HG GNアームズは、ガンダム00シリーズでも圧倒的な存在感を放つ大型装備。その迫力に惹かれて手に取った人も多いのではないでしょうか。この記事では、HG GNアームズの可動性・塗装・組み立て体験などを、実際のレビューや作例をもとに丁寧にまとめていきます。組み立て前の印象や完成後の見応えを知りたい人、購入を迷っている人にも参考になる内容です。
HG GNアームズとはどんなガンプラ?
HG GNアームズは、『機動戦士ガンダム00』の中でガンダムエクシアが装着する支援兵器を再現した1/144スケールの大型キット。2008年にバンダイから発売され、ガンダムエクシア本体が付属するセット版と、HG GNアームズ TYPE-E リアルカラーVer.が存在します。
スケールはHGシリーズながら全長約40cmを超えるボリューム。ガンプラの中でも“飾って映える”代表格です。大型キット特有の重厚感に加え、変形や武装展開のギミックも盛り込まれ、まさに「動かして楽しい」「飾って迫力満点」なモデルといえるでしょう。
可動性はHGとは思えないレベル
HG GNアームズを語るうえで外せないのが、可動性の高さです。大型装備ゆえに固定モデルのような印象を受けますが、実際には各部がしっかり動きます。
アーム部やキャノン基部には太めのジョイントが使用されており、重量のある武器を支えてもポーズが崩れにくい。特に大型GNソードの保持力は抜群で、劇中さながらのダイナミックなポージングが可能です。
さらに、アームや砲身の角度調整もスムーズ。ボールジョイントを採用したスラスター部分も自在に動かせるため、展示時の角度付けにも幅があります。
また、ガンダムエクシア本体とのドッキング機構も優秀。差し替えなしで装着でき、HGサイズのまま劇中のGNアーマー形態を完全再現できます。3mm軸接続のため、RGや他のHG機体と組み合わせて遊ぶこともでき、可動と互換性の両立が見事です。
変形・合体ギミックの完成度
GNアームズ最大の魅力といえば、合体・変形ギミック。単体では「艦形態」としてディスプレイでき、ガンダムエクシアを接続すれば「GNアーマー形態」に変化します。このドッキング作業は意外と簡単で、軸を差し込むだけのシンプルな構造。それでいて安定感があり、飾ってもグラつかない仕上がりです。
さらに各武装も連動して展開します。大型ソードの展開ギミックやGNキャノンの回転、アームの伸縮など、変形プロセスそのものが「組み替え遊び」として成立しています。HGながら、こうしたプレイバリューの高さは他に類を見ません。
塗装で映えるHG GNアームズ TYPE-E リアルカラーVer.
HG GNアームズ TYPE-E リアルカラーVer.には「リアルカラーVer.」という成型色違いの限定版があります。こちらは通常版よりも彩度が抑えられたミリタリー調の色合いで、兵器らしさを重視した落ち着いた印象。素組みでもかなりの完成度ですが、部分塗装を加えると一気に情報量が増します。
特に映えるのが、GNソード内側のメカディテールやキャノン砲の内部。メタリックカラーで塗り分けると立体感が際立ちます。また、スラスター内部をグラデーション塗装にするだけでも、重量感が増してリアルな印象に。
塗装派ビルダーの中には、合わせ目消しや肉抜き穴の処理を施して質感を上げる人も多く、工作のしがいがあるキットです。HGシリーズの中でも“塗って楽しい”代表的なモデルといえるでしょう。
組み立ては意外と簡単、サイズに反してストレス少なめ
見た目のボリュームから難易度が高そうに見えますが、実際の組み立ては思いのほかスムーズ。パーツの合いがよく、説明書も分かりやすいため、初心者でも順に進めれば問題なく完成します。
HGシリーズらしく内部構造は簡素化されており、フレーム組み立てのような複雑さはありません。唯一注意したいのは、パーツの大きさ。重量があるため、組み立て時はしっかり押し込まないと外れやすい部分もあります。
それでも全体的に安定感があり、完成後の自立性も良好。大型ベースが付属しているため、空中ディスプレイも容易です。
完成後の迫力は圧巻
完成したHG GNアームズは、まさに“飾るためのガンプラ”といっても過言ではありません。全長40cmを超える本体は存在感抜群で、他のHGと並べるとまるでスケールが違うように見えます。キャノンを構えた姿勢や、ガンダムエクシアをドッキングさせたGNアーマー形態など、どの角度から見ても迫力満点。
一方で、可動部の強度も確保されているため、ポーズを取らせても形が崩れにくいのが魅力。重装備ながら関節が緩みにくく、時間が経っても垂れ下がらないとのレビューも多く見られます。
このサイズ感と保持力のバランスは、当時のHGラインでもかなりの完成度。ディスプレイ派・撮影派どちらにも満足度の高い仕上がりです。
細部の仕上げポイントと注意点
HG GNアームズは完成度が高い一方で、もう少し手を入れることで格段に映えるポイントもあります。
まず、肉抜き穴や合わせ目が気になる部分は、パテ埋めやヤスリ掛けで処理すると一気に高級感が増します。特に脚部アームの内側や武装の裏面は見栄えに直結するので、丁寧に仕上げたいところです。
また、接続部分のジョイントはやや固めに設計されており、無理に動かすと白化や破損の原因になることも。組み立て後に可動を楽しむ場合は、シリコングリスや少量の潤滑剤を使うと動かしやすくなります。
マーキングシールはセンサー部や細部に貼るタイプで、全体のアクセントとして効果的。より完成度を高めたい人は、市販のデカールを追加するのもおすすめです。
実際のユーザー評価まとめ
レビューサイトやSNSでの評価を総合すると、HG GNアームズは「遊べる大型キット」として非常に高い満足度を得ています。特に好評なのは以下の点です。
- 可動と保持力のバランスが良い
- 組み立てがシンプルで初心者にも扱いやすい
- 合体ギミックが安定していてドッキングが楽しい
- 完成後の迫力が圧倒的
一方、改善点として挙げられるのは「一部パーツの肉抜き」「色分けの甘さ」「大きさゆえの飾りにくさ」など。とはいえ、これらは簡単な工作でカバーできる範囲です。総合的には“HG屈指の満足度”といって差し支えないでしょう。
まとめ:HG GNアームズは可動・塗装・迫力すべてが高水準
HG GNアームズは、HGシリーズの中でも特に存在感と遊び応えを兼ね備えた傑作です。巨大な武装を自在に動かせる可動性、リアルカラーによる重厚な質感、そして何よりガンダムエクシアとの合体ギミックが最高の見どころ。
組み立ても比較的簡単で、初心者から上級者まで幅広く楽しめます。
「大きすぎて飾れない」と敬遠されがちなキットですが、実際に手に取るとそのスケール感と完成度に圧倒されるはず。可動・塗装・ディスプレイ、どれを取っても満足度が高い一体です。
あなたのガンプラ棚に、ひときわ存在感を放つ一機――それがHG GNアームズ。
重厚な造形とギミックを体感してみたい人には、ぜひおすすめしたいキットです。
