愛犬や愛猫のためにロイヤルカナンのフードを選んでいる飼い主の皆さん、最近、お会計の時に「あれ?」と感じたことはありませんか?
実はここ数年、原材料価格の高騰や物流コストの上昇を背景に、ロイヤルカナンを含むペットフード各社で価格の見直しが続いています。
特に療法食(処方食)を必要としている子のご家庭では、家計への影響も気になるところですよね。
この記事では、これまでのロイヤルカナン 値上げの流れを振り返り、最新の価格改定情報、そして具体的な対象商品について詳しくお伝えします。
「いつ、どれが、どのくらい上がるの?」という疑問に、順を追ってお答えしていきますので、これからのフード選びや家計管理の参考にしていただければと思います。
なぜ値上げが続くの?背景にある3つの主な理由
まずは、なぜこのような価格改定が行われるのか、その背景から理解しておきましょう。
理由その1:原材料コストの世界的な高騰
ロイヤルカナンに限らず、ペットフードの価格に直結するのが、小麦、トウモロコシ、肉類、魚介類といった原材料の価格です。気候変動の影響や国際情勢など、様々な要因からこれらのコストは世界的に上昇傾向にあり、これはメーカー側にとって大きな経営圧力となっています。
理由その2:エネルギー・物流コストの増加
フードを工場で製造し、倉庫からお店やご家庭に届けるまでには、たくさんのエネルギーと輸送コストがかかります。燃料費の高騰や運送業界の状況も、製品の最終価格に確実に影響を与えています。
理由その3:研究開発と品質維持への投資
ロイヤルカナンは「ヘルスニュートリション」を掲げ、特に獣医師と共同で開発される「療法食」については、科学的な研究に基づいた厳格な栄養基準を保っています。新しい知見を取り入れ、より良い製品を提供し続けるための研究開発費、そして高い品質を維持するための製造コストも、価格を構成する大切な要素です。
つまり、単に「儲けを増やしたいから」というよりも、世界的な経済環境の変化の中で、「これまでの品質と安全性を未来にわたり持続させるため」 のやむを得ない調整という側面が強いと言えます。
値上げの歴史を振り返る:主な改定時期と規模
それでは、具体的にいつ頃、どのような価格改定があったのか、近年の動きを確認していきましょう。価格の変動は決して一方的に上がり続けているわけではなく、時期と対象によってその規模は異なります。
2023年1月〜2月:大規模な価格改定
近年で最も幅広い製品を対象とした、規模の大きな値上げが実施されました。多くの療法食や一般食が対象となり、平均して10〜20%程度の価格調整が行われたとされています。この時期に、初めて値上げを実感された飼い主さんも多かったのではないでしょうか。
2024年10月:一部の食事療法食を対象に調整
前年の大規模な改定の後、2024年秋には「一部のロイヤルカナン食事療法食」に焦点を当てた価格見直しが行われました。全商品一律ではなく、特定のラインに限定した調整が行われることもあるという良い例です。
最新情報:2025年6月の価格改定(主に獣医師専用療法食)
直近では、2025年6月1日を実施日とする価格改定がアナウンスされました。今回の主な対象は「獣医師専用療法食」です。
全体の平均値上げ率は約3.2%と発表されており、2023年のような大幅な改定とは異なり、比較的小規模な調整となっています。多くの動物病院では、改定前に在庫を確保したり、飼い主さんに事前の注文を呼びかけたりする動きが見られました。
このように、値上げは「毎年必ず全品が大きく上がる」というものではなく、世界経済の動向やコストを反映し、必要に応じて対象と規模を変えながら実施されていることがお分かりいただけると思います。
気になる対象商品は?カテゴリー別に解説
「結局、うちの子が食べているフードは対象になるの?」というのが一番の関心事ですよね。ロイヤルカナンの製品は大きく分けられ、値上げの影響を受ける可能性もカテゴリーによって異なります。
最も影響を受けやすい:獣医師推奨の療法食(処方食)
腎臓サポート、泌尿器サポート、消化器サポート、アレルギー対策食など、特定の疾患の管理を目的とした「療法食」は、最も価格調整の対象となりやすいカテゴリーです。
先ほど紹介した2025年6月の改定もこのカテゴリーが主対象でした。理由としては、一般食に比べて研究開発コストが高く、使用される原材料も特別なものが多いため、原材料価格変動の影響をより直接的に受けやすいことが挙げられます。かかりつけの獣医師から処方されているフードは、常に最新の価格情報を病院で確認するのが確実です。
一般のペットショップでも購入できるヘルスニュートリション
子犬・子猫用、成犬・成猫用、シニア用、あるいは犬種や体型に合わせた一般向けのフードも、価格改定の対象となります。ただし、療法食と同時期に同じ幅で上がるとは限りません。過去の改定では、療法食と一般食とで実施時期や率を分けているケースも見受けられます。
ウェットフード(缶詰・パウチ)
ドライフードと同様に、療法食としてのウェットフードも対象になります。また、一般食のウェットフードについても、原材料や包装資材のコスト上昇の影響を受ける可能性があります。
価格が気になる方は、お子さんが現在食べているフードが、上記のどのカテゴリーに属するのかをまず確認してみてください。療法食を食べている場合は、今後の価格動向により注意を払う必要があると言えるでしょう。
値上げだけじゃない!リニューアルとサイズ変更にも注目
実は、パッケージの価格ラベルを見る際には、「値上げ」以外の変更にも目を向ける必要があります。それは「製品リニューアル」と「内容量(サイズ)の変更」です。
例えば、ロイヤルカナンでは2023年に、猫用の「フィーライン ケア ニュートリション」シリーズで大規模なリニューアルが行われました。パッケージデザインが刷新され、製品名がわかりやすく変更され(例:「オーラルケア」→「デンタルケア」)、なんと一部製品では内容量そのものが変更されたのです。
具体例を挙げると、「ライトウェイトケア」のドライフードは、以前は2kgと3.5kgサイズが主流でしたが、リニューアル後は1.5kgと3kgサイズに切り替わりました。このようにサイズが変わると、たとえ単価(1kgあたりの価格)が同じでも、1袋あたりの支払い総額が変わってきます。あるいは、グラム単価自体が変動している可能性もあります。
「いつもと同じサイズを買ったはずなのに、支払い金額が前と違う」と感じたときは、値上げだけでなく、「サイズ自体が変更されていないか」 をまずチェックすることをおすすめします。パッケージの隅々まで、特に内容量の表示を確認してみてください。
家計を守る!飼い主が今すぐできる5つの対策
ここまでが現状の理解です。では、飼い主としてどのように対応すれば良いのでしょうか。無理のない範囲でできる、実践的な対策をいくつかご紹介します。
対策1:価格改定の事前アナウンスを逃さない
動物病院や信頼できるペットショップ、オンラインストアの公式ニュースやメールマガジンをこまめにチェックしましょう。多くの場合、値上げの実施は1〜2ヶ月前に告知されます。その「猶予期間」をどう使うかがカギです。
対策2:実施日前の「まとめ買い」を検討する
価格改定が発表され、実施日までに時間がある場合は、短期間で消費できる範囲のまとめ買いを検討するのも一つの手です。特にロイヤルカナン ユリナリーS/O+CLTなど療法食で、急に変更ができない子の場合は、かかりつけの獣医師に相談の上、在庫を確保しておくと安心です。ただし、フードには賞味期限もありますので、消費できる量に限りがある点は注意してください。
対策3:動物病院の定期購入サービスを活用する
かかりつけの動物病院によっては、療法食の定期購入サービスを設けていることがあります。割引特典はない場合もありますが、確実に在庫を確保できたり、次回の価格改定について早めに情報を得られたりするメリットがあります。一度、病院に聞いてみる価値はあります。
対策4:オンラインの「自動お届け」サービスを利用する
大きなオンラインペットショップでは、定期的にフードをお届けする「自動お届け」サービスを提供しています。これに登録すると、数%程度の割引が適用されるケースがほとんどです。しかし、値上げが実施されると次回お届け分からは新価格が適用されることが通常ですので、ご注意ください。
対策5:どうしても負担が大きい場合は獣医師に相談を(最重要)
家計への負担が大きく、このまま同じフードを続けることが難しいと感じた場合、自分で判断せず、必ずかかりつけの獣医師にまず相談してください。
特に療法食を食べている子の場合、安易に安い一般食に切り替えることは健康上、大変危険です。獣医師は、同じような栄養目的を果たす他の療法食ブランド(例:ヒルズのプリスクリプションダイエットなど)への切り替えが可能か、または部分的な給餌方法の調整など、その子に合った別の選択肢を一緒に考えてくれるはずです。自己判断は絶対に禁物です。
まとめ:正確な情報を得て、愛犬・愛猫との未来を考えよう
いかがでしたか? ロイヤルカナン 値上げ の動向は、世界の経済と深く結びついており、私たち飼い主はその影響を否応なく受けています。
大切なのは、漠然とした不安を抱えるのではなく、
- いつ(改定時期)
- 何が(対象商品)
- どのくらい(価格変動の規模)
という正確な情報を、動物病院や公式情報から得ようとすることです。
そして、その情報をもとに、家計と愛するペットの健康のバランスをどう取っていくのかを考え、必要に応じて専門家である獣医師の力を借りることです。
フードの価格は変わっても、私たちが彼らの健康を想う気持ちは変わりません。
この記事が、少しでもあなたとあなたの家族の一員である犬や猫が、これからも健やかに暮らしていくための判断材料となれば幸いです。
最新の価格情報は、かかりつけの動物病院や正式な販売店にご確認ください。
