旅の楽しみといえば、やっぱり駅弁。数ある名物の中でも、「えび千両ちらし」はその華やかさと完成度の高さで、駅弁ファンの間でも特別な存在です。玉子焼きの下に隠れた具材を探すワクワク感、ひと口ごとに変わる味の妙。この記事では、「えび千両ちらし」がどこで買えるのか、販売場所や値段、そして人気の理由をわかりやすく紹介します。
えび千両ちらしってどんな駅弁?
「えび千両ちらし」は、新潟県の駅弁メーカー・新発田三新軒が手がける人気のちらし寿司系駅弁です。見た目は厚焼き玉子が敷き詰められたシンプルな玉子弁当に見えますが、玉子をめくるとその下には、うなぎの蒲焼、こはだの酢締め、イカ、蒸しエビなど、海の幸がぎっしり。さらに酢飯の上には、ほんのり甘いえびそぼろが彩りを添えています。
この構成がまるで宝探しのようで、「玉子をめくる瞬間のドキドキ感がたまらない」と口コミでも話題。冷めても美味しく食べられるよう計算された酢飯の味わいも魅力で、まさに“駅弁の芸術品”といっても過言ではありません。
販売元は新発田三新軒
製造・販売を担っているのは、新潟県新発田市の「新発田三新軒」。創業100年以上の老舗で、新潟の食材を活かした駅弁づくりに定評があります。えび千両ちらしは2002年に誕生し、当初はJR東日本のキャンペーン弁当として登場。その完成度の高さから定番化し、今では全国の駅弁ファンが求める看板商品となりました。
同社の職人が一つひとつ手作業で仕込みを行い、厚焼き玉子も自家製。具材の仕込みや酢飯の調整まで、丁寧な工程を重ねて作られています。そのため大量生産が難しく、販売数量が限られているのも特徴です。
どこで買える?販売場所まとめ
新潟駅
まず定番の入手先は、新潟駅構内の駅弁売店です。特に「CoCoLo新潟」内や改札付近の売店では、朝から昼過ぎまで販売されることが多く、地元の人や観光客が購入に訪れます。新潟の食文化を象徴する一品として、地元でも高い人気があります。
東京駅
遠方でも手に入る場所として有名なのが、東京駅構内の「駅弁屋 祭(まつり)」や「駅弁屋 踊(おどり)」などのグランスタ内店舗です。ここでは全国の人気駅弁が集まっており、その中でも「えび千両ちらし」は特に売り切れが早い商品として知られています。開店直後に訪れる人も多く、「午前中で完売」という声も珍しくありません。
その他の販売例
過去には上野駅や仙台駅などで期間限定販売されたこともありますが、基本的には「新潟駅」と「東京駅」での取り扱いが中心です。地方の駅では取り扱いがない場合もあるため、確実に買いたい人はこれら主要駅を狙うのがベストです。
通販やお取り寄せはできる?
残念ながら、えび千両ちらしは通常の通販では取り扱いがありません。Amazonや楽天など大手ECサイトでも、常時販売は確認できません。これは、賞味期限が短く冷蔵管理が必要なため、流通が難しいからです。
ただし、過去には駅弁フェアや百貨店イベントで「特別販売」や「冷蔵便でのお取り寄せ」が行われたことがあります。そうした機会には、新発田三新軒が公式に冷蔵配送を行い、限定数で販売されました。入手のチャンスを逃さないためには、駅弁催事や新潟関連フェアの情報をこまめにチェックするのがおすすめです。
値段はいくら?最新価格情報
価格は販売場所や時期によって多少の変動がありますが、現在の相場はおおよそ1,500〜1,700円ほど。
過去には1,380円だった時期もありますが、近年の原材料高騰や輸送コストの影響で値上がり傾向にあります。
2025年時点では、東京駅「駅弁屋 祭」で1,690円(税込)前後、新潟駅でも同程度で販売されています。駅弁としてはやや高めですが、内容の豪華さや満足感を考えると、むしろコストパフォーマンスが高いと評判です。
売り切れを避けるためのコツ
えび千両ちらしは人気商品のため、昼前には完売してしまうことも珍しくありません。
確実に手に入れたい場合は、以下のポイントを意識してみてください。
- 午前中の早い時間に売店を訪れる
開店直後〜午前10時頃が狙い目。特に東京駅ではこの時間帯がもっとも在庫が多いです。 - 事前に電話で在庫確認をする
店舗によっては当日販売分の数量を教えてくれる場合があります。 - イベントや催事をチェック
駅弁大会や新潟フェアでの限定販売が告知されることもあります。デパート公式サイトや鉄道会社のニュースリリースを確認しておくと安心です。
なぜここまで人気なのか
見た目はシンプルな玉子弁当。でも、玉子をめくった瞬間に広がる華やかな海の幸。えび千両ちらしの魅力は、この「ギャップ」にあります。うなぎ、こはだ、イカ、エビ、それぞれの具材が持つ味わいを、酢飯と玉子が優しくまとめ上げる。冷めても美味しい計算された味付け、ふっくらとした厚焼き玉子の甘さ、酢飯のほどよい酸味。どの一口にも、職人のこだわりが詰まっています。
さらに、見た目のインパクトも抜群。SNSでは「開けた瞬間に感動した」「玉子の下が宝石箱みたい」といった投稿が相次ぎ、旅の思い出として写真を撮る人も多いです。単なる食事以上に、“旅の記憶を彩る体験”として愛されているのが、この駅弁のすごさでしょう。
実際に食べた人の口コミ
- 「玉子焼きが分厚くてふんわり。中のうなぎやエビも贅沢で大満足」
- 「見た目が地味なのに、開けてびっくり。駅弁の完成形」
- 「酢飯の塩梅が絶妙で、冷めても美味しい」
- 「東京駅で買おうとしたけど午後には売り切れていた。次は早めに行く!」
レビューを見ると、味・見た目・満足感の三拍子がそろった駅弁として高評価。再販を望む声も多く、リピーターが非常に多いのが特徴です。
まとめ:「えび千両ちらし」はどこで買える?
「えび千両ちらし」は、新潟駅と東京駅の駅弁売店で購入できる、全国的にも有名な人気駅弁です。価格はおよそ1,500〜1,700円。通販は基本的に行われていませんが、限定フェアで登場することもあります。確実に手に入れたいなら、朝早めの時間に駅弁屋を訪れるのがコツです。
見た目のサプライズと味の完成度を兼ね備えた「えび千両ちらし」は、まさに“食べるエンターテインメント”。旅の途中で出会えたら、迷わず手に取ってほしい逸品です。
