オープンイヤー型イヤホンに注目が集まる中で、NTTソノリティが手がける「NWM Dots(ヌーム ドッツ)」が話題になっています。
耳をふさがない新しいリスニング体験を提供するこのイヤホン、実際の使い心地や音質はどうなのか。
この記事では、実機を試した感覚やユーザーのレビューをもとに、特徴や性能を丁寧に紹介します。
NWM Dotsとは?NTTソノリティが生んだ“耳をふさがない”イヤホン
NWM Dotsは、NTTソノリティが展開するブランド「nwm(ヌーム)」から登場した完全ワイヤレスイヤホンです。
最大の特徴は、カナル型やインナーイヤー型とは異なり「耳をふさがない」構造。
小型スピーカーを耳の入り口に浮かせるように配置し、周囲の音を聞きながら音楽を楽しめる設計になっています。
“耳の中に入れない”という設計は、仕事中や会話の多い環境で特に便利。
長時間つけていても耳が蒸れにくく、開放感のある装着感が魅力です。
PSZ技術が生む自然な音と低音漏れ
NWM Dotsが注目される理由のひとつが、NTT独自の「PSZ(Personalized Sound Zone)」技術です。
この技術により、オープンイヤー型でありながら音漏れを最小限に抑えることができます。
従来のオープンタイプのイヤホンはどうしても周囲に音が漏れやすく、静かな場所では気になることが多いものでした。
しかしNWM Dotsでは、音波を正確に制御し、耳の近くに“パーソナルな音の空間”を作り出すことで、音の広がりとプライバシー性を両立。
外での使用でも、思った以上に自分だけに音が届く感覚が得られます。
実際の音質:中高域の伸びと自然な広がり
音質は、全体的にナチュラルで聞き疲れしにくい印象です。
特に中高域の透明感が高く、ボーカルやアコースティック系の楽曲が心地よく響きます。
低音はやや控えめですが、音場が広く立体的に感じられるため、耳元で小さなスピーカーが鳴っているような自然さがあります。
ジャンルによっては物足りなさを感じる人もいるかもしれませんが、NWM Dotsの目的は“リスニングと生活の両立”。
通勤中のBGMや作業時の音楽、オンライン会議など、生活に溶け込む音を求める人にちょうどいいチューニングです。
通話性能とマイク品質も高水準
NWM Dotsは音楽だけでなく、通話やオンライン会議でも高い評価を得ています。
NTTソノリティの「Magic Focus Voice」技術により、自分の声をピンポイントで拾い、周囲のノイズを軽減。
カフェや屋外でも相手にクリアな声を届けられます。
また、Bluetooth 5.3に対応しており、接続も安定。
複数のデバイスに同時接続できるマルチポイント機能を搭載しているため、
スマホで音楽を聴きながらパソコンの通話に即座に切り替えることも可能です。
装着感:軽くて快適、ただし慣れが必要
装着スタイルは独特で、耳に引っかけるように装着します。
最初は少しコツがいりますが、一度慣れると長時間つけても痛くなりにくい軽さが魅力です。
片耳あたり約8gと非常に軽量で、装着していることを忘れるほど。
耳の形に合うようにS/M/Lのテールチップが付属しており、個々に調整可能。
ただし、激しく動くとズレる場合があり、ランニングやスポーツ用途では注意が必要です。
一方で、在宅ワークや通勤・街歩きでは抜群の快適さを発揮します。
バッテリー性能:1日しっかり使える安心感
バッテリー持ちはオープンイヤー型として優秀です。
イヤホン単体で約8時間、ケースを併用すれば最大32時間の使用が可能。
さらに急速充電に対応しており、5分の充電で約1時間使える点も実用的です。
1日の中で頻繁に外出やオンライン会議を行う人でも、バッテリー切れを気にせず使えるのは心強いところ。
また、ケースもコンパクトで携帯性に優れており、ビジネスバッグやポケットにも収まりやすいサイズ感です。
操作性とアプリ機能:直感的で細かな調整も可能
NWM Dotsは、イヤホン本体のタッチ操作で再生・停止・曲送り・音量調整が可能です。
タッチ感度はやや高めなので、慣れるまでに誤操作することもありますが、反応はスムーズ。
一度覚えてしまえば快適に使えます。
さらに専用アプリ「nwm Connect」を使えば、イコライザー設定や操作カスタマイズも可能。
音のバランスを自分好みに細かく調整できるため、ナチュラル派から重低音派まで幅広く対応します。
アプリ上では接続状態の確認やファームウェア更新も行えるので、購入後の使い勝手も良好です。
NWM Dotsはどんな人に向いている?
NWM Dotsは、遮音性を求めるタイプではなく、
“ながら聴き”や“開放感”を重視する人にぴったりのイヤホンです。
例えばこんなシーンでおすすめです。
- 仕事中に音楽を聴きつつ、周囲の会話も聞きたい
- 家事や散歩中にBGMを流したい
- オンライン会議を頻繁に行う
- 長時間イヤホンをつけると耳が痛くなる人
逆に、没入感のある重低音や遮音性を求める人には向かないかもしれません。
その代わり、耳を開放したまま快適に音を楽しめる点は、ほかのイヤホンにはない魅力です。
競合製品との違い
オープンイヤー型としては、ソニーの「LinkBuds」シリーズやShokzの骨伝導イヤホンがライバルといえます。
それらと比べると、NWM Dotsは音の自然さと音漏れの少なさのバランスが優秀です。
骨伝導ほど振動を感じず、LinkBuds Fitよりも耳周りの安定感があるという意見もあります。
また、NTTソノリティならではの通話性能の高さや技術的な信頼性も、他社にはない強み。
“静かに革新している日本ブランド”として、音響ファンの間でも注目されています。
価格とコストパフォーマンス
価格はおおよそ2万円台前半。
他のオープンイヤー型イヤホンと比較すると、性能を考えれば非常にコスパが高いといえます。
特にPSZ技術やマルチポイント対応など、同価格帯では珍しい機能が充実しています。
さらに国内サポートが充実しており、保証期間内の修理・交換もスムーズ。
長く安心して使える点も、メイド・イン・ジャパンブランドらしい魅力です。
まとめ:NWM Dotsの使い心地をレビュー!特徴や性能を詳しく解説
NWM Dotsは、耳をふさがない自由さとNTT技術による高音質を両立した新世代のイヤホンです。
軽い装着感、自然な音の広がり、優れた通話性能、十分なバッテリー持ち。
そのどれもが“ながら聴きの理想形”を実現しています。
日常の中で音をもっと自然に取り入れたい人、会話や作業をしながら快適に音楽を楽しみたい人にはぴったり。
これまでのイヤホンに窮屈さを感じていたなら、NWM Dotsがその常識を変えてくれるはずです。
