昆虫標本づくりに欠かせない「虫ピン」。理科の授業で見た記憶がある人も多いのではないでしょうか。最近では、昆虫採集や標本づくりを趣味にする人が増え、自分で道具を揃える人も多くなっています。この記事では、虫ピンがどこで買えるのか、実店舗とネット通販の両方から詳しく紹介していきます。
虫ピンとは?標本づくりに欠かせない基本アイテム
まず、虫ピンとは昆虫の標本を固定するための細いピンのこと。素材は真鍮やステンレスが多く、腐食に強いので長期保存にも向いています。サイズは000〜8まであり、数字が大きくなるほど太くなります。一般的な標本作りでは、サイズ1〜3がよく使われます。
見た目はただの細い針のようですが、標本の出来栄えを左右する重要な道具。サビにくく、ピンの太さや長さを虫の種類に合わせて選ぶのがポイントです。たとえば小型の蝶や甲虫には細いピンを、大型のクワガタやカブトムシには太めのピンを使うと安定します。
また、頭のないタイプ(マイクロピンやミニピン)もあり、翅を固定するときや細部の整形作業に使われます。標本づくりを始める人は、複数のサイズをセットで揃えると便利です。
ホームセンターで虫ピンは買える?
意外かもしれませんが、虫ピンはホームセンターでも購入できます。たとえばカインズやコメリ、コーナン、ナフコなどの大手ホームセンターでは、金物や文房具、クラフト用品のコーナーに置かれていることがあります。
カインズでは「虫ピン 0.7×26」などのサイズが店頭やオンラインショップで販売されています。価格も手頃で、50本〜100本入りといった単位で購入可能。DIY用のピンとして扱われていることもあり、画鋲や押しピンの隣に並んでいる場合もあります。
ただし、すべての店舗に常時在庫があるわけではありません。行く前に公式サイトやアプリで「虫ピン」と検索して在庫状況を確認するのが確実です。取り寄せ注文も可能な場合が多いので、必要数が多い人は事前に問い合わせておくと安心です。
理科教材店・標本専門店で買う
本格的な標本づくりを考えているなら、理科教材店や昆虫標本専門店がおすすめです。教育用の標本器具を扱う専門店では、用途に合わせて複数サイズの虫ピンを販売しています。
例えば、「南海堂」や「内田ミシン商会」などの理科教材店では、標本キットや展翅板、標本箱とともに虫ピンを購入できます。教育用として学校でも使われる品質なので、腐食に強く、針先の精度も高いのが特徴です。
また、昆虫標本用品専門の「ロッポンアシ(ROPPON-ASHI)」では、研究用・観察用の虫ピンを多数取り扱っています。海外製のステンレスピンや黒塗りピン(ブラックピン)など、見た目にもこだわる標本愛好家にも人気の品揃えです。標本づくりを始めたい人向けに、初心者セットも用意されています。
理科教材店のメリットは、スタッフが用途に合わせてアドバイスしてくれる点。標本の種類や展示目的によって、最適な太さや長さを教えてもらえることもあります。
東急ハンズ・ロフトなどクラフトショップにも
虫ピンは理科や昆虫好きだけでなく、クラフト・アートの世界でも使われています。そのため、東急ハンズやロフトなどのクラフトショップでも販売されている場合があります。
これらの店舗では、模型や手芸、DIYコーナーにピン類が豊富に並びます。特に、ステンレス製や真鍮製のピンは標本以外の用途でも人気。工作やアクセサリー製作など、細かい固定作業にも使えるため、アート系の人にも需要があります。
大型店舗では、スタッフに「標本用の虫ピンはありますか?」と聞くと、理科教材コーナーや工具コーナーを案内してもらえることが多いです。ハンズネットなどのオンラインショップでも「虫ピン」で検索すると複数の商品が見つかります。
ネット通販で探すならここ!Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング
手軽に手に入れたいなら、ネット通販が断然便利です。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングには、多くのメーカー・サイズの虫ピンが揃っています。
Amazonでは、100本入りの「ステンレス製虫ピン」や、教育用の「昆虫標本ピンセット」が人気です。レビュー数も多く、サイズ感や品質の口コミを参考に選べます。まとめ買いできる商品もあり、標本を複数作る人にはコスパが良い選択肢です。
楽天市場では「昆虫 虫ピン」と検索すると、国内外メーカーの虫ピンが多数ヒットします。八幡ねじ 虫ピン 0.7×26などホームセンターブランドのピンから、黒色コーティングされた高級ピンまで幅広く扱われています。ポイント還元やセールを利用すれば、実店舗より安く手に入ることもあります。
Yahoo!ショッピングでも理科教材用の虫ピンや、標本用のセット商品が販売されています。展翅板・標本箱などの関連用品も一緒に購入できるため、標本づくりをこれから始める人にもおすすめです。
海外ブランドの虫ピンも人気
品質やデザインにこだわる人の間で人気なのが、海外ブランドの虫ピン。特に「MERCHANT & MILLS Entomology Pins」は、黒いマットな質感が美しく、クラフトやインテリアのアクセントとしても注目されています。
日本では「くらすこと」や「キナリノモール」などの通販サイトで取り扱いがあり、輸入雑貨として購入可能です。見た目の美しさだけでなく、針先の鋭さと耐久性も高評価。標本づくりに本格的に取り組む人にも選ばれています。
虫ピンを買うときの選び方のポイント
どこで買うにしても、以下の点を意識して選ぶと失敗しにくくなります。
- サイズ(太さ・長さ):標本にする昆虫のサイズに合わせる。目安はサイズ1〜3が一般的。
- 素材:サビにくいステンレス製やニッケルメッキが長期保存に最適。
- 用途:標本用か、クラフト・工作用かで選ぶピンのタイプを変える。
- 数量:初心者なら50〜100本入りで十分。大量に使う場合は業務用パックも検討。
また、虫ピンを刺す際はピンセットを使い、昆虫の体を傷つけないように注意しましょう。標本箱や展翅板なども併せて揃えると作業がスムーズになります。
虫ピンはどこで買える?まとめとおすすめ購入方法
ここまで紹介してきたように、虫ピンはホームセンター、理科教材店、クラフトショップ、ネット通販などさまざまな場所で購入できます。
- すぐ欲しいなら → 近くのホームセンター
- 専門的に使いたいなら → 理科教材店・標本用品専門店
- 手軽さ・品揃え重視なら → Amazonや楽天などの通販
最近では、標本づくりが大人の趣味としても人気です。昆虫の美しさをじっくり観察しながら、自分だけのコレクションを作るのも楽しい時間。必要な道具はネットでもすぐ手に入るので、興味のある人はまず虫ピンから揃えてみてください。
虫ピンはどこで買える?――その答えは、あなたの用途次第です。理科教材店でも、ホームセンターでも、ネット通販でも、きっとお気に入りの一本が見つかるはずです。
