はじめに：Motorola Razr 60が気になる理由
近年、折りたたみスマホの進化はめざましく、各メーカーが新しいアプローチを模索しています。その中でも注目を集めているのが、モトローラの「Motorola Razr 60」。縦折りスタイルのフォルダブル端末として登場した本機は、スタイリッシュな外観と実用的なAI機能を両立していると話題です。この記事では、実際に使って感じた魅力と性能を詳しくレビューしていきます。
スタイリッシュな折りたたみデザイン
Motorola Razr 60の最大の特徴は、なんといってもそのデザイン。閉じたときのサイズは約88×74mmと非常にコンパクトで、手のひらに収まる感覚が心地よいです。開くと6.9インチの大画面が現れ、薄型でありながらしっかりとした剛性感があります。ヒンジ部分にはチタン素材が採用されており、何度も開閉しても軋みを感じません。
折り目の目立たなさも印象的で、フラットな画面として自然に使えます。カラー展開はPANTONE認証の「ライトスカイホワイト」や「パルフェピンク」など、ファッション性にも優れています。従来の「ガジェット感」よりも「アクセサリー感覚」で持てるスマホという印象です。
外側ディスプレイの使い勝手が抜群
折りたたみスマホの課題だった“閉じているときの不便さ”を解消しているのが、Motorola Razr 60の3.6インチ外部ディスプレイです。通知や天気、音楽操作はもちろん、Googleマップやメッセージアプリも開かずに確認できます。外側画面のレスポンスもよく、ちょっとした調べ物ならわざわざ本体を開く必要がありません。
また、カメラプレビューを外側ディスプレイで確認できるので、メインカメラを使って自撮りができるのも大きなメリット。SNS用の写真や動画を撮る際にも役立ちます。
大画面の美しさと操作感
開いた状態の6.9インチpOLEDディスプレイは、発色が非常に鮮やかでコントラストも深め。120Hzのリフレッシュレートに対応しており、スクロールや動画再生も滑らかです。明るさは最大1200nitを超え、屋外でも視認性は十分。HDR10+にも対応しているため、Netflixなどで映画を観るときも映像が引き締まって見えます。
タッチ操作も正確で、レスポンスにストレスを感じることはありません。画面の折り目部分も操作に支障をきたすことはなく、従来の折りたたみスマホよりも完成度が高い印象です。
パフォーマンスとAI機能の進化
搭載されているチップセットはMediaTek Dimensity 7400X。ミドルハイクラスに位置づけられる性能で、普段使いから軽めのゲームまで快適に動作します。アプリの切り替えもスムーズで、マルチタスク中も熱を持ちにくい点が好印象です。
注目したいのはモトローラ独自のAI「moto ai」。通知を自動で要約したり、会話を文字起こししてメモ化したりと、日常の作業をサポートしてくれます。「お気にいリマインダー」や「おまとメモ」など、ちょっとした行動を整理する機能も実用的。AI機能を自然に生活に取り入れられるスマホという印象です。
カメラ性能は日常使いに最適
背面には5000万画素のメインカメラと1300万画素の超広角カメラを搭載。被写体をAIが自動認識し、シーンに合わせて補正してくれるため、特別な設定をしなくても綺麗に撮影できます。色の再現も自然で、人物の肌色も柔らかく表現されます。
夜景モードでは明暗差のある場所でもノイズを抑えつつ、細部までくっきり写せます。動画撮影は4K対応で、手ぶれ補正も効果的。動きのあるシーンでも滑らかで安定した映像が撮れます。自撮り時には外部ディスプレイを活用できるため、画質と利便性の両立が可能です。
バッテリーと充電スピード
バッテリーは4500mAhを搭載。折りたたみスマホとしては大容量で、1日しっかり使ってもバッテリー切れの心配はほとんどありません。30Wの急速充電に対応しており、15分ほどで数時間分の電力を確保できるのも便利です。さらに15Wのワイヤレス充電にも対応し、デスク上での使い勝手も良好です。
耐久性と安心感
IP48の防水防塵性能を備えており、日常的な水しぶきやほこり程度なら問題なく使えます。ヒンジ部分には高耐久素材が採用され、長期間使ってもガタつきが出にくい構造です。折りたたみスマホというと耐久性に不安を感じる人も多いですが、Motorola Razr 60はそのイメージを払拭する仕上がりになっています。
他機種との比較と立ち位置
競合モデルとしてよく挙げられるのがSamsung Galaxy Z Flipシリーズ。Galaxyの方がスペック面では上回る部分もありますが、価格やデザインの軽やかさではMotorola Razr 60に軍配が上がると感じます。特に、持ちやすさや外側ディスプレイの操作性は日常使いで大きな差になります。
また、Motorolaの独自AI機能やスタイリッシュなカラーバリエーションなど、他社にはない個性も際立っています。「折りたたみスマホは高価で手を出しにくい」という印象を変える、バランスの取れたモデルと言えるでしょう。
Motorola Razr 60を選ぶ価値
実際に使ってみて感じるのは、折りたたみスマホの“特別感”を気軽に楽しめるということ。持ち運びやすく、開けば大画面で動画や作業も快適。閉じたままの操作性も高いため、使うたびに「ちょっと便利だな」と感じる瞬間があります。
また、デザイン性の高さは、スマホをファッションの一部として楽しむ人にも刺さるはずです。ミドルハイレンジの価格帯ながら、AI機能やカメラ、充電性能など全方位的に完成度が高く、コストパフォーマンスにも優れています。
まとめ：Motorola Razr 60の魅力と性能を実際に試したレビュー
Motorola Razr 60は、折りたたみスマホの新しいスタンダードを提示する存在です。
コンパクトで洗練されたデザイン、実用的なAI、十分な性能、そして使うたびに楽しくなる操作感。これらが一体となり、「ただのガジェット」ではなく「使いたくなるデバイス」としての魅力を放っています。
これまで折りたたみスマホに興味はあっても手が出なかった人にこそ、Motorola Razr 60はおすすめです。日常を少しスマートに、そして少し特別にしてくれる1台として、確かな存在感を持っています。
