ガンプラ好きの中でも根強い人気を誇る「RG G3 ガンダム」。
今回は、実際に組み立ててみて感じたポイントや、完成後の見た目・可動性能などを徹底的にレビューしていきます。
「RGらしい精密さ」や「G3ガンダム特有の渋さ」に惹かれて購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
G3ガンダムとは?色味と設定の魅力
G3ガンダムは、初代RX-78-2 ガンダムのリペイント機として知られる機体です。
本編では目立たない存在ですが、MSV(モビルスーツバリエーション)や各種資料で登場し、ライトグレーとダークブルーを基調とした落ち着いた配色が特徴的。
この「大人の雰囲気」が、ファンの間で高く評価されています。
RGシリーズでは、そのG3ガンダムが細かなモールドと緻密なパーツ分割で再現されており、まさに“1/144とは思えない”完成度を誇ります。
RG G3 ガンダムの概要と価格帯
バンダイの「リアルグレード(RG)」シリーズは、1/144スケールながらマスターグレード級のディテールと可動構造を持つ上級者向けラインです。
その中でもG3ガンダムは、プレミアムバンダイ限定として販売されたバリエーションモデルで、価格はおおよそ5,000円前後。
Ver.2.0版では、最新のフレーム構造を採用し、関節強度や組みやすさが大幅に改良されています。
同じRGでも初期版とVer.2.0では構造がかなり異なるため、購入時はパッケージ表記をよく確認しておきましょう。
組み立て体験レビュー:細かさと楽しさが両立
内部フレームの精巧さ
G3ガンダムの組み立てでまず感じるのは、「これ本当に1/144なの?」という精密さです。
胸部から脚部まで細かく分割された内部フレームがあり、まるで実際のメカを組み上げているような感覚を味わえます。
特にコアブロックや脚部の構造は圧巻。
外装を取り付ける前でもしっかりと“モビルスーツの骨格”が見えるので、製作過程そのものが楽しいポイントです。
難易度はやや高め
ただし、細かいパーツが多く、初心者にはやや難しい構成です。
説明書の指示通りに慎重に進めることが重要で、ピンセットや精密ニッパーを使うと作業がスムーズになります。
「パーツが小さすぎて飛ばした」「組み間違えて外すのに苦労した」といった声も少なくありませんが、完成した時の満足感は格別です。
まさに“作る過程を楽しむRG”という印象です。
可動域とポージング性能
RG G3 ガンダムの最大の魅力の一つが、抜群の可動域。
肩の引き出し機構や、脚部の二重関節などがしっかり設計されており、アクションポーズが自然に決まります。
股関節がスライドすることで、脚を大きく開いたり膝立ちポーズを取ることも可能。
また、Ver.2.0版では関節強度が改善され、ポーズを取ってもパーツが外れにくくなっています。
「RGはポロリが多い」というイメージを覆す、安定した可動を実現している点も高く評価できます。
外観と色分けの完成度
渋く落ち着いたG3カラー
G3ガンダムの魅力は、なんといっても独特のカラーリング。
明るい白ではなく、グレーとブルーグレーのツートーンで構成されており、飾るだけで落ち着いた雰囲気を醸し出します。
成形色の質感が非常に良く、素組みでも十分に映える完成度です。
デカールを貼れば情報量がさらに増し、“リアルな兵器感”が際立ちます。
ディテールの情報量
外装のモールドは細かく、RG特有のパネルラインがぎっしり。
光の当たり方で立体感が変わり、どの角度から見ても飽きません。
マーキングシールを貼る際は、G3専用のグレー系デザインが用意されているので、貼りすぎずバランスを取るのがコツです。
コア・ファイターとギミック
G3ガンダムには、内部に格納可能な**コア・ファイター**が搭載されています。
このサイズながら変形・収納が可能で、RGらしい技術の詰まった構造。
ランディングギアも付属しており、単体展示も楽しめます。
さらに、脚部や腰の装甲が可動に連動してスライドする「外装追従ギミック」も健在。
これにより、動かした際の装甲干渉が少なく、ポーズがより自然に見えます。
小スケールながら、こうした“動きの演出”にこだわるのがRGシリーズの真骨頂です。
付属品と武装
RG G3 ガンダムの付属品は、定番の武装が揃っています。
- ビームライフル
- シールド
- ハイパーバズーカ
- ビームサーベル ×2
- コア・ファイター関連パーツ
- 豊富なハンドパーツ(握り手・平手など)
ビームサーベルのクリアパーツも美しく、光の反射で高級感があります。
ライフルやシールドも細部までモールドが刻まれており、塗装派にも嬉しい仕様。
また、ハンドパーツの差し替えで表情をつけやすく、ポージングの自由度が高いです。
組み立て後の印象と完成度
完成後は、想像以上の情報量と存在感に驚かされます。
内部フレームの重厚感と外装のシャープさが両立しており、まさに“リアルグレード”の名にふさわしい仕上がり。
素組みでも十分完成度が高く、部分塗装やスミ入れをすればさらに引き締まります。
特に関節部のメカグレーや内部パーツを塗り分けると、完成度が一段上がります。
RG G3 ガンダムのメリットと注意点
良い点
- 細部まで作り込まれたディテールと色分け
- 可動域が広く、ポーズが自由自在
- 素組みでも高級感のある仕上がり
- コア・ファイターや装甲連動ギミックなど遊び要素も豊富
注意点
- パーツが非常に細かく、紛失注意
- 初心者には少し難易度が高め
- デカール貼りに時間がかかる
- 初期版は関節の緩みが起きやすい(Ver.2.0で改善)
総じて、中級者〜上級者におすすめのガンプラです。
じっくり組み上げる過程を楽しめる人にとっては、間違いなく満足度の高い一体になります。
まとめ:RG G3 ガンダムは“大人のガンプラ”
RG G3 ガンダムは、ただのカラーバリエーションではありません。
内部構造から外観、ギミックまでしっかり作り込まれた“完成度の高いキット”です。
その落ち着いたグレーカラーは、派手さの中に品を感じさせ、ディスプレイ映えも抜群。
細かい作業が多く手間はかかりますが、そのぶん完成後の満足度は非常に高いです。
まさに「大人がじっくり楽しめるプラモデル」と言えるでしょう。
ガンプラ歴を重ねて“作り応えのある一体”を探している人には、ぜひおすすめしたいキットです。
