「ペットとして亀を飼いたいけれど、どこで買えばいいの?」
そんな疑問を持つ人は少なくありません。ここでは、亀を購入できる場所や注意点、飼育前に知っておくべきポイントを、初心者でも分かりやすく解説します。
亀の購入はどこでできる?
ペットショップで買う
最も一般的なのは、全国各地にあるペットショップです。熱帯魚や爬虫類を扱う店舗では、ミドリガメ(アカミミガメ)やクサガメ、リクガメなどさまざまな種類が販売されています。
ショップでは、スタッフから飼育方法を直接聞ける点が大きなメリットです。初めての飼育でも安心してスタートできます。
ただし、販売している種類や数は店舗によって異なります。特にリクガメや珍しい種類を探している場合は、爬虫類専門店に足を運ぶとよいでしょう。
爬虫類専門店
「アクアフォレスト」「レプタイルズショップ」「爬虫類倶楽部」など、爬虫類専門のペットショップでは、より多くの種類の亀を取り扱っています。
ヒョウモンリクガメやロシアリクガメなど、見た目が可愛くて人気の高い種類も豊富です。
また、専門店では飼育設備や餌、照明器具なども揃うため、一度に必要なものを購入できるのが便利です。スタッフの知識も深いので、飼育環境の相談にも乗ってもらえます。
ホームセンター
カインズやコメリ、コーナンなどの大型ホームセンターでも、小動物コーナーで水棲亀を販売している場合があります。価格はペットショップよりやや手頃で、亀の飼育用品も同時に購入できます。
ただし、ホームセンターの場合は店員が爬虫類専門ではないことも多いので、飼育に関する情報は自分でも調べておくことが大切です。
通販サイト(オンラインショップ)
近年では、通販で生体(生き物)を購入する人も増えています。
「爬虫類ショップ・アクアタイムズエアー」や「爬虫類ショップGROW」などでは、健康状態を確認したうえで安全に発送してくれる体制が整っています。
ただし、生体通販の場合は輸送中のストレスがかかるため、受け取り後の管理を丁寧に行う必要があります。
初めての方は、できれば店頭で実際に確認して購入するのがおすすめです。
どんな亀が人気?種類ごとの特徴
ミドリガメ(アカミミガメ)
もっともポピュラーな水棲亀。小さいうちは手のひらサイズですが、成長すると30cm近くになることもあります。寿命が長く、30年以上生きる個体も珍しくありません。
ただし、外来種として規制が強化されており、2023年以降は「条件付き特定外来生物」に指定されています。飼育は可能でも、放流や譲渡は禁止されています。
クサガメ
日本に古くから生息する在来種。水棲亀の中でも丈夫で飼いやすく、初心者に人気です。性格は穏やかで、餌もよく食べます。寿命は20〜30年ほど。
イシガメ
日本固有種で、昔から縁起の良い生き物とされています。流通量は減っており、保護の観点から高価になっています。自然保護のため、捕獲はもちろん禁止。正規ルートで販売されている個体を選びましょう。
ロシアリクガメ・ヒョウモンリクガメ
陸で暮らすタイプの亀。乾燥地帯に生息しており、水槽ではなく広めのケージや専用シェルターが必要です。草食性で、野菜や果物を中心に与えます。
ゆったりした動きと穏やかな性格から、観賞用としても人気があります。
亀を購入するときの注意点
飼育許可と法令の確認
一部の亀は、法律で規制されています。
前述のアカミミガメやカミツキガメなどは「特定外来生物」に指定され、販売・譲渡・放流が制限されています。購入前に、対象種かどうかを必ず確認しましょう。
また、希少なリクガメの中にはワシントン条約で保護対象となっているものもあり、輸入や販売が制限されています。合法的なルートで流通しているかを確認することが重要です。
健康状態をチェック
店頭で購入する場合は、以下の点を目安に健康状態を確認しましょう。
- 目が濁っていないか
- 鼻水や口の泡が出ていないか
- 甲羅が柔らかすぎないか
- 餌に反応しているか
少しでも異常がある個体は避けた方が無難です。健康な亀は動きが活発で、甲羅がしっかり硬いのが特徴です。
飼育環境を整える
亀は種類によって必要な環境が大きく異なります。水棲亀なら水槽とフィルター、リクガメなら陸地の温度管理が大切です。
また、照明や紫外線ライト、ヒーターなどの設備も必要になります。
特に初心者は、購入前に「飼育環境を整えてから迎える」ことが大切です。
価格の目安
種類によって価格は大きく変わります。以下は一般的な相場です。
- ミドリガメ(アカミミガメ):1,000〜2,000円前後
- クサガメ:2,000〜4,000円
- イシガメ:5,000〜10,000円
- ロシアリクガメ:1万円〜2万円
- ヒョウモンリクガメ:2万円〜5万円以上
珍しい種類や大型のリクガメになると、10万円を超えることもあります。長期的に飼うことを考えると、初期費用だけでなく餌代や電気代などのランニングコストも把握しておくことが大切です。
通販で買う場合のポイント
信頼できるショップを選ぶ
通販で亀を購入する際は、「生体販売の実績があるか」「レビューや口コミ評価が高いか」を確認しましょう。
実店舗を持つショップや、発送前に健康チェックを行うショップが安心です。
受け取りのタイミング
生体はデリケートなため、長時間の輸送は避けたいところです。受け取りは必ず在宅できる時間帯に設定しましょう。冬季は保温梱包をしてくれる業者を選ぶと安全です。
飼う前に知っておきたい心構え
亀は小さくて可愛らしい見た目から、簡単に飼えると思われがちです。しかし実際には長寿で、環境が合わないと病気になりやすい生き物でもあります。
寿命が20〜30年と長いため、**「最後まで面倒を見られるか」**をしっかり考えてから迎えることが大切です。
また、飼育中に逃がしたり、川や池に放流したりするのは法律で禁止されています。飼えなくなった場合は、自治体や動物愛護センターに相談しましょう。
まとめ:亀の購入は信頼できるルートで
亀はどこで買えるのかというと、主に以下の場所です。
- 一般のペットショップ
- 爬虫類専門店
- ホームセンター
- 通販サイト(専門ショップ)
どの方法でも、法律を守り、健康な個体を選ぶことが大切です。
初めての人は、店員や専門家のアドバイスを受けながら準備を整えてから購入しましょう。
亀は長い年月を共に過ごせるパートナーです。信頼できる場所で迎え、丁寧に育てていけば、穏やかで愛らしい存在としてあなたの生活に癒しをもたらしてくれるはずです。
