滋賀県のご当地グルメといえば、赤こんにゃく。見た目のインパクトに驚く人も多いですが、実は古くから近江の人々に愛されてきた郷土食です。この記事では、赤こんにゃくがどんな食べ物なのか、そしてどこで買えるのかを、地元の販売店から通販情報までまとめて紹介します。
赤こんにゃくとは?その特徴と由来
赤こんにゃくは、その名のとおり鮮やかな赤色をしたこんにゃく。普通のこんにゃくは灰色や白色が一般的ですが、滋賀県の赤こんにゃくはまるで紅色のような見た目です。
この色は「三二酸化鉄(さんにさんかてつ)」という食品用の鉄分によるもので、味や香りにクセはありません。鉄分を含んでいることから、栄養面での注目度も高まっています。
起源については諸説ありますが、よく知られているのが「織田信長説」。派手好きな信長が宴席で映える料理を好み、こんにゃくを赤く染めさせたのが始まりといわれています。実際、近江八幡は信長が拠点を構えた安土城の城下町に近く、歴史的背景からも地元文化に深く根付いているのです。
滋賀県で買える定番の赤こんにゃく
赤こんにゃくの本場は、滋賀県の中でも特に近江八幡市や東近江市周辺。ここには老舗のこんにゃく店が数多くあり、観光ついでに立ち寄るのもおすすめです。
代表的な製造元として知られているのが「乃利松食品 吉井商店」。創業は1836年と歴史が古く、今も伝統製法で赤こんにゃくを作り続けています。店頭では、煮物用や味付きタイプなどいくつかの種類が並びます。お土産としても人気が高く、真空パックの持ち帰り用も販売されています。
また、地元のスーパーや道の駅でも購入可能です。たとえば近江八幡市の「きてか〜な」や「びわこだいなか愛菜館」、東近江市の「あいとう直売所」などでは、地元生産者の赤こんにゃくが並びます。道の駅「竜王かがみの里」「アグリパーク竜王」などの観光拠点にも取り扱いがあり、旅行の帰りに立ち寄る人も多いです。
お土産にぴったり!滋賀県内の販売店情報
滋賀を訪れたなら、観光地で赤こんにゃくを探してみましょう。お土産売り場やサービスエリアでも購入できる場所があります。
・永源寺ふる里市場(東近江市)
・奥永源寺渓流の里(東近江市)
・金剛輪寺門前 松井商店(愛荘町)
・黒丸PA(上下線)売店、草津PA売店
こうした店舗では地元食材と一緒に赤こんにゃくを販売しており、常温保存できるタイプや味付き製品も豊富です。特に観光客向けのギフトセットは、手軽に持ち帰れるうえに、家庭でもすぐ調理できるのが魅力です。
滋賀県外でも買える?アンテナショップと特産品店
「滋賀まで行けないけど、赤こんにゃくを試してみたい」という人も安心です。滋賀県のアンテナショップや特産品を扱う店舗では、県外でも購入できることがあります。
東京・日本橋の「ここ滋賀」や大阪の「滋賀県情報発信拠点」では、赤こんにゃくをはじめ、近江牛や鮒寿司などの特産品と一緒に販売されています。観光ついでに立ち寄れば、滋賀の味覚を手軽に持ち帰ることができます。
また、関西圏の百貨店の催事や「近江フェア」などでも時々登場します。定期的に開催される地方物産展では、乃利松食品の赤こんにゃくが販売されることもあるので、見かけたらぜひチェックしてみましょう。
通販で買える赤こんにゃく
いまや赤こんにゃくは、全国どこにいても通販で簡単に手に入る時代。いくつかのオンラインショップで取り扱いがあります。
まず定番は「楽天市場」。滋賀県の特産品カテゴリーには複数の赤こんにゃく商品が登録されており、味付きタイプや詰め合わせセットなどが選べます。
AmazonやYahoo!ショッピングでも、乃利松食品をはじめとする製造元の商品が販売されており、レビュー評価も高いです。冷蔵配送・常温配送どちらも対応しているものが多く、贈答用パッケージも用意されています。
さらに、滋賀県の公式オンラインショップ「ここ滋賀オンラインストア」や、地元メーカー直営サイトでも購入可能です。製造元から直送されるため、新鮮な状態で届くのが嬉しいポイント。地域応援の意味でも、こうした公式ストアを利用する人も増えています。
赤こんにゃくのおすすめの食べ方
せっかく買うなら、美味しく食べたいですよね。赤こんにゃくは見た目にインパクトがあるだけでなく、料理のバリエーションも豊富です。
最もポピュラーなのは「煮物」。醤油や出汁でじっくり煮ると、味がよく染みて旨味が増します。肉じゃがや筑前煮に加えると、彩りも鮮やかです。
また、フライパンで軽く炒めて味噌やごま油で和えると、おつまみや副菜にもなります。関西では「赤こんにゃくのピリ辛炒め」が定番で、お酒のお供にも人気です。
サラダやおでんに入れても相性が良く、味が淡泊なのでどんな料理にも合います。見た目が映えるため、食卓に彩りを添える食材としてもおすすめです。
赤こんにゃくが愛される理由
赤こんにゃくが長く愛されているのは、滋賀の人々にとって「日常の味」だからです。冠婚葬祭やお祭り料理など、特別な場でも欠かせない食材として使われてきました。
地元のスーパーでは当たり前のように売られており、煮物やおでんに入っている光景も珍しくありません。滋賀を訪れた人が「なぜこんにゃくが赤いの?」と驚き、帰りにお土産として買って帰る――そんな風にして、全国に少しずつ広まっていきました。
まとめ:滋賀名物の赤こんにゃくはどこで買える?
赤こんにゃくは滋賀県近江八幡を中心とする伝統食で、地元では家庭の味として根強い人気を持っています。
購入するなら、まずは本場の滋賀県内の道の駅や直売所。旅行のついでに買うのもおすすめです。県外ならアンテナショップや百貨店の物産展、さらに手軽に買いたい人は楽天市場やAmazonなどの通販を利用するのが便利です。
彩りが美しく、料理のアクセントにもなる赤こんにゃく。滋賀の歴史を感じながら、ぜひ一度味わってみてください。
