これから光回線を選ぼうと思っている人や、現在フレッツ光を利用している人に、重要なニュースがあります。
最近、NTT東日本・西日本から、フレッツ光の料金に関する一連の改定が発表されました。内容は、月額料金の値上げだけでなく、工事費や、なんと解約時にかかる費用まで新設されるという、かなり広範囲にわたるものです。
「毎月の出費がまた増えるの?」「これから契約する場合はどうしたらいいの?」と不安に思う方もいるでしょう。
この記事では、フレッツ光の値上げに関する最新情報を、理由や具体的な影響とともに、わかりやすくまとめていきます。すでに利用している方は今後の対応を、新規に契約を考えている方は賢い選択をするための参考にしてくださいね。
2025年4月に実施された「月額利用料」の値上げとは
まず、すでに始まっている変更から確認しましょう。NTT東日本は、2025年4月1日の利用分から、「フレッツ 光ネクスト」の一部プランの月額料金を改定しました。
この改定の大きな特徴は、「速度が遅いプランだけが値上げされた」という点です。
具体的には、最大速度が100Mbpsや200Mbpsの「ファミリータイプ」「マンションタイプ」などが対象で、戸建て向けプランでは月額約220円の値上げとなりました。
一方で、最大速度1Gbpsの「ギガラインタイプ」や、超高速の「フレッツ 光クロス」は据え置きです。
実はこれ、ユーザーにとっては重要なシグナルなんです。結果的に、100Mbpsプランと1Gbpsプランの月額料金がほぼ同じ水準になってしまいました。NTTはこの状況を、「低速プランを使っているなら、今が高速プランに乗り換えるチャンスですよ」と促す機会と捉えています。
実際、2026年3月末までに申し込めば、低速プランから1Gbpsプランへの変更工事費を無料にするキャンペーンを実施中です。これは、ユーザーをより現代的な高速回線に移行させ、長期的なネットワーク管理を効率化したいという事業者の思惑が見え隠れします。
知っておくべき!2026年に迫る「工事費」の大幅値上げ
月額料金だけでなく、契約時や解約時に一度だけかかる「工事費」も大きく変わろうとしています。NTT東日本・西日本ともに、2026年に以下のような値上げを予定しています。
まず、新規で契約したり、回線タイプを変更したりする時の「基本工事費」が値上げされます。
2026年7月1日以降、技術者がご自宅に来て行う「派遣工事」の費用は、現行の8,250円から9,350円へと1,100円上がる見込みです。
ここで注目すべきは、公式ホームページから申し込むかどうかで価格が変わる点です。
この値上げは、代理店などを通して申し込む場合に適用されるもので、NTTの公式サイトから直接申し込むと、現在の価格のまま据え置きになるとされています。これは、NTTが直接販売を強化し、コストを管理したいという意図が感じられますね。
衝撃の新設費用!解約時の「撤去工事費」に要注意
最も影響が大きいかもしれないのが、この新設費用です。
なんと、2026年4月1日以降にフレッツ光を解約する場合、状況によっては新たに「撤去工事費」が請求されることになりました。
今まで解約工事は基本的に無料だったので、これは大きな変更です。
具体的な費用は、戸建ての場合で13,200円、集合住宅の場合で11,000円(2026年4~6月の期間)が目安とされています。しかも、これも公式サイト以外から申し込んだユーザーは、2026年7月以降はさらに1,100円加算される可能性があります。
「引っ越しで解約するのに、追加で1万円以上もかかるの?」と驚かれるかもしれません。もちろん、自分で機器を外して返却できる「無派遣工事」を選んだり、引っ越しに伴う「移転手続き」を行ったりすれば、この費用はかかりません。
しかし、何らかの理由で技術者の訪問が必要な場合は、高額な費用が発生するリスクがあることを頭に入れておく必要があります。
なぜ次々と値上げ?その背景にある3つの理由
ここまで聞くと、「なぜこんなにいろいろなところで値上げするの?」と疑問に思うはずです。NTTが公表している理由は、主に次の3つに集約されます。
- 材料費と人件費の高騰
これは多くの業界が直面している問題です。光回線の設備を建設・維持するための資材や、それを担う技術者の人件費が全体的に上昇している状況です。世界的なインフレの流れが、通信インフラのコストにも直撃しています。 - 老朽化した設備の更新と災害対策
日本の光ファイバー網は、長年の使用で老朽化が進んでいる部分もあります。さらに、近年多発する大規模な自然災害に備えて、設備を強化したり、浸水対策を講じたりする必要があります。こうした「未来への投資」には多額の費用がかかります。 - サービス品質の維持とデジタル化の推進
私たちが当たり前に使っている安定した通信サービスを維持するためには、絶え間ない技術的アップデートが必要です。また、請求書を紙からWeb(電子明細)へと移行するなど、サービス全体のデジタル化を進めるためのコストもかかっています。
要するに、単に「儲けを増やしたい」というだけでなく、これからもずっと使える、頑丈で質の高い通信インフラを維持していくための「必要経費」が増えている、というのが事業者側の主張です。ただ、利用者である私たちから見れば、家計への負担増は紛れもない事実です。
今、私たちが取るべき行動と賢い選択
では、これらの変更を踏まえて、私たちはどう行動すべきでしょうか?あなたの状況別に、考えられる対応策をまとめてみました。
現在、フレッツ光の低速プラン(100Mbps/200Mbps)を利用している方へ
あなたの月額料金は、おそらく2025年4月に既に値上げされています。そして今、1Gbpsの高速プランとほとんど同じ金額を支払っている可能性が高いです。
この機会に、NTTが実施している「工事費無料キャンペーン」を利用して、高速プランへの乗り換えを真剣に検討してみてはいかがでしょうか。ネット動画の視聴や在宅ワーク、家族での同時接続など、通信ニーズは年々高まっています。同じ費用を払うなら、快適な高速回線を選ぶ方が合理的と言えるかもしれません。
フレッツ光の解約を考えている方へ
タイミングが非常に重要です。撤去工事費が新設される2026年4月1日が一つの区切りになります。それ以降に解約する場合は、必ず「無派遣工事」(自分で機器を返却する方法)が可能かどうかを確認しましょう。もし技術者の訪問が必要になると、思わぬ高額な請求書が届くことになります。
また、値上げの通知を受けた個人の方は、期間内であれば「初期契約解除制度」を使って違約金なしで解約できる権利がある場合もあります。届いた案内はよく読みましょう。
これから新規に光回線を契約することを検討している方へ
まず、NTTの公式ホームページから直接申し込むということが、工事費を安く抑える絶対条件になりそうです。代理店経由では追加費用がかかる可能性が高まります。
そして、プラン選びは迷わず「1Gbps」から始めることをおすすめします。低速プランと料金差がほとんどなくなり、将来のあらゆるネット活用を見据えても、ギガプランがスタンダードと言える時代です。
最後に、とても大切な視点をお伝えします。
フレッツ光を利用する場合、NTTへの「回線料」とは別に、インターネット接続業者(プロバイダ)への「接続料」が毎月別途かかります(合わせて「フレッツ光コラボ」のような一体型プランもありますが、別契約の場合が多いです)。
これを忘れると、予想以上に総額が高くなってしまうので注意が必要です。今や光回線は多くの事業者がサービスを提供しています。フレッツ光の料金改定をきっかけに、回線の種類、セット割引、初期費用、月額総額をトータルで比較してみることを強くお勧します。
まとめ:フレッツ光の値上げを機に、自分に最適な通信環境を見直そう
いかがでしたか?今回の一連のフレッツ光の値上げは、月額料金だけではなく、契約時や解約時を含めた「通信サービスの全体コスト」が変わりつつあることを示しています。
背景には、社会のデジタル化の進展や、インフラの老朽化対策など、長期的な視点に立った課題があります。私たち利用者は、こうした変化をただ受け入れるだけではなく、正確な情報を元に主体的に選択していく必要があります。
「今のプランは本当に適正な速度と料金か?」
「解約や乗り換えにはどんな費用と手間がかかるか?」
「他のサービスと総合的に比較したか?」
この記事が、ご自身やご家族の通信ライフを見つめ直し、未来に向けてより賢い選択をするための一助となれば幸いです。通信は今や、電気や水道と同じライフラインです。そのコストと価値について、定期的に考える習慣をつけていきましょう。
