いよいよ2025年も後半に差し掛かり、今年もさまざまなモノの値上げが気になる季節になってきましたよね。特に、日々の食卓や生活に直結する食品や日用品の価格変動は、家計に与える影響が大きく、しっかり情報を押さえておきたいところです。
今回の記事では、2025年11月の値上げを中心に、実際にどのような商品の価格が改定されるのか、その背景にはどんな理由があるのかを、あなたと一緒に詳しく見ていきたいと思います。「また値上げ?」とため息をつく前に、まずは最新の動向を把握して、賢く家計を守るヒントを見つけていきましょう。
2025年11月の値上げ動向:全体像をつかむ
まずは大きな流れから。2025年は、2年ぶりに年間の値上げ品目数が2万品目を超えるなど、記録的な値上げラッシュが続いた一年でした。しかし、そんな中で11月は少し様子が違うようです。
調査によると、2025年11月に予定されている食品の値上げ品目数は約140品目前後。これは2025年の中では最も少ない水準で、前の月と比べると大幅に減少しています。まるで激しい値上げの波が一旦落ち着いた、小さな「小休止」のような状態ですね。
なぜ11月に値上げが少ないのかというと、いくつかの理由が考えられます。まず、11月後半から12月にかけては、年間で最も売り上げが期待できる「年末商戦」の季節。この時期に大規模な値上げをして消費者の購買意欲を冷やしてしまうのは、メーカーや小売店としても避けたいところです。また、多くの企業が4月や10月など会計年度の区切りに合わせて価格改定を行うため、その直後の11月は自然と値上げの発表が少なくなる傾向があります。
とはいえ、「小休止」はあくまで一時的なもの。この後で詳しく見ていくように、個別の商品には確実に値上げの波が押し寄せていますし、その背景にある原材料高などの問題は解決していません。油断は禁物です。
これが気になる!11月に値上げされる食品一覧
それでは、具体的にどのような食品の値上げが11月に予定されているのか、カテゴリー別に見ていきましょう。
お菓子・スイーツ類:
- 不二家:2025年11月1日出荷分より、みんながよく知っている「ミルキーチョコレート(袋入り)」や、キャラクター商品を含むお菓子16品目を値上げします。値上げ率は約5〜15%で、チョコレートの原料であるカカオ豆や砂糖、包装資材の高騰が理由とされています。
- 東ハト:同じく11月1日納品分から、「ハーベスト」ビスケットシリーズの価格を改定します。
飲料・家庭用商品:
- スターバックスコーヒージャパン:2025年11月10日より、家庭で楽しめるコーヒー豆(定番ライン)や家庭用のティー商品の価格を引き上げます。例えば、250gパックのコーヒー豆では約160円の値上げが実施されます。コーヒー豆の国際価格の高止まりや、円安の影響が大きく出ています。
- 酒類:一部のメーカーで国産ウイスキーなどの値上げが検討されていましたが、11月の実施は延期されたと見られています。ただし、今後の動向には要注目です。
このように、11月の食品値上げは「菓子」「加工食品」「調味料」に比較的集中しているのが特徴です。逆に、パンや乳製品など、他の多くの食品カテゴリーでは大規模な値上げは見られず、落ち着いた動きとなっています。
食品だけじゃない!日用品・サービスの価格改定
値上げの影響は、もちろん食品だけにとどまりません。私たちの日常生活に密着した日用品やサービスにも、確実に価格改定の波が及んでいます。
医薬品・日用品:
- 久光製薬:2025年11月4日出荷分から、肩こりや筋肉痛でおなじみの鎮痛消炎剤「サロンパスAe®」や、その他の温熱用具、化粧品、不織布マスクなど、合計27品目の希望小売価格を引き上げます。値上げ率は約3〜30%と幅があります。原材料費や製造コストの上昇が主な理由です。
物流・サービス:
- 日本郵便(ゆうメール):2025年11月1日から「ゆうメール」の基本運賃が改定されます。例えば、150gまでが180円から190円に、1kgまでが360円から380円へと、10〜20円の値上げとなります。ネットオークションやフリマアプリで物品を送ることが多い人や、小規模事業者にとっては影響がある値上げと言えそうです。
ホーム関連・電設資材:
- パナソニック(エレクトリックワークス社):充電式ドライバーなどの「充電工具」を、11月1日納入分より値上げします。さらに、配線器具や分電盤など他の電設資材についても、2026年1月からの値上げを予告しています。金属などの原材料費に加え、製造や物流にかかるコスト全体の上昇が背景にあります。
ちょっと意外なところでは、アクセサリーを製造するメーカーからも、金などの材料費や人件費の高騰を理由に、11月上旬からの値上げが発表されています。値上げは本当に多岐にわたっているんですね。
なぜ止まらない? 値上げの背景にある複合的な要因
「結局、なんでこんなに値上げが続くの?」と疑問に思っている方も多いはず。11月のペースが一時的に緩んだとしても、根本的な問題が消えたわけではありません。現在の値上げラッシュを引き起こしている要因は、実に複雑に絡み合っています。
第一に挙げられるのは、やはり原材料の価格高騰です。小麦、砂糖、コーヒー豆、食用油など、食品の基本となる原料の国際価格が全体的に高い水準で推移しています。これに追い打ちをかけるのが円安。1ドル150円台という水準が続くと、輸入する原材料のコストがさらに膨らみ、メーカーの肩に重くのしかかります。
次に、国内の事情も大きく影響しています。特に2025年は、物流費と人件費の上昇を理由に挙げる企業が非常に増えました。トラックドライバーの時間外労働規制の強化は運送コストを押し上げ、どの業界でも直面している人手不足は人件費の増加につながっています。工場を動かすためのエネルギー代や、商品を包むプラスチックなどの包装資材の価格上昇も見逃せません。
メーカーはできるだけ自社でコストを吸収して価格を据え置こうと努力しますが、これらの要因が同時に、しかも長期にわたって押し寄せると、「もう企業努力の限界」と判断せざるを得なくなるのです。その結果が、私たち消費者に向けられた値上げという形で現れています。
家計を守る!値上げ時代の賢い消費行動5つのポイント
ここまで値上げの現状と理由を見て、「仕方ない」と諦めるのはまだ早いです。情報を知った上で、私たちにできる対策は確実にあります。これからの買い物で心がけたい、賢い消費行動のポイントを5つご紹介します。
- 情報を先取りして、計画的に「まとめ買い」を検討
:今回の記事のように、値上げ情報は事前に発表されることがほとんどです。特に、長期保存が効くトイレットペーパーや洗剤、定番の調味料、日常的に消費するお菓子などは、必要に応じて値上げ実施前にまとめ買いするのも一つの手です。無理のない範囲で、家計の出費を平準化しましょう。 - プライベートブランド(PB)商品を積極的に試す
:メーカーのブランド商品(ナショナルブランド)が値上げする中で、スーパーやドラッグストアが独自に開発する「プライベートブランド(PB)」商品は、価格を比較的抑えている場合が多くあります。品質も年々向上しているので、普段使っている商品の代替品として、一度試してみる価値は大いにあります。 - 「値上げ」の裏に隠れた「実質値上げ」に目を光らせる
:価格はそのままでも、内容量が減っていれば、それは「実質的な値上げ」です。商品を手に取った時は、価格タグだけでなく、100gあたりや1枚あたりの「単価」をチェックする習慣をつけましょう。以前買ったものと比べてグラム数が微妙に減っていないか、時々確認することが大切です。 - 定期購入やサブスクリプションサービスを利用する
:トイレットペーパーや生理用品、ペットフードなど、定期的に消費するものについては、値上げ前の価格がロックされた状態で定期的に届く「定期購入」サービスを利用する方法もあります。必要なものを忘れずに購入できるだけでなく、割引が適用されることも多いです。 - ポイント還元やセールを最大限に活用する
:値上げ後でも、スーパーのポイント倍増デーを狙って買い物をしたり、ECサイトのタイムセールやクーポンを利用したりすることで、実質的な負担を和らげることができます。ちょっとした手間かもしれませんが、塵も積もれば大きな節約になります。
これから先どうなる?2026年の値上げ見通し
最後に、気になる今後についても触れておきましょう。2025年の激しい値上げラッシュを受けて、2026年の値上げ予定品目数は現時点では大きく減少することが見込まれています。専門機関の分析でも、「来春にかけて断続的な値上げラッシュは一時的に収束する見通し」とされています。
しかし、これは値上げ圧力そのものが消えたことを意味するわけではありません。先ほどお伝えしたような原材料高や円安、国内のコスト上昇といった根本的な要因は、簡単には解消しないからです。企業は消費者の反発を考慮し、より慎重に値上げのタイミングを見計らうようになるでしょう。その分、「価格は据え置き、内容量のみを減らす」といった「実質値上げ」の形をとるケースも、今後しばらくは続く可能性があります。
私たち消費者に求められるのは、一時の安堵に浸ることなく、中長期的に続く「穏やかな価格上昇の時代」を想定した家計管理を続けることです。今回ご紹介したような賢い消費行動を習慣化し、ニュースなどで最新の物価動向に関心を持ち続けることが、何よりも大切な自己防衛策になるはずです。
まとめ:11月の値上げ一覧と今後を見据えた家計管理
いかがでしたか?今回は、11月の値上げ一覧として、2025年11月に実施される主な食品や日用品の価格改定について詳しく解説しました。
11月は年末商戦を前にした「小休止」的な側面があり、値上げ品目数自体は減少しています。しかし、不二家のお菓子やスターバックスのコーヒー豆、久光製薬のサロンパス、日本郵便のゆうメールなど、具体的な値上げは確実に起こっています。その背景には、世界的な原材料高や円安、国内の物流費・人件費の上昇など、簡単には解決しない複合的な要因が横たわっています。
だからこそ、私たちは情報に振り回されるのではなく、情報を味方につける必要があります。今回ご紹介した「賢い消費行動5つのポイント」を参考に、プライベートブランドの活用や単価チェックなどを日常に取り入れながら、堅実に家計を守っていきましょう。
値上げのニュースを見て一喜一憂するだけではなく、その理由と今後を見据えて、自分と家族の生活を守る具体的な一歩を、今日から踏み出していきましょう。
