こんにちは!あなたも最近、食材の値上がりや光熱費の上昇に頭を悩ませていませんか?経営を続けていく上で値上げは避けられない選択なのに、「お客様を失いたくない」「どう伝えたら理解してもらえるのか」と不安になるのは当然です。でも、安心してください。実は、適切な伝え方と誠意ある対応をすれば、多くのお客様は理解を示してくれるものです。今日は、そんなあなたのために、飲食店が値上げをお知らせする時の「上手な伝え方」と、実際に使える「お知らせ文例」、そして何よりも大切な「顧客対応のポイント」をまとめてお届けします。最後まで読めば、きっと明日から実行できるヒントが見つかるはずです。
なぜ今、飲食店の値上げが必要なのか?その背景を理解しよう
まず最初に、なぜ値上げが必要なのか、その理由をはっきりさせておきましょう。これはお客様に説明する時の土台になります。
ここ数年、飲食店を取り巻く環境は大きく変化しています。一つは、原材料費の高騰です。小麦粉や食用油、肉、魚介類から野菜まで、基本的な食材の多くが値上がりしています。特に円安の影響で輸入食材のコストは大きく上昇し、これは単に「仕入れ先が変わった」というレベルではなく、業界全体が直面している構造的な課題です。
二つ目は、エネルギーや物流コストの増加。電気代やガス代はご存知の通り大幅に上がりました。さらに、燃料費の上昇は食材を運ぶ物流コストにも直結し、これらの上昇分はすべて店舗運営のコストに跳ね返ってきます。
三つ目は、人件費の上昇。最低賃金は全国で引き上げが続き、人を雇うコストは確実に増えています。アルバイトやパートスタッフの時給も、数年前とは大きく異なっていますよね。
「今までと同じ価格で、同じ品質のものを提供し続けることが難しくなっている」——これはあなただけが感じていることではなく、業界全体の切実な声です。この現状をきちんと理解した上で、次に進みましょう。
値上げを決断する前に押さえるべき3つの戦略的ポイント
いきなり「値上げします!」と告知する前に、成功させるための戦略を立てることが大切です。ここで3つのポイントを確認しておきましょう。
1. 対象メニューを選ぶ
全メニューを一気に値上げするのはリスクが高いものです。まずは、原価率の上昇が特に著しいメニューや、お客様にとって「なくてはならない」定番メニューから検討するのが現実的です。看板メニューの価格変更は慎重に。付加価値を高めるなどの工夫を合わせて考える必要があります。
2. 適切な値上げ幅を設定する
一度の値上げ幅は、心理的に受け入れやすい10〜15%以内に収めるのが目安です。例えば、1,000円のメニューを1,100円や1,150円にする程度。大幅な値上げはお客様の反発を招きやすく、急な客離れにつながる可能性があります。
3. 実施時期を考える
繁忙期やイベントの直前は「便乗値上げ」と思われかねないので避けましょう。閑散期の始まりや、新メニューが導入されるタイミングなど、「変化の時」と合わせるとスムーズです。場合によっては、少しずつ段階的に値上げを実施する方法もあります。
顧客の心をつかむ!値上げお知らせの5つの基本原則
さて、いよいよ伝え方のコアな部分です。ここを間違えると、どんなに正当な理由があってもお客様の心が離れてしまいます。逆に、ここを押さえれば、理解と共感を得られる可能性がグッと高まります。
原則1:絶対に「こっそり」値上げしない
一番やってはいけないのは、告知なしでメニューの価格だけを変えたり、提供量を減らしたりする「ステルス値上げ」です。これは信頼を一気に失います。透明性がすべての始まりです。
原則2:誠実に理由を説明する
「諸経費の高騰」という抽象的な表現よりも、できるだけ具体的に伝えましょう。「輸入小麦の価格が〇%上昇し」、「電気代が昨年比で〇%上がり」など、事実に基づく説明が説得力を生みます。
原則3:十分な余裕を持って事前告知する
突然の告知は混乱の元。値上げ実施日の2週間から1ヶ月前には告知を始め、お客様に心の準備をしてもらいましょう。常連客の多い店なら、もっと早くからさりげなく話題に出すのも一手です。
原則4:感謝の気持ちを必ず添える
値上げはお客様に追加の負担をお願いする行為です。告知文の最初と最後には、必ず日頃の感謝の気持ちを書きましょう。この一言があるかないかで、受け取り手の印象は大きく変わります。
原則5:複数のチャネルで丁寧に伝える
お知らせを店頭ポスターだけに頼るのは危険です。来店客、リピーター、新規客…それぞれが情報を得るルートは異なります。次の章で、具体的なチャネル別の文例を見ていきましょう。
すぐに使える!シーン別・値上げお知らせ文例集
ここからは実際の文例をご紹介します。あなたの店の雰囲気や伝えたいニュアンスに合わせて、自由にアレンジしてみてください。
店頭ポスターやレジPOPで使える簡潔な文例
来店したすべてのお客様の目に留まる、シンプルでわかりやすい文面です。
【価格改定のお知らせ】
平素よりご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
この度、食材費・人件費等の持続的な高騰により、
〇月〇日(○)より一部メニューの価格を改定させていただくこととなりました。
長らく価格維持に努めてまいりましたが、
これからも皆様に安心してご来店いただくために、
やむを得ない判断となりました。
何卒、ご理解いただけますと幸いです。
引き続き、品質には一切妥協せず、
お伺いさせていただきます。
ポイント:理由、実施日を明確に。そして「品質維持」を伝えることで、値上げの必要性を訴えます。デザインも、手書きの温かみあるPOPにするか、清潔感のある印刷ポスターにするかで印象が変わります。
メールマガジンや公式LINEで使える丁寧な文例
リピーターやファンといった、あなたの店を支えてくれる大切なお客様への直接のメッセージ。より丁寧に、心を込めて書きましょう。
【大切なお知らせ】〇〇(店名)の価格改定について
〇〇様
平素より格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
オーナー(店長)の△△です。
謹んでお知らせ申し上げます。
この度、昨今の世界的な原材料価格の高騰、並びに光熱費・人件費の上昇が続く状況を受け、
誠に心苦しいながらも、一部メニューの価格を改定させていただくこととなりました。
当店はこれまで、皆様に変わらぬ味と品質をお届けするため、
仕入れ先の見直しや業務の効率化など、可能な限りの努力を重ねて参りました。
しかしながら、厳しい経営環境の中で、現行価格での継続が困難であると判断するに至りました。
つきましては、〇〇年〇月〇日(○)より、下記の通り価格を改定させていただきます。
ご不便をおかけし、大変申し訳ございません。
【主な改定内容】
・こだわり和牛ハンバーグ: 1,480円 → 1,600円
・本日のお魚定食: 950円 → 1,000円
価格は変わりますが、お届けする料理の品質と、おもてなしの心は変わりません。
これからも、皆様にご満足いただけるよう、一層努めてまいります。
何卒、事情をご賢察いただき、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
ポイント:個人宛ての挨拶から始め、背景(努力したことを含む)→結論→具体的な変更内容→今後の誓い、という流れが自然で誠実さが伝わります。
InstagramやFacebookなどのSNS向けの文例
親しみやすく、前向きなトーンが合うチャネルです。写真や店の雰囲気が伝わる画像と一緒に投稿するのがおすすめです。
いつも〇〇をご利用いただき、ありがとうございます!✨
大切なお知らせがあります。
この度、〇月〇日より一部メニューの価格を改定させていただくことになりました。
ここ数年、食材をはじめとする様々なコストが大きく上昇しています。
「いつものあの味」「安心して食べられる品質」をこれからも守り続けるために、
本当に悩んだ末の決断です。
これからも、皆様に笑顔をお届けできる店であり続けますので、
どうぞ変わらぬお引き立てをよろしくお願いいたします!
詳細は店頭またはホームページでご確認ください。
#〇〇店 #大切なお知らせ #今後ともよろしく
ポイント:堅苦しさを排し、感謝と前向きな未来を示す言葉で締めくくります。ハッシュタグを活用して、関心のある方に見てもらいやすくしましょう。
告知後が本当の勝負!値上げを成功に導く顧客対応ポイント
お知らせを出したら終わりではありません。むしろ、ここからが本当の対応力が問われます。値上げ後もお客様に支持され続けるために、以下のポイントを心がけましょう。
1. スタッフ全員で情報を共有する
オーナーや店長だけが知っていても意味がありません。アルバイトやパートスタッフも含め、値上げの理由や時期、お客様への伝え方を全員で統一しておきましょう。お客様から質問された時に、スタッフが曖昧な返事をすると不信感のもとになります。
2. 値上げ後のフォローを忘れずに
値上げ実施後は、お客様の反応に特に敏感になりましょう。SNSのコメントや、来店時の何気ない一言に耳を傾けてください。もし直接、ご不満や疑問を口にされたら、誠実に理由を説明し、感謝を伝えるチャンスと捉えましょう。
3. 付加価値で「納得」を生み出す
「値上げした分、何かが良くなった」と感じてもらえる工夫が理想です。食材のグレードをほんの少し上げる、付け合わせに季節の彩りを加える、食器を温めて提供する…そんな小さな気配りが、「確かに以前より良いかも」という納得感につながります。
4. 感謝を形に示すタイミングを作る
値上げ実施から1〜2ヶ月後など、節目のタイミングで「ご理解いただきありがとう」の気持ちを形にしてみてはどうでしょう。例えば、メルマガ登録者への限定クーポンや、常連客へのちょっとしたサービス(デザートの提供など)は、関係をより強固なものにしてくれます。もちろん、景品表示法の範囲内で、公平性に配慮した対応が必要です。
飲食店の値上げお知らせは、信頼関係を深めるチャンス
いかがでしたか?飲食店の値上げお知らせは、単なる値段の変更の報告ではなく、お客様との「対話」の始まりです。誠実な理由と感謝の気持ちをもって伝えれば、それは一時的な負担増の通知ではなく、「これからもずっとこのお店に通いたい」という信頼を深めるきっかけにさえなり得ます。
最近では、多くの飲食店が同じ課題に直面しているため、適切な理由での値上げに対して、お客様の理解は広がっています。大切なのは、あなたの店がこれからも地域に愛され続けるために、なぜ今この決断が必要なのかを、臆することなく、しかし謙虚な気持ちで伝えることです。
今回ご紹介した文例とポイントを参考に、あなたらしい伝え方で、次のステップに進んでみてください。誠意はきっと届きます。これからも、お客様の笑顔があふれる店づくりを、一緒に続けていきましょう。
