結婚式に招待されたとき、意外と悩むのが「袱紗（ふくさ）」の準備。ご祝儀袋はすぐに思いつくけれど、「袱紗ってどこで買えるの？」「どんなものを選べば失礼にならないの？」と戸惑う人も多いはずです。
この記事では、結婚式用の袱紗を購入できる場所や、おすすめの選び方をわかりやすく紹介します。
袱紗とは？結婚式で必要な理由
まず、そもそも袱紗とは何かを簡単に整理しておきましょう。
袱紗は、ご祝儀袋を包むための布またはケースのこと。目的は「大切なお金を汚さず丁寧に扱う」ためです。単なる布ではなく、相手に対して敬意を示すマナーアイテムでもあります。
結婚式では、ご祝儀袋をそのまま手渡しするのはマナー違反とされます。会場で受付に出すとき、袱紗に包んだ状態で持参するのが正しい形。ほんの一手間ですが、その所作が「礼儀をわきまえている人」という印象を与えてくれるのです。
結婚式用の袱紗はどこで買える？
袱紗は特別なものに見えますが、実はさまざまな場所で購入できます。以下では代表的な購入先を紹介します。
百貨店・デパート
しっかりとした品質を求めるなら、まず思い浮かぶのが高島屋。
伊勢丹、三越などでは、和装小物売り場やフォーマルコーナーに袱紗が揃っています。
上質な絹やちりめん素材のものが多く、色味も上品。店員さんに相談すれば、結婚式用にふさわしいデザインを選ぶ手伝いもしてくれます。価格は2,000〜5,000円前後が中心です。
ショッピングモール・大型スーパー
イオン、イトーヨーカドー、ゆめタウンなどの大型施設にも冠婚葬祭コーナーがあります。
フォーマル小物と一緒に、ご祝儀袋や袱紗が並んでいることが多いです。百貨店よりカジュアルですが、結婚式に十分使える品質のものも豊富。時間がないときでも立ち寄りやすく、価格も1,000円前後と手頃です。
スーツ専門店
洋服の青山やAOKI、コナカといったスーツ店でも、ネクタイピンやポケットチーフなどのフォーマル小物と一緒に袱紗を扱っています。
男性のビジネススーツに合うシンプルなデザインが多く、落ち着いた印象を演出できます。女性向けの淡い色合いの袱紗を扱う店舗もあります。
雑貨店・文具店
ロフトや東急ハンズなどの雑貨店も要チェックです。冠婚葬祭グッズのコーナーに、現代的でかわいい袱紗が並ぶことがあります。
和柄だけでなく、レースやリボン付きのデザインもあり、「人と少し違うものを持ちたい」という人にはぴったりです。
和装小物店・仏具店
伝統的な袱紗を求めるなら、和装小物店や仏具店もおすすめ。
風呂敷のように布で包むタイプや、刺繍入りの高級品など、上質な選択肢が揃っています。専門知識を持つ店員が多いため、慶弔どちらにも使える袱紗を探す際にも安心です。
ホームセンター・衣料品店
ホームセンターや衣料品チェーン（しまむら、パシオスなど）でも、意外と冠婚葬祭用品コーナーに袱紗がある場合があります。
店舗によっては取り扱いが限られるため、在庫を確認してから出かけるのが確実です。
100円ショップ
ダイソーやセリアなどの100円ショップでも袱紗が販売されています。
素材は簡易的ですが、「明日結婚式なのに袱紗を持っていない！」というときの緊急対応には十分。
ただし、格の高い式や目上の方が多い場では、もう少し上質なものを使う方が安心です。
コンビニ
「コンビニで買えるの？」という疑問を持つ人も多いですが、基本的に袱紗の取り扱いはありません。
ただし、ご祝儀袋とセットになった簡易的なケースを置いている店舗もあるので、急ぎのときは確認してみましょう。
ネット通販で買う袱紗のメリット
忙しい人や、デザインにこだわりたい人にとってはネット通販がとても便利です。
豊富な品揃え
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどでは、数百種類の袱紗を比較できます。
カラー、素材、形状（布タイプ・ケースタイプ）、価格などを自由に選べるので、理想の一枚を見つけやすいです。
レビューで品質がわかる
実際に購入した人のレビューを見ながら選べるのも通販の強みです。
「写真よりも落ち着いた色合い」「金封がしっかり入る」など、細かな情報を事前にチェックできます。
価格の幅が広い
安いもので1,000円以下、高級なもので1万円を超えるものまで。
予算や用途に合わせて選べるため、初めての人でも安心して購入できます。
結婚式用の袱紗を選ぶときのポイント
購入場所がわかったところで、次に大切なのは「どんな袱紗を選ぶか」です。
結婚式の場合、慶事にふさわしい色やデザインを意識するのが基本です。
色は「暖色系」が基本
お祝いごとに使う袱紗は、赤・ピンク・オレンジなどの暖色系が定番。
紫も上品で慶弔両用として人気です。反対に、青やグレー、黒などの寒色系は弔事用になるため避けましょう。
素材と質感
絹やちりめん、綿などがあります。フォーマルな場では、しなやかで光沢のある素材が好まれます。
ケース型は手軽で扱いやすく、布型はより伝統的な印象になります。用途や好みに応じて選びましょう。
サイズ
一般的なご祝儀袋（10×18cm程度）がすっぽり入るサイズを選ぶのがポイント。
特にケース型は内寸を確認してから購入することをおすすめします。
デザイン
最近は花柄、刺繍入り、リボン付きなど多彩なデザインがあります。
フォーマル感を保ちつつ、自分の個性を少し表現するのも素敵です。
ただし、あまり派手すぎるものは避けると無難です。
袱紗を使うときのマナー
せっかく用意したなら、使い方もきちんと覚えておきたいところです。
- ご祝儀袋を袱紗に包む（またはケースに入れる）
- 結婚式会場に到着したら、受付で袱紗からご祝儀袋を取り出す
- 袱紗はバッグにしまう
このとき、ご祝儀袋を直接相手に渡すのではなく、袱紗ごとテーブルに置いてから取り出すのが丁寧な方法です。
また、包む向きにも注意しましょう。慶事の場合は右開き（右→左）になるように包むのが正解です。
初めての人におすすめの購入方法
「初めて袱紗を買うけど、どれを選べばいいのかわからない」という人は、以下のような順序で選ぶとスムーズです。
- 購入場所を決める（時間があるなら実店舗、忙しいなら通販）
- 用途を決める（結婚式専用 or 慶弔両用）
- 色と素材を選ぶ（ピンクや紫のちりめん素材が定番）
- 価格帯を決める（1,000〜3,000円程度が無難）
最初の一枚で迷ったら、紫の袱紗を選ぶのがおすすめ。慶事にも弔事にも使えるため、一つ持っておくと長く活躍します。
結婚式用の袱紗を買える場所まとめ
改めてまとめると、結婚式用の袱紗は以下の場所で購入できます。
- 百貨店・デパート（品質重視・上質）
- ショッピングモール・大型スーパー（便利・手頃）
- スーツ専門店（フォーマル向け）
- 雑貨店・文具店（デザイン重視）
- 和装小物店・仏具店（伝統的・高品質）
- ホームセンター・衣料品店（地域密着型）
- 100円ショップ（緊急用）
- ネット通販（豊富・時短）
自分の立場や式の雰囲気、時間の余裕に合わせて選ぶのがポイントです。
結婚式用の袱紗はどこで買える？まとめと最後のアドバイス
結婚式用の袱紗は、探してみると意外と身近な場所で手に入ります。
百貨店・デパートや専門店で上品なものを選ぶのもよし、ネット通販でデザインや価格を比較しながら選ぶのもよし。
一度購入しておけば、その後の冠婚葬祭でも使い回せるので、早めに一枚持っておくと安心です。
最後に覚えておきたいのは、「袱紗は単なる布ではなく、心を包むもの」ということ。
大切な人へのお祝いをより丁寧に伝えるためにも、自分らしい一枚を選んでみてください。
