北海道を訪れたときや札幌近郊で通勤・通学を始めるとき、「Kitaca(キタカ)」という言葉をよく耳にしますよね。
でも実際、「Kitacaってどこで買えるの?」「空港でも手に入るの?」と疑問に思う人も多いはず。ここでは、JR北海道が発行するICカード「Kitaca」の購入場所や入手手順、お得な使い方までを、初めての人にもわかりやすく紹介します。
Kitacaとは?北海道エリアで使える便利なICカード
Kitacaは、JR北海道が発行している交通系ICカードです。
「キタカ」という名前は「北(キタ)」と「カード(カ)」を組み合わせたもの。ペンギンのキャラクターが描かれたカードを見たことがある人も多いのではないでしょうか。
使い方はとてもシンプルで、改札機にタッチするだけで電車に乗れるほか、コンビニや自動販売機など、電子マネーとしても利用できます。
北海道の主要都市で生活する人はもちろん、旅行や出張の際にも持っておくと非常に便利な一枚です。
Kitacaには「無記名Kitaca」「記名Kitaca」「Kitaca定期券」の3種類があります。
無記名タイプは誰でもすぐに購入でき、紛失時の再発行はできません。
一方で記名Kitacaは氏名や生年月日を登録することで、紛失しても再発行が可能です。
また通勤・通学用に使うなら、定期券としてのKitacaを選ぶのがおすすめです。
Kitacaはどこで買える?購入できる主な場所
「Kitacaを買いたい!」と思っても、どこで販売しているのかは意外と知られていません。
KitacaはJR北海道の駅や一部の券売機でのみ購入でき、コンビニやネット通販では取り扱いがありません。
JR北海道の「みどりの窓口」
一番確実なのが、JR北海道の有人駅にある「みどりの窓口」です。
ここでは無記名・記名・定期券のすべてのKitacaを購入できます。
初めて利用する人でも、駅員に相談すれば手続きも簡単。
その場で記名や定期券設定も行えるため、旅行者から地元の通勤者まで幅広く利用されています。
Kitaca対応の自動券売機
無記名Kitacaに限り、Kitaca対応の自動券売機でも購入が可能です。
券売機で買えば、窓口の営業時間を気にせずいつでも入手できるのが魅力。
ただし、すべての駅にKitaca対応の券売機が設置されているわけではないため、事前にJR北海道の公式サイトで確認しておくと安心です。
新千歳空港駅などの空港内JRカウンター
旅行者にとって便利なのが、新千歳空港駅など空港に直結するJRの駅です。
北海道到着後すぐにKitacaを購入できるため、空港から札幌市内へ向かう際にもスムーズに使えます。
券売機・みどりの窓口どちらでも販売されています。
Kitacaが買えない場所と注意点
Kitacaは駅以外では販売していません。
そのため、以下のような場所では購入できない点に注意が必要です。
- コンビニエンスストア(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなど)
- スーパーやドラッグストア
- インターネット通販(Amazon、楽天市場など)
- 郵送・オンライン申込サービス
また、購入時およびチャージ時の支払いは原則「現金のみ」です。
クレジットカードや電子マネーでの支払いはできないため、購入時は現金を用意しておきましょう。
特に旅行者の方は、空港到着後に両替を済ませておくとスムーズです。
Kitacaの価格とチャージ方法
Kitacaを初めて購入する際は、1枚あたり2,000円が必要です。
内訳は「デポジット(預かり金)500円」と「利用可能残高1,500円」。
この1,500円分を交通費や電子マネー支払いにすぐ使えます。
デポジットはカードを返却するときに払い戻しが受けられる仕組みです。
チャージは駅の券売機やみどりの窓口で、1,000円単位で入金できます。
Kitacaにオートチャージ機能はないため、残高が少なくなったら自分でチャージする必要があります。
対応券売機では残高や利用履歴の確認も可能です。
Kitacaが使えるエリアと利用範囲
KitacaはJR北海道の「Kitacaエリア」で使えるICカードです。
主に札幌を中心とする函館本線・千歳線・室蘭本線・札沼線(学園都市線)などの区間で利用できます。
札幌駅から小樽、苫小牧、岩見沢などの主要駅はカバーされています。
また、全国の交通系ICカードとの相互利用サービスに対応しているため、SuicaやPASMOエリアなど他地域でも一部利用可能です。
ただし、エリアをまたぐ長距離乗車では使えないことがあるので注意しましょう。
Kitacaの便利な使い方と活用シーン
Kitacaの魅力は、電車だけでなく日常の支払いにも使えること。
コンビニ、自販機、カフェなど、Kitacaマークのある店舗で電子マネーとして利用できます。
札幌市内のセイコーマートやローソン、自動販売機などでも使える場所が増えており、財布を出さずにスピーディーな決済が可能です。
また、記名Kitacaを選べば紛失時の再発行が可能。
万が一のときも残高が引き継がれるため、通勤・通学に日常的に使う人にはこちらがおすすめです。
定期券として使えば、通学・通勤ルートを1枚で管理できます。
通学定期券では学生証の提示が必要ですが、更新もスムーズ。
券売機や窓口で簡単に手続きが完了します。
旅行者におすすめの購入方法
北海道旅行のスタート地点として多いのが新千歳空港。
ここでKitacaを手に入れておけば、札幌駅や小樽などの観光地までの移動がとても楽になります。
到着ロビーからそのままJR新千歳空港駅に向かい、券売機またはみどりの窓口で購入できます。
混雑を避けたいなら、券売機での購入がスピーディーです。
また、Kitacaはお土産として持ち帰る人も多い人気アイテム。
ペンギンのデザインがかわいく、北海道旅行の記念にもなります。
使い切らなかった残高は次回の訪問時にも使えるので、旅行者でも無駄になりません。
Kitacaを返却したいときの手続き
もう使わなくなったKitacaは、JR北海道の窓口で返却が可能です。
残高とデポジットの返金を受けられます。
ただし、払い戻しには手数料がかかる場合があります。
残高が少ないと手数料が差し引かれて返金額がゼロになるケースもあるため、事前に残高を使い切ってから返却すると無駄がありません。
今後の動き:スマートフォン対応も予定
近年、JR北海道はモバイルKitaca(スマホ版)の導入を計画中です。
2027年春以降、スマートフォンでKitaca定期券や電子マネー機能を利用できるようになる予定。
これが実現すれば、カードを持ち歩かずにスマホで改札を通過できるようになります。
今後ますます使いやすく進化していくでしょう。
Kitacaはどこで買える?まとめとおすすめポイント
改めて、Kitacaを購入できる場所を整理しておきます。
- JR北海道の「みどりの窓口」で購入(無記名・記名・定期券)
- Kitaca対応の自動券売機で購入(無記名のみ)
- 新千歳空港駅などの空港内JRカウンターでも販売
- コンビニや通販では購入不可
- 購入時は現金のみ対応(2,000円=デポジット500円+残高1,500円)
札幌近郊で暮らす人はもちろん、旅行者にとってもKitacaは移動をスムーズにしてくれる頼れるパートナー。
購入場所と使い方を知っておくだけで、北海道の移動がぐっと快適になります。
次に北海道を訪れるときは、ぜひ駅でKitacaを手に入れて、電車もショッピングもスマートに楽しんでみてください。
