最近、完全ワイヤレスイヤホンの選択肢が増えすぎて、「結局どれを選べばいいの?」と迷う人も多いですよね。そんな中で注目を集めているのが、AVIOTの「TE-W1」。
この記事では、実際に使用して分かったリアルな使用感と、口コミから見えてくる評価、そして他モデルとの比較を交えて徹底的にレビューします。
AVIOT TE-W1とは?日本メーカーらしい繊細な設計
AVIOT TE-W1は、2024年に発売されたミドルレンジクラスの完全ワイヤレスイヤホン。
日本ブランドらしい丁寧な音作りと機能性が魅力のモデルです。
最大の特徴は、AVIOT独自の「コアキシャル3Dデュアルドライバー」を採用していること。
簡単に言えば、二つのダイナミックドライバーを同軸上に配置することで、音の立体感と低音の迫力を両立しています。
さらにLDAC対応でハイレゾ音源も楽しめるため、ワイヤレスでも音質を妥協したくない人に向いています。
加えて、アダプティブハイブリッドノイズキャンセリングや外音取り込み、装着検知、マルチポイント接続など、現代的な機能も一通り搭載。
防水性能はIPX4で、通勤・ジム・日常使いにも安心です。
音質レビュー:重厚な低音と透明感ある高音が共存
まず最初に感じるのは、低音の厚み。
「ULTRA DEEP BASS」と名付けられたチューニングは、深く沈み込むような低音を自然に再現してくれます。
それでいて、中高音も曇らずクリア。ボーカルやギターの質感がしっかり前に出て、全体のバランスが良い印象です。
実際のユーザー口コミでも、
- 「低音がしっかりしていて、ベースラインが気持ちいい」
- 「音の解像度が高く、音場も広い」
- 「LDAC対応で有線に近いクオリティを感じる」
といった意見が多く見られました。
一方で、少数ですが「高音がやや強め」「ジャンルによっては低音が膨らみすぎる」といった声もあります。
とはいえ、この価格帯でここまで立体感と迫力を出せるモデルは貴重。総合的に見れば、音質面の満足度はかなり高いといえるでしょう。
ノイズキャンセリング性能と外音取り込み機能
TE-W1は、アダプティブハイブリッド方式のノイズキャンセリングを採用。
環境音をリアルタイムに検知し、自動でキャンセリング強度を調整します。
電車やカフェなどの生活音をかなり抑えてくれるので、音楽に没頭したいときにも便利。
ただし、ソニーやBOSEのような「強烈な遮音性」ではなく、自然な静けさを保つタイプです。
長時間使用しても耳が疲れにくいというメリットがあります。
外音取り込み機能も搭載されており、会話やアナウンスを確認する際に便利。
少しデジタル感のある音という意見もありますが、日常使いでは十分実用的です。
操作性とアプリの使い勝手
操作はタッチセンサー式で、シングルタップ・ロングタップ・スワイプなどで再生や音量調整が可能。
ただ、口コミでは「反応がやや鈍い」「誤タッチが起きやすい」といった声も見られます。
慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。
専用アプリ「AVIOT SOUND ME」を使えば、イコライザー調整や操作カスタマイズも可能。
ただしUIがシンプルすぎて、機能を探すのに少し手間取るという意見もありました。
将来的なアップデートに期待したい部分です。
装着感とデザイン
見た目は金属的な光沢を持つ高級感あるデザインで、サイズはやや大ぶり。
ですが、ダックテール形状と軽量ボディのおかげでフィット感は上々。
耳にしっかり収まり、長時間でも痛くなりにくいのが印象的です。
「装着しているのを忘れるほど快適」といった口コミも多く、AVIOTらしい日本人の耳に合わせた設計が光ります。
IPX4の防水性能も備えており、汗や小雨程度なら問題ありません。
バッテリー性能と接続の安定性
TE-W1のバッテリー持ちは優秀です。
単体で最大16時間、ケース込みで最大50時間の再生が可能。
通勤・通学や旅行でもバッテリー切れの心配はほとんどありません。
さらに、急速充電にも対応しており、10分の充電で約1時間再生できる点も便利。
Bluetooth 5.3とマルチポイント対応により、スマホとPCを同時接続して使うなど柔軟な使い方も可能です。
接続の安定性も高く、屋外でも途切れにくいというレビューが多く見られます。
AVIOT TE-W1とTE-W1-PNK(ピヤホン8)の違い
TE-W1には、人気YouTuberピエール中野氏が監修した「TE-W1-PNK(ピヤホン8)」という姉妹モデルがあります。
両モデルの基本スペックはほぼ同じですが、音のチューニングとデザインが異なります。
価格はPNKモデルのほうがやや高い傾向にありますが、どちらもコスパは抜群。
「落ち着いた音を好むならTE-W1」「華やかで明るい音が好きならPNK版」といった選び方がおすすめです。
上位機種・競合モデルとの比較
AVIOTの上位モデル「TE-ZX1」や「ピヤホン7」と比較すると、細やかな解像度やレンジ感では上位機に軍配が上がります。
ただし、価格差を考えればTE-W1は驚異的なコストパフォーマンスを誇ります。
また、ソニーの「WF-1000XM5」やアンカーの「Liberty 4」といった他社製品と比べても、
LDAC・マルチポイント・3Dオーディオといった機能をこの価格で備えているのは強み。
「国産で高音質」「多機能で高コスパ」を求める層にはピッタリです。
良かった点・惜しい点まとめ
良かった点
- 迫力ある低音と高解像度の音質
- 長時間バッテリー(最大50時間)
- LDAC対応のハイレゾ再生
- マルチポイント・ANC・外音取り込みなど高機能
- 装着感が良く疲れにくい
惜しい点
- タッチ操作の感度がやや不安定
- アプリのUIに改善の余地あり
- ケースがやや開けづらいという意見も
総じて、「音質・機能・デザインのバランスが非常に良い」モデルと言えるでしょう。
AVIOT TE-W1 レビュー総括:音楽好きにこそ試してほしい万能機
AVIOT TE-W1は、ただのミドルレンジ機ではありません。
重厚な低音、広がりのある音場、LDAC対応の高音質、そして最大50時間のスタミナ。
これらをすべて兼ね備えた“実力派”完全ワイヤレスイヤホンです。
もちろん、タッチ操作の慣れやアプリの完成度といった細かい課題はあります。
それでも、音質を重視しつつ使いやすさも求める人にとって、TE-W1は間違いなく“買い”の一台。
特に日本人の耳に合うチューニングを探しているなら、一度試す価値があります。
最後にもう一度伝えたいのは、この価格帯でこれほどバランスの取れたイヤホンは珍しいということ。
AVIOT TE-W1は、音楽を純粋に楽しむための相棒として、多くの人にフィットするはずです。
