「収入証紙ってどこで買えるの？」──札幌で行政手続きをするとき、ふと必要になるのがこの「収入証紙」です。普段はあまり意識しないけれど、パスポート申請や運転免許関連の手続き、各種証明書の発行など、意外と使う機会は多いもの。この記事では、札幌を中心に北海道内で収入証紙を買える場所や、購入時の注意点をわかりやすく紹介します。
収入証紙とは？印紙との違いをおさらい
まず「収入証紙」と「収入印紙」はまったく別のものです。
収入印紙は国に納める手数料を支払うためのもので、コンビニや郵便局で購入できます。一方、収入証紙は都道府県などの地方自治体に手数料を納めるための証明書で、販売場所は自治体ごとに指定されています。つまり、北海道の収入証紙は北海道が指定した販売所でしか買えないということです。
札幌市内でも「どこでも買えるわけではない」ので、用事の前に入手先を確認しておくことが大切です。
札幌で収入証紙が買える主な場所
札幌では、以下の3つの方法で収入証紙を購入できます。
1. 北海道の庁舎内販売所
最も確実なのは、北海道庁（本庁舎）や道の出先機関にある販売窓口です。
- 北海道庁 本庁舎（札幌市中央区北3条西6丁目）
庁舎内にある「売店」や「出納室」で販売しています。
営業時間は平日のみで、8:45〜17:00ごろまで。
パスポートや許認可の手続きに必要な証紙をここで購入できます。 - 道庁別館や支庁舎（合同庁舎）内の売店
各庁舎に設けられた売店や出納窓口で販売されており、中央区以外の方も最寄りの支庁で購入可能です。
たとえば、「札幌市白石区」「北区」「手稲区」などの区にある出先機関や合同庁舎でも取り扱いがある場合があります。
2. 北海道収入証紙取扱金融機関
次に便利なのが、**道が指定する金融機関（銀行・信用金庫）**です。
特に札幌では、以下の金融機関が収入証紙の販売を行っています。
- 北洋銀行
- 北海道銀行
- 札幌信用金庫
- 北門信用金庫 など
いずれも主要支店では購入可能ですが、全店舗で取り扱っているわけではないため注意が必要です。
販売している店舗は北海道の公式サイトで最新情報を確認できます。
3. パスポートセンターなど手続き窓口での販売
一部の行政手続きでは、窓口で直接収入証紙を購入できる場合もあります。
代表的なのが、以下のようなケースです。
- 北海道パスポートセンター（札幌エルプラザ4階）
パスポート申請時に必要な証紙を、その場で購入可能です。
北洋銀行の臨時窓口が併設されており、申請→支払い→提出がワンストップで完結します。 - 運転免許試験場（手稲区）
免許更新や再交付などで必要な手数料を、構内の売店で支払えます。
このように、手続き場所によっては「わざわざ別の場所で証紙を買わなくても済む」ケースもあるため、事前に確認しておくとスムーズです。
北海道内での購入場所まとめ
札幌以外でも、北海道内では全道的に収入証紙の販売場所が設けられています。代表的な地域をいくつか挙げると──
- 函館市：北海道渡島総合振興局、北洋銀行本町支店など
- 旭川市：上川総合振興局、北海道銀行旭川支店
- 帯広市：十勝総合振興局、北洋銀行帯広中央支店
- 釧路市：釧路総合振興局、釧路信用金庫本店
- 北見市：オホーツク総合振興局、北海道銀行北見支店
このように、道内各地の総合振興局・支庁や指定銀行で販売されています。
道庁公式サイトの「北海道収入証紙取扱金融機関一覧」で地域ごとに確認可能です。
コンビニでは買えないので注意！
よくある誤解ですが、収入証紙はコンビニでは買えません。
収入印紙と混同して「セブンイレブンにあるのでは？」と思う方も多いですが、取り扱いは一切ありません。
また、郵便局でも販売していません。
つまり、北海道の収入証紙を買いたい場合は「北海道の指定販売所に行く」ことが唯一の方法です。
自治体ごとに制度が異なるため、たとえば「東京都の収入証紙」は東京都内でしか買えず、北海道では買えません。
買い方と支払い方法
収入証紙は特別な手続きは不要で、窓口で金額を伝えるだけで購入できます。
金額は手続き内容によって異なり、数百円から数千円までさまざまです。
購入の流れは以下の通り。
- 手続きに必要な金額を確認する（申請窓口の案内でわかります）
- 金額分の収入証紙を購入する
- 証紙を申請書や書類に貼付する（貼る位置は指示に従う）
支払いは現金のみが一般的で、クレジットカードや電子マネーには対応していない販売所が多いです。
最近はキャッシュレス化が進んでいますが、収入証紙はまだ現金文化が残る分野といえます。
有効期限や払い戻しについて
収入証紙には有効期限がありません。
一度購入した証紙は、額面通りにいつでも使用できます。
ただし、破損・汚損・のり付け済みなどの場合は無効になることもあるため、取り扱いは慎重に行いましょう。
また、誤って多く購入した場合などは、未使用であれば払い戻しが可能です。
払い戻しは購入した販売所で行うのが原則で、領収書や証紙本体が必要になります。
払い戻し手数料がかかる場合もあるので、必要枚数を確認してから購入するのがおすすめです。
札幌で収入証紙を買うときのおすすめルート
平日の日中に動ける場合は、北海道庁（本庁舎）か札幌エルプラザのパスポートセンターがもっとも便利です。
どちらも札幌駅周辺に位置しており、地下歩行空間（チカホ）を使えば天候を気にせずアクセスできます。
一方、手稲や白石など郊外の方は、最寄りの銀行（北洋・北海道銀行など）で購入できる支店を探すのが効率的です。
ただし、銀行ごとに販売時間が限られていることが多く、15時以降は窓口が閉まる点には注意が必要です。
こんなときどうする？よくある疑問Q&A
Q. 他県の収入証紙を北海道で使える？
→ 使えません。各自治体ごとに独立して発行しているため、北海道の手続きには北海道収入証紙しか使えません。
Q. 余った収入証紙を譲ってもいい？
→ 譲渡自体は法律で禁止されていませんが、営利目的での販売は控えるべきです。払い戻しを利用する方が安全です。
Q. 紛失したらどうなる？
→ 再発行はできません。再度購入が必要になります。財布などに保管する場合は、のりがつかないようファイルなどに挟むと良いでしょう。
北海道外から札幌で手続きする場合の注意点
道外在住者が札幌で手続きを行う場合（例：北海道に本社を持つ企業の登録、資格免許申請など）、収入証紙の存在を知らずに慌てるケースもあります。
その場合でも、札幌駅周辺や道庁内に販売所があるため、当日購入は可能です。
ただし、出張スケジュールに余裕をもって行動しましょう。特に年末年始・祝日などは販売所が休みになるため、事前確認が重要です。
北海道収入証紙の最新情報を確認するには
販売所や取扱店舗は、行政の委託契約変更などで定期的に更新されます。
そのため、最新情報は**北海道庁の公式サイト「収入証紙取扱金融機関一覧」**で確認するのが確実です。
ページ内では市町村別に金融機関と支店名が掲載されており、札幌市だけでなく全道の取扱情報を閲覧できます。
まとめ：収入証紙は札幌のどこで買える？
札幌で収入証紙を買うには、以下の3つが基本ルートです。
- 北海道庁や合同庁舎などの行政機関内販売所
- 北洋銀行・北海道銀行などの取扱金融機関
- パスポートセンターや免許試験場の窓口販売
コンビニでは購入できないため、必ず公式に指定された販売所で入手しましょう。
また、購入金額や利用目的を事前に確認しておくことで、手続き当日に慌てずに済みます。
収入証紙は、行政手続きをスムーズに進めるための大切な“通行証”。
札幌や北海道内で必要になったときは、この記事を参考に、最寄りの販売所をチェックしておくと安心です。
