるプリペイドeSIM
2025年に入り、プリペイド型のeSIMも一気に身近になってきました。
IIJmioの「Japan Travel SIM(eSIM)」など、データ通信専用のプリペイドeSIMは、全国のローソンやミニストップなどで購入できます。
たとえばミニストップのLoppi端末では、「Japan Travel SIM/Digital(eSIM)」を購入し、QRコードを読み込むだけで即時開通。
3GBから50GB以上まで、利用期間30日など複数プランが選べる仕組みです。
このタイプは、旅行者や一時的な利用にぴったり。
本人確認が不要なものもあり、手軽に使える点が人気です。
ただし通話機能がないデータ通信専用タイプが多いので、用途を確認してから購入しましょう。
eSIMの購入前に確認すべきポイント
便利なeSIMですが、使い始める前に確認しておくべき注意点もあります。
- 端末がeSIM対応かどうか
iPhone XS以降のモデル、PixelやGalaxyなどの上位機種が多く対応しています。古い機種では使えない場合があるので必ずチェックを。 - 物理SIMとの併用可否
デュアルSIM機能に対応している端末なら、eSIMと通常のSIMを同時に使うことも可能。
仕事用・個人用を分けたい人に便利です。 - 契約プランの内容
通話機能付きか、データ通信専用かで使い勝手が大きく変わります。
目的に合わせてプランを選びましょう。 - 設定・開通手続きの流れ
QRコード読み込みやアプリ設定など、初期設定を自分で行う必要があります。
不安な人は家電量販店やキャリアショップでのサポートを活用するのがおすすめです。
eSIMが選ばれる理由とメリット
eSIMの普及が進んでいるのには、しっかりした理由があります。
- すぐに開通できる
SIMカードの郵送を待つ必要がなく、申し込み後すぐ使える。
急ぎで回線が必要なときに便利です。 - 差し替え不要で手軽
端末内に情報を登録するだけなので、物理的な抜き差しの手間がありません。 - 複数回線をまとめて管理できる
メイン回線をキャリア、サブ回線を格安SIMや海外用eSIMにするなど、柔軟な使い方が可能です。 - 短期利用や旅行にも最適
プリペイドeSIMなら、旅行中だけ通信を使いたいときにも手軽に契約・解除できます。
2025年のeSIM最新トレンド
ここ数年で、eSIM市場は大きく変化しています。
- コンビニやドラッグストアでの販売が急拡大し、誰でも簡単に購入できるように。
- 格安SIM各社がeSIMに完全対応し、物理SIMよりも早く開通できる仕組みを整備。
- 海外旅行者向けのプリペイドeSIMが増え、訪日外国人にも人気。
- スマホだけでなく、スマートウォッチやタブレットへの対応も進み、利用シーンが広がっている。
これからは、eSIMが「特別な人のための技術」ではなく、日常的な通信手段になっていく時代です。
まとめ:eSIMはどこで買える?自分に合った方法を選ぼう
eSIMは、キャリアショップや家電量販店だけでなく、オンラインやコンビニでも簡単に手に入る時代になりました。
- 安定性やサポート重視なら 大手キャリア
- 対面で相談したいなら 家電量販店のSIMカウンター
- すぐ使いたい・コスパ重視なら オンラインの格安SIM
- 短期利用や旅行用なら コンビニで買えるプリペイドeSIM
それぞれの特徴を知り、自分の使い方に合った購入方法を選ぶことが大切です。
2025年の今、eSIMは「どこで買うか」よりも「どう使うか」が問われる時代に入っています。
スマホの新しい使い方として、ぜひ自分に合ったeSIMを見つけてみてください。
