こんにちは。電気代の請求書を見て、ため息をついた経験はありませんか?特にここ最近、四国にお住まいの方からは「四国電力の電気料金、また上がったの?」「家計が圧迫される…」という声をよく耳にします。
実はこの電気料金の上昇、単に四国電力だけの問題ではなく、国際情勢や国のエネルギー政策など、さまざまな要因が複雑に絡み合った結果なのです。でも、ただ不安がるだけで終わらせたくないですよね。
今回は、四国電力の電気料金値上げがなぜ起こっているのか、私たちの家計にどのような影響があるのかを紐解きながら、今からでも始められる具体的な対策をわかりやすくお伝えします。ちょっとした生活の見直しや賢い選択で、電気代の負担を少しでも軽くしていきましょう。
どうして値上げが続くの? その根本的な理由
まずは、なぜ電気料金が上がり続けているのか、その背景から理解していきましょう。主な原因は大きく分けて3つあります。
1. 世界で燃料の価格が高騰している
四国電力を含む日本の電力会社は、発電の多くを液化天然ガス(LNG)や石炭などの火力発電に頼っています。これらの燃料のほとんどは海外から輸入されています。近年、国際情勢の影響などでこの燃料価格が大きく上昇。仕入れコストが跳ね上がれば、どうしても電気料金に反映せざるを得ません。請求書の内訳にある「燃料費調整額」という項目がプラスになっているのを見たことはありませんか?これがまさに、燃料価格の変動が直接的に反映されている部分です。
2. 再生可能エネルギー推進のための費用
太陽光や風力など、環境に優しい再生可能エネルギーを普及させるために、国は電力会社にこうした電気を一定価格で買い取ることを義務付けています(FIT制度)。その買い取りに要する費用は、実は私たち電気の利用者全員が「再生可能エネルギー発電促進賦課金」(再エネ賦課金)として毎月の電気代と一緒に負担しています。この単価は年々調整されており、電気使用量が多いご家庭ほど負担額が大きくなっています。
3. 国の支援策が終わる可能性
家計を守るために、政府はこれまで電気料金に対して負担軽減措置(補助金)を講じてきました。例えば、2026年2月から4月の間は、1kWhあたり最大4.5円の割引が適用されていました。このような支援がある間は実際の請求額が抑えられていますが、こうした措置はあくまで一時的なもの。支援が終了すれば、本来の料金水準に戻ることになり、それが実質的な「値上げ」と感じられる瞬間となります。
具体的に家計への負担はどれくらい増えた?
「なんとなく高くなった気がする」だけでなく、具体的な数字で影響を把握することが、対策を考える第一歩です。
2023年6月、四国電力は燃料価格の高騰を理由に電気料金の値上げを実施しました。これにより、標準的なご家庭(契約電力50A、月間使用量400kWhの4人家族を想定)では、月々の電気料金が20%以上、金額にして3,000円以上も増加したケースが報告されています。
また、地域別の平均電気料金を比べると、四国地方の世帯の負担は全国平均と比べてやや高めの傾向にあると言われています。夏の冷房や冬の暖房で使用量が増える季節には、その差がより顕著に感じられるかもしれません。
2026年4月、料金体系が変わります! 新しい動きを知ろう
実は、現在の一律的な値上げだけでなく、電気の「使い方」によって料金が変わる、大きな仕組みの変更が目前に迫っています。
四国電力は2026年4月1日(同年5月の請求分から適用)に、一部の料金プランを見直すことを発表しています。その内容は、「昼間の単価を下げ、夜間の単価を上げる」 というものです。
なぜそんな変更を行うのでしょうか?
その背景には、太陽光発電の普及があります。昼間は太陽光で多くの電気が作られるため、電力が比較的余りやすくなっています。一方で、夕方から夜にかけては太陽光の発電量が落ち、電力需要が集中します。この需給バランスを整え、再生可能エネルギーをより有効に使っていくために、料金インセンティブを通じて需要の平準化を図ろうとしているのです。
この変更の影響を強く受けるのは、例えばこんなご家庭です。
- 深夜によんでんコンシェルジュでお湯を沸かしている
- 夜遅くに洗濯機や食器洗い乾燥機を回す習慣がある
- 時間帯別電灯プランなどを契約している
つまり、「夜間に多く電気を使うご家庭ほど、今後は負担が増える可能性が高い」 ということになります。逆に、日中在宅ワークをしている方や、昼間に家事を済ませることが多いご家庭には、有利に働く面もあります。
今すぐできる! 家計を守る3つの対策法
ここからが本題です。値上げの流れにただ流されるのではなく、私たちが積極的に取り組める対策をいくつかご紹介します。
対策1:まずは「見える化」で、あなたの電力消費パターンを知る
節電の第一歩は、自分がいつ、どれだけ電気を使っているかを把握することです。四国電力の「よんでんコンシェルジュ」サービス(Webやアプリ)を活用すれば、過去の使用量を時間帯別や日別にグラフで確認できます。
「思っていたより夜中の消費が多い!」「休日の昼間の電気代がかさんでいる」といった発見があるはずです。この「気づき」が、具体的な節電行動につながります。
対策2:ライフスタイルに合わせた「賢い節電」を習慣化
無理のない範囲で、生活習慣を少し見直してみましょう。
- 基本の「こまめオフ」: 使っていない部屋の照明は消す、テレビやゲーム機は主電源から切る(または省エネタップを使う)。これだけで確実に差が出ます。
- 家電の使い方シフト: 2026年4月の変更を見据えて、可能な範囲で電気を使う時間帯を考えてみましょう。洗濯を昼間に回せないか、エコキュートの沸き上げタイマー設定は適切か。小さなシフトの積み重ねが、未来の請求書に優しい影響を与えます。
- 機器のメンテナンス: エアコンのフィルター掃除をこまめに行うと、効率が上がり消費電力が減ります。冷蔵庫も詰め込みすぎず、設定温度を見直してみてください。
対策3:契約プランの見直しと、電力会社の選択を考える
もしかすると、あなたの今の契約プランが、あなたの生活スタイルに合っていないかもしれません。四国電力には様々なプランがありますので、公式サイトの「電気料金プラン診断」などを利用して、最適なものを探してみてください。
さらに、もう一つの大きな選択肢が「新電力(小売電気事業者)への切り替え」です。電力自由化により、四国電力以外にもたくさんの会社から電気を買えるようになりました。これらの会社は、市場価格に連動した安いプランや、再生可能エネルギー100%のプランなど、多様なメニューを提供しています。
切り替えそのものは、インターネットや電話で申し込むだけで完了します。工事は不要で、停電の心配が増えることもありません。信頼できる比較サイトなどで、あなたの使用量データを入力してシミュレーションしてみることをおすすめします。場合によっては、年間で数万円単位の節約が可能なケースもあります。
ただし、新電力の中には燃料費調整額の上限が設定されていないプランもあり、燃料価格が急騰した際に四国電力よりも大きく値上がりするリスクもあります。契約時の条件説明はしっかりと確認しましょう。
長い目で見た投資的対策も検討しよう
少し先の話になりますが、初期投資は必要でも長期的に見て非常に効果的な対策もあります。
- 家庭用太陽光発電(+蓄電池)の導入
屋根に太陽光パネルを設置し、自分で発電した電気を自家消費することで、電力会社から買う電気量を大幅に減らせます。余った電気を売ることも可能です。災害時の非常用電源としても心強い、蓄電池とのセット導入も注目されています。 - 住宅の断熱性能向上
窓を複層ガラスや内窓にする、壁や天井の断熱材を充填するなどのリフォームは、夏の冷房効率を上げ、冬の暖房効率も向上させます。光熱費削減に直結するだけでなく、住み心地そのものが快適になるという大きなメリットがあります。
まとめ:情報を武器に、家計を守る主体的な選択を
ここまで、四国電力の電気料金値上げの背景と、私たちが取れる対策について詳しく見てきました。
値上げの波は、国際的なエネルギー情勢や国の方針に影響を受ける、ある意味で避けられない側面があります。しかし、だからといって何もできないわけではありません。大切なのは、「何が起こっているのか」という情報を正しく理解し、その上で私たちができる「最善の選択」を主体的に行っていくことです。
まずは今月の請求書をじっくり眺め、自分の電力消費パターンを把握することから始めてみませんか?そして、ご自身のライフスタイルに照らして、節電の工夫や契約プランの見直し、場合によっては電力会社の選択肢について考えてみてください。
電気は暮らしに欠かせないものですが、その「使い方」と「買い方」を工夫する権利は、私たち消費者にあります。この記事が、これからの電気代と賢く付き合っていくための、小さなヒントになれば幸いです。
