こんにちは、光回線事情に詳しい筆者です。今日は西日本にお住まいの方、特にフレッツ光をすでに利用されている方や、これから導入を考えている方にぜひ知っておいてほしい大切なお知らせがあります。
NTT西日本が、2026年7月からフレッツ光の基本工事費を値上げすることを発表しました。これは、西日本エリア(NTT西日本のサービス提供地域)に限定された改定です。今回は、その具体的な内容、なぜ値上げが行われるのか、そして私たちユーザーがどう対応すればいいのかを、徹底的にお伝えしていきます。
いつ、どこで、いくら上がる? 値上げの基本情報
まずは、気になる値上げの「いつ」「どこで」「いくら」をはっきりさせましょう。この情報を押さえておけば、慌てずに対処できます。
改定の実施時期は2026年7月1日からです。 この日以降に新規でお申し込みになる契約が対象となります。逆に言えば、2026年6月30日までに申し込めば、今の料金のまま工事を受けられることになります。今検討中の方は、このタイミングを一つの目安にしてくださいね。
地域は、NTT西日本の管轄エリア全体です。 具体的には、大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、滋賀県、三重県、愛知県、岐阜県、静岡県、福井県、石川県、富山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県が該当します。北陸から九州、沖縄まで、かなり広範囲です。NTT東日本エリア(関東甲信越、東北、北海道)の方は、今回の発表の直接の対象外ですが、将来的に同様の動きがないとは言えませんので、参考までに知っておくといいかもしれません。
そして肝心の値上げ額ですが、これは申し込み方法によって変わってきます。これが今回の値上げの大きなポイントです。
- NTT西日本公式ホームページから申し込んだ場合:値上げはありません。 基本工事費は現行のまま据え置かれます。
- 公式ホームページ以外(電話、店頭窓口、代理店など)から申し込んだ場合:基本工事費が1,100円値上げされます。
具体的な金額で見てみましょう。工事員がご自宅に来て行う「派遣工事」の場合、公式サイト経由なら8,250円のままですが、それ以外の方法だと9,350円になります。工事員の訪問が不要な「無派遣工事」も同様で、2,200円が3,300円に値上げされます。どちらの場合も、1,100円のアップです。
この差は歴然ですよね。つまりNTT西日本は、「オンラインで直接申し込んでくださいね」というメッセージを、料金という形ではっきりと出したと言えるでしょう。
なぜ今、値上げ? その背景にあるもの
「え、なんで急に?」と思われる方もいるでしょう。NTT西日本は、この値上げの理由を公式に説明しています。主な原因は、ここ数年続いている「部材費」と「人件費」の高騰です。
光回線の工事には、特殊な光ファイバーケーブルや家の中に設置する終端装置など、さまざまな資材が必要です。また、これらの資材を設置するのは専門の技術者です。世界的な物価上昇(インフレ)や、資材を調達するサプライチェーンの問題により、これらのコストが全体的に上がってきているのです。
NTT西日本としては、今まで業務の効率化を進めることで、何とかコストを抑え、価格を維持してきたようです。しかし、今後も同じ品質のサービスを安定して提供し続け、お客様対応の質を落とさないためには、ある程度のコスト増を料金に反映せざるを得ない、という判断に至ったのでしょう。
実はこの動きは、NTT西日本だけに限った話ではありません。NTT東日本も2025年4月にフレッツ光の一部プランの月額料金を見直しています。さらに、両社とも、解約時の「廃止工事」を有料化する方針を打ち出しています。これは、回線を止めるときに工事員に来てもらうと、将来は費用がかかるようになる、ということです。
つまり、光回線業界全体が、長らく続いてきた価格体系を見直す「転換期」にきているのかもしれません。
あなたの家計への影響は? 初期費用と月額料金を計算
では、この値上げが私たちの家計にどれくらいの影響を与えるのか、具体的な数字で確認しておきましょう。新規で「フレッツ 光ネクスト ファミリータイプ」を申し込む場合を想定して計算してみます。
まず、一括で支払う初期費用の合計です。これは「契約料」と「工事費」の合計です。
- 公式サイトから申し込む場合(2026年7月以降も値上げなし):
- 契約料:880円
- 工事費総額:22,000円(内訳:基本工事費8,250円+各種工事費)
- 合計:22,880円
- 公式サイト以外から申し込む場合(2026年7月以降):
- 契約料:880円(変更なし)
- 工事費総額:23,100円(内訳:基本工事費9,350円+各種工事費)
- 合計:23,980円
ご覧の通り、基本工事費の1,100円値上げが、そのまま初期費用全体の1,100円増に跳ね返ります。この工事費は、現行と同様に分割払い(例:24回)を選ぶこともできます。
次に、毎月払い続ける月額料金への影響ですが、これは少し注意が必要です。今回値上げされるのは「基本工事費」であり、毎月の「回線利用料」自体は直接の対象外です。しかし、私たちが毎月支払う総額は「回線利用料」と「プロバイダ料金」の合計であることをお忘れなく。
例えば、NTT西日本の「フレッツ 光ネクスト ファミリータイプ」を契約し、新規契約者向け割引「光はじめ割ネクスト」を適用すると、最初の1~2年間は月額4,730円(税込)となります。これにプロバイダ料金(月額550円~が相場)が加わるので、月々の支払いは最低でも5,280円程度からスタートすることになります。3年目以降は割引が終わり、月額利用料が5,940円に戻るので、プロバイダ料と合わせると6,500円前後になる点は、長期的な目線で計画を立てる際に考慮しておきましょう。
覚えておきたい関連変更:解約時にも変化が
今回の基本工事費の値上げとセットで、もう一つ大きな変更が予定されています。それは、2026年4月1日以降、フレッツ光などを解約する際に、工事員に来てもらって行う「有派遣廃止工事」が有料になるということです。
今までは、解約時に家にある機器(回線終端装置など)を回収に来てもらったり、線の撤去をしてもらったりするのは基本的に無料でした。しかし、このコスト負担も見直されることになります。
ただし、あくまでも「お客様の希望により工事員が訪問する場合」 が有料です。自分で機器を指定の方法(着払い伝票など)で返送すれば、無料のままです。
気になる料金ですが、これも申し込み方法で差が出る見込みです。
- 公式サイト経由で契約した方:集合住宅で約14,300円、戸建てで約20,900円。
- 公式サイト以外で契約した方:上記の金額に、さらに1,100円が加算される可能性があります。
この変更は、今現在フレッツ光をご利用中の方にも将来的に関わってくる可能性があるので、「解約するときはどうするか」ということも、頭の片隅に置いておくといいですね。
賢いユーザーになるために:値上げ対策と選択肢
ここまで少し暗い話が続いてしまいましたが、安心してください。私たちユーザーにもできる対策はしっかりあります。今回の値上げをチャンスと捉え、よりお得に、より賢く光回線を利用する方法を考えてみましょう。
第一の対策、それは絶対に「NTT西日本公式ホームページから申し込む」ことです。
これが最も強力で確実な値上げ回避法です。今回の発表の核心は、「オンライン申し込みを推奨する」ことにあります。わざわざ1,100円余分に払う必要はありません。新規契約を考えている方は、まず公式サイトをチェックしましょう。
第二に、「2026年6月30日」という期限を意識することです。
どうしても店頭や知り合いの代理店を通じて申し込みたい、という事情がある方もいらっしゃるでしょう。その場合は、ぜひこの期限までに申し込み手続きを完了させてください。そうすれば、たとえ代理店経由でも、現在の料金が適用されます。
第三に、プロバイダ選びをもう一度見直してみましょう。
光回線の実質的な月額負担は、プロバイダ料金によって大きく変わります。月額550円程度の格安プロバイダから、1,000円以上するものまで様々です。また、高額なキャッシュバックキャンペーンを実施しているプロバイダもあります。初期費用が1,100円上がっても、プロバイダのキャッシュバックで2万円還元されたら、実質的には大きくお得になりますよね。総合的なコスト比較がとても重要です。
第四の選択肢として、「コラボ光」との比較を強くお勧めします。
「フレッツ光」はNTTの回線を直接借りるサービスですが、同じNTT回線を、ドコモ光やソフトバンク光といった携帯キャリアが借りて、独自の割引を付けて提供する「コラボレーション光(コラボ光)」というサービスがあります。
これらのコラボ光の大きなメリットは、
- 工事費が実質無料(キャッシュバックで全額戻ってくる)になるキャンペーンが多い。
- スマホとのセット割(「ドコモ光」なら「ドコモのスマホ料金が安くなる」など)が使える。
- キャリアによっては、ポイント還元などの特典が豊富。
結果として、フレッツ光を直接契約するより、月々の総支払額が安くなるケースが非常に多いのです。光回線を選ぶ際は、フレッツ光だけに固執せず、ぜひコラボ光のプランも比較検討のテーブルに乗せてみてください。携帯キャリアを変える予定がないかたも、セット割対象外のプランを用意している場合が多いので、調べてみる価値は大いにあります。
まとめ:情報を握って、自分に最適な選択を
いかがでしたか?今回のフレッツ光の西日本での値上げは、決してただのネガティブなニュースではなく、私たちが光回線というライフラインとどう向き合うかを考えるきっかけになる情報です。
大事なポイントをもう一度整理します。
- 値上げの対象は「基本工事費」で、2026年7月1日以降の新規契約から。
- NTT西日本公式サイトからの申し込みで、値上げは完全に回避可能。
- 背景には、資材・人件費の高騰と、業界全体のコスト見直しの流れがある。
- 合わせて、2026年4月以降は解約時の訪問工事が有料化される。
- 対策は、「公式サイト申し込み」「期限前の契約」「プロバイダ比較」「コラボ光の検討」。
光回線は一度契約すると、なかなか簡単には変えられないものです。だからこそ、今回のような料金改定のタイミングは、ご自身やご家族の通信ニーズ(速度、安定性、そして何よりコスト)をじっくり見つめ直す絶好の機会です。
ただ値上げを回避するだけでなく、この機会に他の選択肢も含めて広く比較し、今後数年を見据えて最も満足のいく選択をされることをお勧めします。
最新かつ正確な情報は、必ずNTT西日本の公式ホームページでご確認ください。そして、ご自身にとってベストな光回線ライフを手に入れてくださいね!
