日本全国47都道府県それぞれをテーマにデザインされた「都道府県記念硬貨500円」。2008年から2016年にかけて発行されたこのシリーズは、コイン好きはもちろん、旅行好きや地元愛の強い人たちの間でも人気があります。発行から時間が経った今、「どこで買えるの？」「まだ手に入るの？」と気になっている方も多いはず。この記事では、都道府県記念500円硬貨の購入場所や入手方法をわかりやすく紹介します。
都道府県記念硬貨500円とは？
まず、この硬貨がどんなものなのかを簡単におさらいしておきましょう。
正式名称は「地方自治法施行60周年記念 五百円バイカラー・クラッド貨幣」。その名の通り、地方自治法が制定されてから60年を記念して発行されたシリーズです。
北海道から沖縄まで47都道府県すべてが対象となり、それぞれの県の象徴的な風景や文化がデザインに採用されています。たとえば、北海道は「洞爺湖」、京都府は「平等院鳳凰堂」、沖縄県は「守礼門」など、地域色あふれる意匠が魅力です。
500円の法定通貨として普通に使うこともできますが、発行数が限られているため、実際に流通で目にする機会は少なく、ほとんどがコレクション目的で保管されています。
発行時は銀行で引き換えができた
発売当時は、記念貨幣の発行が始まると同時に、全国の一部銀行で「500円＝500円」で引き換えが行われていました。
具体的には、みずほ銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行などの大手銀行が窓口となり、数量限定で交換を実施していました。
ただし、この銀行引き換えはあくまで発行当時のみの期間限定対応。現在では新規の引き換えは終了しており、銀行窓口に行っても在庫は残っていません。今入手したい場合は、別の方法を探す必要があります。
今でも買える？主な購入方法
では、現在この都道府県記念硬貨500円を手に入れるにはどうすればいいのでしょうか。主なルートは次の5つです。
1. 造幣局ミントフェアや通信販売
記念貨幣を発行しているのは造幣局（Japan Mint）です。造幣局では、プルーフ貨幣セットや記念アルバムとして販売されることがあります。
ただし、47都道府県のシリーズはすでに全て発行が終了しており、単体での新規販売は行われていません。
一方で、造幣局が開催する「造幣局ミントフェア」や「通信販売限定の貨幣セット」では、過去の記念硬貨を含むセットが再販される場合があります。こまめに造幣局の公式サイトをチェックしておくと、掘り出し物に出会えるかもしれません。
2. コインショップ・金券ショップ
もっとも一般的な入手方法が、コインショップや金券ショップを利用することです。
駅前や繁華街にある「大黒屋」などの金券ショップや、コイン専門店では、都道府県記念硬貨500円を1枚から購入できます。
販売価格は状態によって変動しますが、流通済みのものなら額面＋数十円程度、未使用やプルーフ仕様なら数百円〜千円台で取引されることもあります。
店舗によっては47都道府県すべてをアルバムに収めた「都道府県記念硬貨500円 コンプリートセット」も販売されており、コレクターには人気の商品です。
3. インターネット通販（Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング）
通販サイトを利用すれば、都道府県記念硬貨500円を手軽に探すことができます。
特に楽天市場やYahoo!ショッピングでは、47都道府県すべての硬貨を個別に販売しているショップが多く、状態や価格を比較しながら選べます。
「地方自治法施行60周年記念 500円」や「都道府県 500円 硬貨」などで検索すると多数の出品が見つかります。
購入時は「未使用」「アルバム付き」「単品販売」などの条件をよく確認して選ぶのがおすすめです。
4. オークションサイト・フリマアプリ
ヤフオク！やメルカリなどの個人売買サービスでも、都道府県記念硬貨500円は頻繁に出品されています。
中には額面より安い価格で購入できるものもありますが、人気県（東京・京都・北海道など）は相場が高めになる傾向があります。
注意点としては、出品者によって状態の記載や梱包品質がまちまちな点。画像や説明文をしっかり確認し、評価の高い出品者から購入するようにしましょう。
5. 海外サイトやコレクター向けマーケット
意外に見逃されがちなのが、海外のコレクター市場。
eBayなどの国際オークションサイトでは、日本の都道府県記念硬貨500円がまとめて販売されていることがあります。
海外の出品者から購入する場合は送料や関税がかかる点に注意が必要ですが、未使用品や限定アルバムなど日本国内では入手困難なセットが見つかることもあります。
プレミア価格がつく都道府県もある？
都道府県記念硬貨500円は基本的に発行枚数が多く、額面とほぼ同じ価格で流通しています。
しかし、一部にはプレミアがついている県もあります。
発行枚数が少なかった県、発売直後に人気が集中した県などは、未使用品やセット品で価格が上昇傾向。
特に初期発行の北海道・京都・奈良・沖縄などは、コレクター需要が高く、市場価格が1,000円を超えることもあります。
とはいえ、投資目的よりも「地元のコインを集めたい」「旅行の記念にほしい」といった気持ちで楽しむ人が多いシリーズです。
保存状態とコレクションのコツ
せっかく集めるなら、できるだけきれいな状態を保ちたいですよね。
記念硬貨は指紋や湿気に弱いため、手で直接触れず、保護ケースや貨幣アルバムに入れて保存するのが基本です。
長期間の保存には、以下のような工夫も効果的です。
- 乾燥剤を入れた密閉ケースで保管する
- 直射日光や高温多湿を避ける
- プルーフ貨幣はケースから出さずに保管
また、造幣局や専門店では専用アルバムや展示ケースも販売されています。コレクションの見栄えを整えたい人にはおすすめです。
都道府県記念硬貨500円を買うときの注意点
購入時に気をつけたいポイントを整理しておきます。
- 真贋の確認を忘れない
記念貨幣の偽物はほとんどありませんが、ネット上では模造品や記念メダルを「硬貨」として販売しているケースもあります。地方自治法施行60周年記念 五百円バイカラー・クラッド貨幣など、造幣局発行であることを確認しましょう。 - 価格の比較をする
同じ都道府県の硬貨でも、販売店や状態によって値段が大きく異なります。複数のショップを比較して適正価格を見極めましょう。 - 額面価値を超える支払いに注意
過剰に高額なプレミア価格での購入はおすすめできません。希少性よりも、自分が気に入るデザインを選ぶことを優先するのが良いです。 - コレクション目的なら保存方法もセットで考える
購入と同時にアルバムやケースを準備しておくと、後から整理がしやすくなります。
造幣局公式サイトをチェックするのがおすすめ
現在でも造幣局の公式サイトでは、過去の記念貨幣やプルーフセットの在庫情報・新作案内などが随時更新されています。
都道府県記念硬貨500円シリーズはすでに終了していますが、関連する「令和」以降の新しい記念貨幣も販売されているため、硬貨ファンなら定期的に確認しておくと楽しめます。
また、造幣局が発行しているパンフレットや「貨幣博物館」などでは、過去の記念硬貨デザインを見ることもできます。コレクションを始めるきっかけとして訪れるのもおすすめです。
まとめ：都道府県記念硬貨500円はどこで買える？
都道府県記念硬貨500円は、今でもさまざまなルートで入手可能です。
- 発行当時は銀行窓口での引き換えが主流
- 現在は造幣局ミントフェアの通信販売、コインショップ、通販サイト、オークションなどで購入可能
- 未使用品やセット品はやや高値、流通品は額面付近で入手できる
- 保存状態や付属品で価格が変わるため、購入時は比較検討が大切
発行から年月が経っても、47都道府県それぞれの魅力を凝縮したこの記念硬貨シリーズは、多くの人に愛されています。
地元の硬貨を手に入れたり、旅行の思い出として集めたり。
自分だけの「日本地図」をコインで完成させてみるのも素敵ですね。
