神棚に欠かせない「榊(さかき)」。けれど、いざ新しく用意しようとすると「榊ってどこで買えるの?」と迷う人も多いはず。
この記事では、神棚用や神社向けの榊が買える場所、通販サイト、種類の違いなどをわかりやすく紹介していきます。
榊とは?意味と役割をおさらい
榊は「神」と「木」という漢字を組み合わせてできた言葉。
古くから神聖な木として、神棚や神社に供えられてきました。常緑樹であることから「永遠」「繁栄」「清らかさ」を象徴し、神様と人とを結ぶ木とされています。
家庭の神棚では、榊を左右に一対で立てて飾るのが基本です。毎月1日と15日に新しい榊に取り替える習慣もあり、日々の感謝や祈りを込めて神様をお迎えする大切な意味を持っています。
榊はどこで買える?実店舗での購入先
榊は特別なものに感じますが、実は身近な場所でも購入できます。ここでは代表的な入手先を紹介します。
花屋(生花店)
一番確実なのが、地域の花屋。
多くの花屋では生榊(なまさかき)を扱っており、新鮮なものを選べます。特に正月、盆、彼岸などの時期は需要が高く、在庫も多くなる傾向があります。
ただし常時置いていない店舗も多いので、「榊はありますか?」と事前に電話確認をすると安心です。
スーパーの生花コーナー
イオンやイトーヨーカドーなど大型スーパーでは、生花コーナーに榊が並ぶことがあります。
日常の買い物ついでに手に入るのが便利で、特に月初や月半ばなど、榊の交換時期には入荷されることが多いです。価格帯も数百円ほどと手頃です。
ホームセンター
カインズ、コメリ、ビバホーム、コーナン、ナフコなどのホームセンターでは、神棚用品の一環として榊を扱っています。
造花榊(人工榊)も多く、神棚立てや神具と一緒に揃えることができます。
地方では花屋よりもホームセンターの方が安定して在庫がある場合もあります。
神具店・仏壇店
神棚専門店や仏壇仏具店では、本榊や造花榊、榊立てなどがセットで揃えられます。
神社に納めるような立派な榊や、産地証明付きの紀州榊など品質重視の商品を探すなら、こうした専門店が向いています。
神社
地域の神社によっては、榊を分けていただけることもあります。
常時頒布しているわけではありませんが、神職に相談すると授与してもらえる場合もあります。参拝と一緒にお願いしてみるのも一つの方法です。
通販で榊を買うなら?便利なネットショップ一覧
近年はネット通販で手軽に榊を購入できるようになっています。配送も速く、品質の良い榊を全国どこでも入手可能です。
楽天市場
「榊」「神棚 榊」と検索すると、生榊・造花榊・苗木など数百件以上の商品が見つかります。
価格帯も幅広く、レビューから品質の評判を確認できるのが魅力です。生榊の定期配送サービスも出品されています。
Amazon
Amazonでも造花榊や本榊が販売されています。
神棚用の人工榊は人気で、光触媒タイプや本物に近い質感の商品が多数。Amazon定期便対応のショップもあり、交換忘れを防げます。
神具専門の通販サイト
たとえば「神棚の里」や「日本榊本舗」では、紀州産本榊などの高品質な国産榊を販売しています。
中には毎月1日・15日に合わせて自宅に届けてくれる定期便サービスもあり、神棚の管理を楽にしたい人におすすめです。
榊専門オンラインストア
榊だけを扱う「榊屋.com」などの専門通販では、法人や神社向けの大量注文にも対応しています。
サイズや等級が細かく分かれており、本格的な神事や式典にも利用されています。
榊の種類を知っておこう
榊といっても種類はいくつかあります。用途に合わせて選ぶと、より長く美しく飾ることができます。
生榊(本榊)
もっとも伝統的な本榊で、自然の枝葉を切ったものです。
新鮮な葉の香りや色艶は、生榊ならでは。神様に対して誠実さを表す意味でも、正式な神棚には本榊を選ぶ家庭が多いです。
ただし、水替えや管理が必要で、枯れたらすぐに取り替える必要があります。
造花榊(人工榊)
近年人気なのが造花榊。
水替え不要で、枯れずに長持ちします。素材は樹脂やシルク製が多く、見た目が非常にリアルなものもあります。
「本榊に近い造花」を選べば、日々のお供えも清らかに保てます。
プリザーブド榊・ドライ榊
生榊を特殊加工して枯れにくくしたもの。生の質感を保ちながら、長期間飾ることができます。
生花と造花の中間的な位置づけで、神棚を常に清潔に保ちたい人に人気です。
榊の苗木
自宅で榊を育てたい人には、苗木も販売されています。
鉢植えや庭植えにして育て、成長した枝を神棚に供えるのも伝統的な方法です。
榊を選ぶときのポイント
榊を購入する際は、以下の点をチェックしておくと失敗しません。
- 用途に合っているか
神棚用、祭壇用、神社向けなど、サイズと用途を確認する。 - 品質(葉の艶・切り口)
生榊は葉がみずみずしく、切り口が新しいものを選ぶ。 - 造花の場合の素材
光触媒加工やシリコン樹脂製のものは見栄えが良く、耐久性も高い。 - 定期便の有無
毎月交換が手間な人は、定期配送サービスを利用するのもおすすめ。
榊の飾り方とお手入れ
榊は神棚の左右に一対で立てるのが基本です。
葉の向きや立て方は厳密に決まりはありませんが、左右のバランスを整えて、神前に対して真っすぐに立てるよう意識しましょう。
生榊の場合は水をこまめに替え、枯れた葉は早めに取り除きます。
榊立て(花瓶のような器)は陶器製や銅製などがあり、水が清潔に保てるものを選ぶとよいでしょう。
榊の交換タイミング
一般的には「毎月1日と15日」が榊を新しくする日とされています。
これは神様への感謝を新たにする日でもあり、神棚を整える良い機会です。
また、葉がしおれたり色が変わったりしたら、その時点で交換するのがマナー。
造花榊を使う場合も、ほこりを払って清潔に保つことが大切です。
榊を買うときによくある質問
Q. 仏花とは違うの?
A. はい。榊は神道のお供えで、仏花は仏教のお供えです。見た目は似ていますが、目的や意味が異なります。
Q. 榊の代わりに他の木を使ってもいい?
A. 地域によっては榊が自生していないため、「ヒサカキ(姫榊)」を代用することもあります。
本榊よりも小ぶりで入手しやすく、スーパーやホームセンターにも多く流通しています。
Q. 神棚がない家でも榊を飾っていい?
A. 問題ありません。榊は神道に関係する植物ですが、家庭の守り木として飾る人も増えています。
玄関や床の間に清らかな気を呼び込む飾りとしても人気です。
榊はどこで買える?まとめ
榊は、花屋・スーパー・ホームセンター・神具店・神社、そして通販サイトなど、さまざまな場所で購入できます。
日々の神棚の手入れを欠かさずに行いたい人には定期配送サービスが便利ですし、手軽さを求めるなら造花榊もおすすめです。
どの方法を選ぶにせよ、神様への敬意と感謝の気持ちを込めて榊を供えることがいちばん大切です。
あなたの暮らしに合った形で、榊を清らかにお祀りしてみてください。
