Galaxy S24 FEがついに登場しました。
「S24シリーズの機能を手の届く価格で」というコンセプトのもとに作られたこのモデル。果たして本当に“コスパ最強のハイエンド”なのか?実際のスペックや使用感をもとに、しっかりレビューしていきます。
Galaxy S24 FEとは?シリーズの立ち位置をおさらい
Galaxyの「FE(Fan Edition)」は、フラッグシップの魅力を維持しつつ価格を抑えた人気シリーズ。
今回のS24 FEもその路線を踏襲し、Galaxy S24やGalaxy S24 Ultraの技術をぎゅっと凝縮した中価格帯モデルとして登場しました。
デザインは上位モデルと同様のフラットなアルミフレームで、質感は高級感たっぷり。
防水防塵(IP68)にも対応しており、日常使いで安心できる堅牢さも魅力の一つです。
6.7インチDynamic AMOLED 2Xディスプレイの実力
S24 FEの大きな特徴がディスプレイ。
6.7インチのDynamic AMOLED 2Xパネルは、解像度2,340×1,080ピクセルで120Hzリフレッシュレートに対応。
画面の滑らかさはまさにハイエンドクラスで、スクロールやゲーム中の動きがとてもスムーズです。
映像コンテンツも鮮やかで、HDR対応動画を再生すると発色とコントラストの豊かさに驚くはず。
一方で、一部ユーザーからは「ちらつきが気になる」との声もありました。これは個体差や感覚の違いによるものと思われます。
とはいえ、屋外での視認性や色再現性は文句なし。
NetflixやYouTubeをよく観る人にとって、この画面の満足度はかなり高いはずです。
Exynos 2400e搭載。日常使いなら十分すぎる性能
S24 FEの心臓部にはSamsung製「Exynos 2400e」チップを搭載。
これはS24シリーズの上位機種で使われるExynos 2400の簡易版にあたります。
ベンチマーク上ではフラッグシップ機(Galaxy S24やPixel 8 Proなど)より一歩劣りますが、実際の使用感では大きな差を感じにくいレベル。
SNS、動画視聴、Webブラウジング、写真編集といった日常動作は非常にスムーズで、ゲームも設定を中程度にすれば快適にプレイできます。
発熱は多少ありますが、手が熱くなるほどではなく、長時間の利用でも安定して動作します。
この価格帯でこの快適さは、かなり優秀です。
Galaxy AIの新機能が便利すぎる
S24 FEは、上位モデルと同じく「Galaxy AI」に対応しています。
通話中のリアルタイム翻訳、録音の自動要約、チャット文のトーン変換など、日常でも仕事でも役立つ機能が揃っています。
特に海外のニュースを読む時や旅行先での会話など、AI翻訳のスムーズさには驚かされます。
「FEなのにAI機能まで全部使えるの?」と思う人もいるかもしれませんが、実際その通り。
ハイエンド機との差を感じにくい部分の一つです。
カメラは3眼構成で幅広い撮影が楽しめる
カメラ構成は次の通りです。
- 広角:50MP(メイン)
- 超広角:12MP
- 望遠:8MP(3倍光学ズーム)
- フロントカメラ:10MP
この構成は上位モデルと非常に近く、画質も満足度が高いです。
昼間の撮影では色が鮮やかで自然、ディテールも細かく再現されます。
AIによる被写体認識が正確で、ポートレート撮影でも背景のボケ方が自然です。
夜景撮影ではノイズが多少目立ちますが、全体の明るさは十分。
ナイトモードでは街灯の明暗差をうまく調整し、くっきりした写真が撮れます。
望遠レンズも実用的で、旅行先の風景やイベント撮影などで活躍します。
この価格帯で3倍光学ズームを搭載しているのは大きな強みです。
バッテリー性能は安心の4,700mAh
S24 FEのバッテリーは4,700mAh。
一日しっかり使っても、夜まで余裕をもって残量が保てます。
SNSや動画視聴を中心に使うライトユーザーなら、1.5日以上もつという声も。
25Wの急速充電に対応しており、30分で約50%まで充電可能です。
さらに、15Wのワイヤレス充電とリバース充電にも対応しているので、イヤホンやスマートウォッチの充電もスマホで完結できます。
ライバル機と比べると充電速度は控えめですが、バッテリー持ちは優秀。
出張や旅行でも頼れる一台です。
デザインと質感:上位機顔負けの完成度
見た目の印象は「これ本当にFEモデル?」と思うほどの高級感。
背面はマット仕上げで指紋が付きにくく、手に持ったときの触感も心地いいです。
カラー展開はミント、グレー、ブルー、グラファイトなど落ち着いたトーンが中心。
男女問わず持ちやすく、ビジネスシーンでも違和感のないデザインです。
重量は213gと少し重めですが、バランスが良く手に馴染みます。
ベゼルも細く、画面占有率が高いため、動画視聴時の没入感は抜群です。
音質とエンタメ体験
ステレオスピーカーの音質は、この価格帯ではトップクラス。
音の広がりが自然で、映画や音楽鑑賞でも満足度が高いです。
イヤホンジャックは非搭載ですが、Bluetooth 5.3による高音質ワイヤレス接続が可能。
Galaxy Budsシリーズとの相性も良好です。
ゲームや動画をよく楽しむ人にとって、音と映像の両面で満足できる仕上がりになっています。
日本モデルの注意点と購入時のポイント
国内版はストレージ128GBモデルのみ。
海外版では256GBモデルもありますが、日本では現状選べません。
microSD非対応なので、写真や動画を多く撮る人はクラウドストレージ活用が必須です。
おサイフケータイ、5G、Wi-Fi 6Eなどの日本向け機能はもちろん対応。
SIMフリー版も登場しており、キャリア縛りなく使えるのも嬉しいポイントです。
Galaxy S24 FEの総合評価
長所
- 大画面で鮮やかなディスプレイ
- 安定した処理性能
- 高品質なカメラとAI機能
- バッテリー持ちの良さ
- 防水防塵・耐久性も十分
短所
- 充電速度が控えめ
- ストレージ容量が固定(128GB)
- ゲーム用途ではやや発熱あり
全体として、Galaxy S24 FEは「ハイエンドの使用感を手頃に味わえる」完成度の高いスマホです。
特に画面・カメラ・バッテリーのバランスが取れており、コスパ面ではシリーズ随一。
スマホに10万円以上出すのはためらうけれど、品質は妥協したくない――そんな人にぴったりの一台といえるでしょう。
Galaxy S24 FEレビューまとめ:満足度の高い万能スマホ
Galaxy S24 FEは、スペック・使いやすさ・デザインのすべてが高水準。
フラッグシップ機の魅力をぎゅっと詰め込んだ、まさに“ちょうどいいハイエンド”です。
AI機能を活用したい人、カメラと画面の質を重視する人、そして価格と性能のバランスを求める人に特におすすめ。
数年先まで安心して使える耐久性とアップデート保証もあり、長期的な満足度は非常に高いモデルです。
Galaxy S24 FEを検討しているなら、「コストを抑えて上質なスマホ体験を手に入れる」という選択肢として間違いなく有力。
使うほどに“FEらしさ”を感じられる、完成度の高い一台でした。
