海外旅行や出張に行くとき、現地でスマホを快適に使うために欠かせないのが「海外SIMカード」や「eSIM」です。現地の通信会社のSIMを使えば、日本のローミングよりも格段に安く通信できることも多いですが、「どこで買えるの?」と迷う人も多いですよね。この記事では、空港・家電量販店・ネット通販の3つを中心に、購入場所ごとの特徴や選び方をわかりやすく解説します。
海外SIMカードとは?まずは基本を押さえよう
「海外SIM」とは、海外の通信会社が提供するプリペイド式のSIMカードやeSIMのこと。データ通信専用のものから、音声通話やSMSも使えるタイプまでいろいろあります。
最近では「eSIM」と呼ばれるデジタル版のSIMが主流になりつつあります。スマホにQRコードを読み込むだけで設定でき、カードの差し替えが不要。出発前に日本で準備しておけば、現地到着後にすぐ通信を開始できます。
一方、従来の「物理SIMカード」も根強い人気があります。特にデータ容量が多いプランを選びたい人や、端末がeSIM非対応の場合は物理SIMが便利です。
海外SIMはどこで買える?主な購入場所を紹介
海外SIMやeSIMは、日本でも現地でも購入可能です。主な購入先は次の4つです。
- 日本国内の家電量販店
- 日本の空港(出発・到着ロビー)
- ネット通販(Amazon、楽天など)
- 現地の空港・通信ショップ
それぞれの購入方法にはメリットと注意点があります。順番に見ていきましょう。
空港で買う:手軽さ重視ならベストな選択
出発時や到着後すぐにSIMを入れ替えたい人には、空港での購入が便利です。成田・羽田・関西国際空港などの主要空港には、海外SIMを販売するカウンターや自動販売機があります。スタッフが設定をサポートしてくれる場合もあり、初めての人でも安心です。
また、現地の空港でも通信会社のブースが並んでおり、到着直後に購入できます。現地のプランは日本よりも安いことが多く、現地の回線品質も良好です。
ただし、空港販売のSIMは価格がやや高めで、プランの種類が限られていることもあります。混雑時には購入や設定に時間がかかる可能性がある点にも注意が必要です。
家電量販店で買う:相談しながら選びたい人におすすめ
ヨドバシカメラやビックカメラなどの家電量販店では、海外対応のSIMカードを扱っています。店頭でスタッフに相談しながら購入できるのがメリットです。
「〇〇国に行く予定だけど、どのSIMが使える?」といった質問にも答えてもらえるため、初めての海外旅行でも安心。パッケージ商品なので、説明書付きで設定方法も明確です。
さらに、ビックカメラやヨドバシのオンラインストアからも注文できます。受け取りまでに数日かかる場合がありますが、出発までに余裕がある人ならネット注文→自宅受け取りが効率的です。
デメリットとしては、店頭では取り扱う国やプランの数が限られている点。特定の国向けのSIMが欲しい場合は、ネット通販のほうが見つけやすいです。
ネット通販で買う:最も選択肢が多く、コスパも高い
いまや海外SIMの主流はネット通販です。Amazonや楽天市場などでは、アジア・ヨーロッパ・アメリカなど世界各国向けのSIMカードやeSIMが販売されています。
メリットは何といっても「豊富な選択肢」と「価格の安さ」。自分の渡航先・日数・データ容量に合わせて最適なプランを選べます。口コミやレビューも参考になるため、実際に使った人の感想をチェックできるのも強みです。
さらに、近年は「eSIM対応商品」が充実しています。たとえばAiraloやHolaflyなどの海外ブランドは、購入後すぐにQRコードを発行し、数分で設定が完了。物理的な受け取りが不要なので、出発前夜でも準備できます。
注意点としては、端末がeSIMに対応しているか必ず確認すること。また、海外SIMの一部は開通期限やアクティベーションの条件があるため、購入前に説明をよく読むようにしましょう。
現地で買う:コスパ最優先派におすすめ
「とにかく安く使いたい」という人には、現地での購入がおすすめです。多くの国では、空港の到着ロビーや街中の通信ショップで旅行者向けのプリペイドSIMを販売しています。
現地SIMの特徴は以下の通りです。
- 価格が日本で買うより安い場合が多い
- 通信品質が現地仕様なので安定している
- ローカルプランのためデータ容量が多いことも
例えばタイではAISやTrueMove、韓国ではKTやSK Telecom、アメリカではT-Mobileなどが観光客向けSIMを販売しています。空港ブースならスタッフが英語でサポートしてくれることも多く、設定も簡単です。
デメリットは、言語の壁と支払い方法の違い。クレジットカード非対応のショップもあり、現金が必要な場合があります。また、人気のプランが売り切れていることもあるため、到着時間によっては購入できないケースもあります。
海外SIMを選ぶときのチェックポイント
どこで買うにしても、以下のポイントを確認しておくと失敗が少なくなります。
- 対応エリア:渡航先の国で使えるか(複数国対応の「周遊タイプ」もあり)
- データ容量:1GB~無制限まで幅広い。自分の滞在日数に合うものを選ぶ
- 利用期間:3日、7日、30日などプランによって異なる
- 通信速度:4G / 5G対応かどうか
- テザリング可否:パソコンや他の端末でも使いたい場合は要確認
- 対応端末:SIMロック解除済みのスマホでなければ利用できない
また、eSIMを利用する場合はスマホの設定画面から「eSIM対応端末」かを確認しておきましょう。iPhoneならXS以降のモデル、AndroidならPixel・Galaxyの一部機種が対応しています。
どこで買うのが一番おすすめ?
「手軽さ」「価格」「サポート」の3つの観点で比較してみましょう。
- 手軽さ重視 → 空港またはeSIM
到着直後にすぐ通信したいなら空港で購入。もしくは出発前にeSIMを設定しておくと快適です。 - 価格重視 → 現地購入またはネット通販
現地SIMは最も安価。ネット通販も事前準備ができて比較的安いです。 - サポート重視 → 家電量販店
日本語対応で安心したい人は店頭で相談しながら購入するのがおすすめです。
最適な方法は「旅行の目的」と「自分の準備時間」によって変わります。短期旅行なら手軽なeSIM、長期滞在なら現地購入がコスパ的に優秀です。
トラブルを避けるための注意点
海外SIMを使う際は、いくつか注意点も押さえておきましょう。
- SIMロック解除を事前に行う:キャリア端末はロック解除が必要。各社のWebサイトで簡単に手続き可能です。
- 通信設定を変更する:モバイルデータ通信を「海外SIM」に切り替えるのを忘れずに。
- 現地でのアクティベーション方法を確認:国やプランによって異なるため、説明書をよく読む。
- データ残量の管理:使いすぎによる速度制限に注意。
特にeSIMの場合は、一度削除すると再設定できないこともあるため慎重に操作しましょう。
まとめ:海外SIMはどこで買える?自分に合った方法を選ぼう
海外SIMは「空港」「家電量販店」「ネット通販」「現地ショップ」など、購入場所によって特徴が大きく異なります。
- すぐに使いたいなら空港やeSIM。
- 価格を抑えたいならネット通販や現地購入。
- 安心感を求めるなら家電量販店。
それぞれのメリットを理解し、自分の旅行スタイルに合った方法を選ぶことで、現地での通信トラブルを防げます。
出発前にしっかり準備をしておけば、海外でもストレスなくスマホを使いこなせます。次の旅では、あなたにぴったりの海外SIMを見つけて、快適な海外インターネットライフを楽しんでください。
