バドミントンのガット選びって、思っている以上に奥が深いですよね。反発力、打球感、耐久性——どれを取ってもプレーの質を左右します。そんな中で最近話題になっているのが、ヨネックスの「エクスボルト68」。
今回は、実際の使用感や特徴をもとに、「飛び」と「耐久性」をどう両立しているのかを徹底的にレビューしていきます。
エクスボルト68とは?シリーズ中での位置づけ
エクスボルト68は、ヨネックスが展開するエクスボルトシリーズの中でも最も太いゲージ(0.68mm)を採用したモデルです。シリーズの中では「耐久性とパワーのバランス型」という位置づけ。
同シリーズのエクスボルト63が「スピード重視」、エクスボルト65が「バランス型」とされる中で、68は「しっかり打ちたい人向け」に設計されています。
素材には、ヨネックス独自の「楕円形フォージドファイバー」と「エラスティシティアウター(ナノアロイ技術)」が採用されています。これにより、打球時のエネルギーロスを減らしつつ、耐久性と反発力の両方を高次元で実現しているのが大きな特徴です。
打球感:しっかりした食いつきと安定したフィーリング
まず感じるのは「打球の安定感」です。
ガットにシャトルが“乗る”ような感覚があり、強く振り抜いてもブレが少ない。一般的な耐久系ガットにありがちな「硬くて飛ばない」という印象はなく、むしろ程よく柔らかいタッチが感じられます。
スマッシュやクリアなど、力強く打つショットでは「芯を食った感覚」が明確。球離れも自然で、ミスヒット時の違和感が少ないのも好印象です。
逆に、細ゲージ特有の「軽い打球感」を好む人にとっては少し重めに感じるかもしれません。
特にテンションを24〜26lbs程度に張ると、硬すぎず柔らかすぎず、ちょうどいい反発を得られる印象。初心者〜中級者なら22lbs前後でも十分飛びを感じられると思います。
飛びの性能:スマッシュが気持ちよく伸びる
エクスボルト68の魅力のひとつは、スマッシュの“伸び”です。
太ゲージながら、反発性がしっかりしており、強打時にはエネルギーを効率よくシャトルに伝えてくれます。
これは、前述した「楕円形フォージドファイバー」が、衝撃時の形状変化を抑えることで、パワーロスを最小限にしているためです。
実際に使ってみると、スマッシュやロングクリアが「ストン」と気持ちよく飛んでくれます。特にハードヒッターのプレーヤーには、打ちごたえと飛距離のバランスが非常に良いと感じるでしょう。
一方で、力があまりないプレーヤーにとっては、少し“飛ばしにくさ”を感じることも。エクスボルト63などの細ゲージと比べると、飛びのアシストはやや控えめなので、フォームやスイングスピードでしっかりと打ち込むタイプの人に向いています。
コントロール性能:狙ったところに打ちやすい精密さ
飛距離と同じくらい重要なのが「狙った場所に打てるか」というコントロール性能。
この点でもエクスボルト68は非常に優秀です。太めのゲージがシャトルのブレを抑え、ラケット面全体でしっかりシャトルをホールドしてくれます。
ドロップショットやカットのような繊細なコントロールが求められる場面でも、食いつきの良さが活きて、打感の再現性が高い。
特にダブルスのレシーブやドライブでは、弾きすぎず、シャトルを安定して返すことができます。
個人的には、細ゲージにありがちな「反発が強すぎてコントロールが難しい」感覚がなく、意図した通りの球筋を描ける安心感がありました。
耐久性:高いが、使い方次第で差が出る
耐久性は、エクスボルト68の大きな魅力のひとつ。
0.68mmという太さに加え、強化ナイロン構造がシャトルの摩擦やスイートスポット外の衝撃に強く、切れにくい仕上がりになっています。
実際に数十時間プレーしても切れなかったというレビューが多く、練習量の多いプレーヤーからも支持されています。
特にスマッシュ主体のプレースタイルでも、従来の細ゲージに比べると耐久性が段違いに高い印象です。
ただし、ミスヒットや高テンションでの張り上げでは、当然ながら切れやすくなる傾向もあります。耐久性は高いものの「絶対に切れない」というわけではなく、あくまで他モデルよりも“長持ちしやすい”というレベルで考えておくと良いでしょう。
プレースタイル別のおすすめポイント
スマッシュ主体のプレーヤー
このタイプにはエクスボルト68がぴったり。
打球の重さと飛距離がしっかり出るため、攻撃のキレを最大化できます。スマッシュのコントロールもしやすく、強打の安定感が高いです。
ラリー型・オールラウンダー
耐久性が高いので、試合や練習で長時間ラケットを使う人にもおすすめ。細ゲージのような繊細さはないものの、プレー全体の安定感が増します。
初心者〜中級者
細いガットに比べて飛ばすにはやや力が必要ですが、張りのテンションを低め(20〜22lbs)に設定すれば扱いやすくなります。長持ちする点もコスパ的に魅力的です。
他のエクスボルトシリーズとの比較
シリーズ全体の特徴を理解すると、68の立ち位置がより明確になります。
- エクスボルト63:0.63mmの細ゲージ。とにかく弾きとスピード重視。軽快な打球感。
- エクスボルト65:0.65mmで、反発と耐久の中間的バランス。
- エクスボルト68:シリーズ中で最も太く、耐久性とパワーを重視。
つまり、スピードよりも「打ちごたえ」と「長持ち」を重視する人は、68を選ぶ価値があります。
一方、ドライブやカットを多用するスピード系プレーヤーは、63や65の方が合う場合もあります。
実際の使用者レビューまとめ
レビューを見ていくと、以下のような傾向が目立ちます。
良い評価
- スマッシュが伸びて気持ちいい
- 打球感がしっかりしていて安定する
- 耐久性が高く、コスパが良い
- 球持ちがよく、コントロールしやすい
やや気になる点
- 張りテンションが高いと硬すぎる
- 細ゲージに比べると飛びがやや鈍い
- ミスヒット時に稀に切れやすい
全体的には、反発性と耐久性をバランス良く備えた「万能ガット」としての評価が高く、特に中〜上級者層から支持を集めています。
エクスボルト68が合う人・合わない人
合う人
- スマッシュを武器にしたいプレーヤー
- 一張りで長く使いたい人
- 安定した打球感を求める中〜上級者
合わない人
- 軽いタッチや繊細な感覚を重視する人
- 力が弱く、ラケットの反発に頼りたい人
選ぶ際は、自分のプレースタイルや好みの打球感に合わせてテンションを調整するのがおすすめです。
まとめ:エクスボルト68は「飛びと耐久の理想的なバランス」
エクスボルト68は、飛びの良さと耐久性を両立したヨネックスらしい完成度の高いガットです。
スマッシュの伸び、安定した打球感、長持ちする安心感——これらを求めるプレーヤーには最適な一本といえるでしょう。
もちろん、細ゲージのような軽快さやシャープな打球感を求める人には合わない部分もありますが、「しっかり打ちたい」「練習量が多い」「試合でも安定感を重視したい」という人には強くおすすめできます。
バドミントンにおいて、ガット選びはプレーの質を決める重要な要素。
その中で、エクスボルト68は「飛び」と「耐久」の両面で高いレベルを実現した注目の一本です。
ぜひ一度、自分のラケットでその実力を体感してみてください。
