新潟を代表する駅弁といえば、「えび千両ちらし」。テレビや雑誌でもたびたび紹介されるこの名物を、「一度は食べてみたい」と思っている人も多いのではないでしょうか。この記事では、新潟県内で実際にどこで買えるのか、確実に手に入れる方法を中心に、購入時のコツまでまとめてご紹介します。
「えび千両ちらし」とは?まずは基本情報をチェック
「えび千両ちらし」は、新潟の老舗駅弁メーカー・三新軒(さんしんけん)が手がける人気駅弁です。新潟産コシヒカリを使った酢飯の上に、うなぎ、コハダ、イカ、エビといった海の幸を丁寧に盛り付け、その上から厚焼き玉子でふんわり覆っています。見た目は玉子だけのシンプルな弁当に見えますが、箸を入れると次々に具材が現れる――まるで宝探しのような仕掛けが人気の理由です。
発売のきっかけは、2002年に開催されたJRの「大人の休日キャンペーン」。以来、20年以上にわたり全国の駅弁ファンに愛され続けてきました。冷めてもおいしいように計算された味付けや、ふたを開けた瞬間の驚きまで、まさに“旅の思い出を詰め込んだ一折”といえます。
新潟駅で買うのがいちばん確実
新潟で「えび千両ちらし」を確実に購入するなら、まずはJR新潟駅を目指しましょう。構内には三新軒の直営売店をはじめ、複数の駅弁売り場があります。
改札外なら「CoCoLo新潟 EAST SIDE」の三新軒売店
東改札を出てすぐ左手、商業施設「CoCoLo新潟 EAST SIDE」2階にある三新軒の直営売店が定番の購入スポットです。新幹線に乗らなくても立ち寄れる場所にあり、観光客はもちろん地元の人も買い求めに訪れます。開店直後から午前中にかけては在庫が豊富ですが、昼過ぎには売り切れてしまうこともしばしば。確実に手に入れたいなら午前中の来店がおすすめです。
改札内でも購入可能
新幹線改札内にも「駅弁屋 新潟店」があり、乗車直前に購入することも可能です。特に東京方面への帰りにお土産代わりとして購入する人も多く、休日や観光シーズンは早い時間に完売する傾向があります。価格は1,580円〜1,780円前後(税込)で、販売時間は朝から夕方ごろまで。駅構内の販売スタッフによると、「午前10時までに売り切れる日もある」とのことなので要注意です。
新潟県内のイベントや空港で見かけることも
基本的には新潟駅限定販売ですが、まれに新潟空港の売店や地元の物産展、イベント会場などでも販売されることがあります。特に「新潟うまさぎっしり博」や「駅弁大会」といった催しでは、数量限定で登場するケースもあります。ただしこれらは不定期で、開催ごとに販売の有無が異なるため、事前に三新軒公式サイトやSNSで情報を確認しておくのが安心です。
東京など県外で買えることはある?
実はこの「えび千両ちらし」、新潟に行かなくても買えるチャンスがあります。東京駅構内にある「駅弁屋 祭」や「駅弁屋 踊 グランスタ東京店」などで、不定期に入荷することがあるのです。新潟発の人気駅弁として注目度が高く、朝10時ごろに入荷しても正午前には売り切れることが多いとの報告もあります。確実に手に入れたい場合は、開店直後を狙うのがコツです。
なお、通販やお取り寄せについては現時点で公式ルートがなく、常時購入できるオンラインショップは存在しません。過去には期間限定で販売されたこともあるようですが、現在は現地販売が中心となっています。
購入時のポイントと注意事項
「えび千両ちらし」は見た目以上に人気が高く、週末や連休は特に競争率が上がります。確実に購入するためのコツをいくつか押さえておきましょう。
- 購入は午前中が基本。 新潟駅では朝の時間帯に販売開始となり、昼前には売り切れることが多いです。
- 売店の場所を確認しておく。 改札内・改札外のどちらに行くかで動線が変わるため、乗車時間やスケジュールに合わせて事前に確認を。
- 消費期限は当日中。 駅弁なので保存がきかず、購入したらその日のうちに食べきるのが鉄則です。特に夏場は持ち歩き時間にも注意を。
- 電話確認も有効。 三新軒に問い合わせると、その日の販売予定や入荷時間を教えてもらえることがあります。遠方から行く場合は確認しておくと安心です。
食べてわかる「えび千両ちらし」の魅力
厚焼き玉子の下に隠された彩り豊かな具材。ふたを開けた瞬間のサプライズ感、食べ進めるごとに変化する味わい――まるで宝探しのような楽しさが、この駅弁の最大の特徴です。酢飯は冷めてもおいしく、うなぎやエビ、コハダの旨味がほどよく染み込み、旅の途中でも最後まで飽きずに食べられます。
さらに、パッケージが絵はがき風になっており、旅の記念として取っておくファンも多いとか。見た目・味・体験のすべてが揃った、新潟らしい“駅弁の芸術品”とも言える存在です。
まとめ:新潟で「えび千両ちらし」を買うなら朝一番が鉄則!
改めてまとめると、「えび千両ちらし」を新潟で手に入れる最も確実な方法は、新潟駅の三新軒直営売店または駅構内の駅弁屋で朝一番に訪れることです。数量限定のため、昼過ぎに行くと売り切れている可能性が高く、特に週末や連休は要注意です。新潟空港や催事で見かけることもありますが、不定期販売なので偶然の出会いを楽しむ気持ちで探すのがよいでしょう。
通販は現時点で行われていないため、やはり現地で買うのが一番の近道です。もし東京駅の「駅弁屋 祭」で出会えたら、それもまたラッキー。旅の始まりにも終わりにもぴったりな「えび千両ちらし」、新潟に行く際はぜひチェックしてみてください。
