関節の痛みや炎症を和らげる貼り薬として注目されている「ロコアテープ」。整形外科などで処方された経験がある方も多いのではないでしょうか。
一方で、「市販で買えるの?」「薬局に置いてあるの?」と気になる人も少なくありません。ここでは、ロコアテープがどこで買えるのか、薬局や病院での取り扱い状況、そして購入時の注意点まで詳しく解説します。
ロコアテープとは?特徴と効果をおさらい
ロコアテープは、大正製薬が販売する医療用の経皮吸収型鎮痛消炎テープ剤です。主成分は「エスフルルビプロフェン(S-flurbiprofen)」という非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の一種で、皮膚を通して有効成分を体内に届け、炎症や痛みを抑える働きがあります。
主な適応症は以下の通りです。
- 変形性関節症
- 肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)
- 腱鞘炎や腰痛症などの炎症性疾患
貼るタイプの鎮痛薬の中でも有効成分の浸透性が高く、1日1回の貼付で効果が持続する点が特徴です。病院では特に膝や腰の痛みに対して処方されることが多く、慢性的な関節痛のケアに用いられています。
ロコアテープは薬局で市販されている?
結論から言うと、ロコアテープは通常の薬局やドラッグストアでは販売されていません。
なぜならロコアテープは「医療用医薬品」に分類されており、医師の診断と処方箋が必要な薬だからです。
一般に、薬は大きく分けて次の3種類があります。
- 医療用医薬品:医師の診察・処方箋が必要(例:ロコアテープなど)
- 要指導医薬品/一般用医薬品(OTC):薬局で薬剤師の説明を受ければ購入できる
- 指定第2類・第3類医薬品:ドラッグストアで誰でも購入可能
ロコアテープはこのうち医療用医薬品に該当するため、通常のドラッグストアの棚には並んでいません。
「処方箋なしで売ってほしい」と薬局にお願いしても、一般的な調剤薬局では販売できないのが現状です。
病院・クリニックでの入手方法
ロコアテープを確実に手に入れる方法は、医療機関を受診して処方してもらうことです。
整形外科や内科、リウマチ科などで痛みの症状を相談すると、症状に応じてロコアテープが処方されるケースがあります。
処方までの流れは以下のようになります。
- 医師に痛みや炎症の症状を伝える
- 必要に応じて診察や画像検査を実施
- 症状に合えばロコアテープの処方箋が発行される
- 処方箋を薬局に提出して受け取る
医師の診察を経ることで、副作用や併用薬とのリスクを避け、安全に使用できるよう管理されるというメリットもあります。
特に高齢者や持病がある方、他の鎮痛薬を使用している方は、必ず医師の指導のもとで使用することが推奨されています。
処方箋なしで買える「零売薬局」とは?
最近では、全国に少しずつ増えている零売(れいばい)薬局という形態の薬局でもロコアテープを取り扱うところがあります。
零売薬局とは、一部の医療用医薬品を処方箋なしで販売できる特別な薬局のことです。
薬剤師との対面販売が義務づけられており、購入者の症状や体調、使用歴などをヒアリングした上で販売が行われます。
ただし、次のような条件があります。
- 対面販売が必須(通販・郵送は不可)
- 在庫は店舗によって異なる
- すべての医療用薬が対象ではない
- 医師の診断が必要な重い症状の場合は販売できない
つまり、軽度の痛みや使い慣れた人向けに限定的に販売されているというイメージです。
都内や都市部では「ユーキ薬局」「ウサギヤ薬局」「カミツレ薬局」などが代表的な零売薬局として知られています。
実際に利用する場合は、事前に電話やホームページでロコアテープの在庫を確認してから来店するとスムーズです。
通販やネット購入はできる?
インターネット上では「ロコアテープ販売」「ロコアテープ 通販」などの広告を見かけることがありますが、正規ルートでの通販販売はありません。
もし通販サイトなどでロコアテープを販売している場合は、個人輸入品や転売品の可能性が高く、品質保証や安全性の面でリスクがあります。
薬機法上、医療用医薬品を一般消費者がインターネットで購入することは認められていません。
したがって、正規の方法では病院での処方または零売薬局での対面販売のみが合法的な入手方法です。
ロコアテープの使い方と注意点
ロコアテープは痛みのある部位に1日1回貼るだけで効果を発揮します。
ただし、使用方法を誤ると効果が半減したり、副作用が出ることもあるため、次の点に注意が必要です。
- 同じ部位に長期間連続で貼らない
- 皮膚にかぶれや発疹が出た場合は使用を中止する
- 妊娠後期や授乳中の使用は避ける
- 他のNSAIDs外用薬(モーラステープなど)との併用は控える
- 使用量は1日2枚まで
また、貼る前には皮膚の汗や汚れを落とし、乾いた清潔な肌に貼ることが大切です。入浴後すぐは皮膚が柔らかくなっているため、少し時間を置いてから貼るのが理想です。
ロコアテープを使うときに知っておきたい副作用
ロコアテープは外用薬ですが、皮膚を通して有効成分が体内に吸収されるため、副作用の可能性もゼロではありません。
よくある軽度の副作用は以下の通りです。
- 貼付部位のかゆみ・赤み・発疹
- 皮膚のかぶれ
まれに以下のような重篤な症状が出ることもあります。
- アナフィラキシー(息苦しさ、じんましんなど)
- 皮膚粘膜眼症候群(発熱や皮膚の水疱など)
これらは非常にまれですが、異常を感じたらすぐに使用を中止し、医療機関を受診することが推奨されています。
安全に使うためにも、医師や薬剤師の指導を受けることが大切です。
ロッソメロとは?健康食品としての購入方法
ロッソメロは高麗人参をはちみつに漬けた健康食品で、体の疲れを感じる人や健康維持を意識する人に人気の商品です。
こちらは医薬品ではなく、食品カテゴリーに分類されるため、オンラインショップで自由に購入できます。
主な購入先は以下の通りです。
- 楽天市場
- Amazon
- Yahoo!ショッピング
- 公式オンラインストア
公式ショップでは、6年根の高麗人参を使ったはちみつ漬けスライスなど、複数のバリエーションが販売されています。
毎日の栄養補給として取り入れたい人は、口コミや成分表示をよく確認した上で購入すると良いでしょう。
ロコアテープはどこで買える?まとめ
最後にもう一度整理しておきましょう。
- ロコアテープは医療用医薬品であり、市販されていない
- 購入するには医師の処方箋が必要
- 一部の零売薬局では処方箋なしで対面販売される場合もある
- 通販での販売は法律上認められていない
関節の痛みが気になる場合は、まずは整形外科などを受診し、症状に合った治療を受けることが最も安全です。
自己判断での使用や非正規ルートでの購入は避け、医師・薬剤師のアドバイスをもとに正しく活用しましょう。
ロコアテープはどこで買えるのか、薬局や病院での取り扱い状況を理解しておくことで、安心して使用できる環境を整えられます。
もし「処方は面倒だけど使いたい」という場合でも、零売薬局という選択肢があるため、自分の生活スタイルに合った方法で賢く取り入れていきましょう。
