北海道函館市に新しく誕生した「Grandir Ichii（グランディール イチイ）」をご存じでしょうか。
2024年12月20日にオープンしたばかりのこの施設は、地域の人たちが集い、遊び、買い物を楽しめる新たなランドマークとして注目されています。
今回は実際の体験談や口コミも交えながら、Grandir Ichiiの魅力をたっぷりレビューしていきます。
Grandir Ichiiとは？再生から誕生した地域密着型の複合施設
Grandir Ichiiは、かつて「イトーヨーカドー函館店」があった場所を再開発して生まれた複合商業施設です。
「Grandir」はフランス語で「成長する」という意味。地域の人と共に成長し続ける場所を目指して名付けられました。
運営は一位物産株式会社。
地元で長年親しまれてきた商業施設「イチイ」を再び活性化させるプロジェクトとしてスタートしました。
そのため、ただのショッピングモールではなく、「暮らし」「学び」「遊び」「つながり」の要素を大切にした“地域共生型”の空間になっています。
施設は地下1階、地上2階の3層構造で、延べ面積は約13,000㎡。
駐車場は約850台と、車利用者にも優しい設計です。
建物の随所に木のぬくもりを取り入れ、明るく開放的な雰囲気が漂います。
地下フロア：日常の買い物に便利な生活密着エリア
地下フロアは、地域住民の“日常の買い物スポット”として機能しています。
中心となるのは「スーパーセンタートライアル」。食品から生活雑貨まで幅広く揃い、価格の安さでも人気を集めています。
ほかにもドラッグストア「ココカラファイン」、惣菜店「美唄焼き鳥惣菜 炎」、カフェ「SOUNTRA COFFEE AND MUSIC」などが入居。
日々の食卓を支えるお店から、ひと息つけるカフェまで揃い、平日でも多くの買い物客でにぎわっています。
この階の魅力は“用事が一度で片づくこと”。
ATMや携帯ショップもあり、買い物ついでに生活の用事を済ませることができます。
まさに地域住民にとっての「日常インフラ」といえるフロアです。
1階フロア：買い物を楽しむショッピングエリア
1階はファッションや雑貨など、トレンドを感じるお店が並ぶフロアです。
道内初出店のアパレルブランド「coca」、100円ショップ「DAISO」や「Standard Products」など、話題のテナントが多く入っています。
特に注目なのが「tutuanna GRANDE」や「帽子屋FLAVA」などの専門店。
ちょっとしたプレゼント選びや季節のファッションアイテム探しにもぴったりです。
歩いているだけでも楽しい構成で、ショッピングモールらしい華やかさがあります。
家族連れはもちろん、カップルやシニア層まで幅広い層が立ち寄っている印象です。
2階フロア：子どもと遊べる「いちいの森」が大人気
Grandir Ichii最大の話題スポットが、2階の屋内広場「いちいの森」。
約1,500㎡もの広さを誇るこの空間は、障がいのある子どもも、ない子どもも一緒に遊べるインクルーシブ設計が特徴です。
ボールプール、滑り台、芝生エリア、絵本コーナーなどが充実。
車椅子のまま遊べる丘や、木の遊具を使った“木育エリア”もあり、遊びを通じて学べる空間として注目されています。
実際に訪れた親子の口コミでは、
「ボールプールの広さに子どもが大はしゃぎ」「木のぬくもりを感じられて安心」
といった声が多く見られます。
一方で、入場料金や飲食制限など、もう少し改善してほしいという意見もありました。
それでも、冬でも天候を気にせず遊べる場所としての価値は非常に高く、特に子育て世代の支持を集めています。
地元企業や文化との連携にも注目
Grandir Ichiiのもう一つの特徴が、地域密着型の取り組みです。
館内では地元企業のチャレンジショップ出店が行われており、新しいビジネスの芽を育てる場としても機能しています。
また、地域アートや木工製品の展示など、函館ならではの文化発信にも力を入れています。
「地域の人が作り、地域の人が楽しむ場所」という理念が随所に感じられ、商業施設としては珍しい温かみがあります。
実際の利用者の声
オープンから間もないにもかかわらず、SNSやブログでは多くの口コミが投稿されています。
・「駐車場が広くて便利。買い物のついでにカフェで休憩できるのが嬉しい」
・「いちいの森が想像以上に広い。子どもが帰りたがらなかった」
・「まだ空きテナントもあるけど、これからに期待」
・「トライアルの惣菜が安くて美味しい。夕飯の救世主」
地元住民からは「昔のイチイが戻ってきたようで嬉しい」という声もあり、懐かしさと新しさが融合した施設として好感を持たれています。
今後への期待と展望
開業から間もないため、まだ空き区画が見られるものの、今後のテナント誘致やイベント展開が期待されています。
特に「いちいの森」を中心とした親子向けイベントや、地元クリエイターによるマルシェなどが定期開催されれば、さらなる集客につながるでしょう。
Grandir Ichiiは単なるショッピングモールではなく、“地域コミュニティの新しい形”を示す試みです。
買い物をするだけでなく、人と人がつながり、地域が成長していく。
その過程を体感できる場所として、これからますます注目されるはずです。
Grandir Ichiiの魅力をレビューして感じたこと
改めて感じるのは、Grandir Ichiiが「生活の中に溶け込む施設」であるということ。
日常の買い物、休日の家族時間、ちょっとした息抜き――そのすべてを一つの空間で叶えられるのは大きな魅力です。
最新のショップが並ぶわけではないけれど、そこには“安心感”があります。
懐かしさを感じつつ、新しい体験もできる。
そんな「地域の未来を一緒に育てる場所」として、Grandir Ichiiは確実に根づいていくでしょう。
これから函館を訪れる方や近隣にお住まいの方は、ぜひ一度足を運んでみてください。
Grandir Ichiiの温かい空気と笑顔に、きっと心がほっとするはずです。
