こんにちは!あなたは、ネットサーフィンをしていて「このサイト、デザインが素敵だな」「使いやすいな」と思ったことはありませんか?もしかしたら、それはWordPressのテーマの力かもしれません。
今回は、気になるサイトがどんなWordPressテーマを使っているのか、その調査方法を徹底的にお伝えします。この方法を知れば、競合サイトの分析や、自分のサイトをより良くするためのヒントが簡単に見つかるようになりますよ。
なぜ他サイトのWordPressテーマを調べるべきなのか?
単なる好奇心だけではありません。他サイトのテーマを調査することには、しっかりとしたメリットがあります。
まず、業界のトレンドを把握することができます。例えば、あなたが飲食店のサイトを運営しているなら、人気店や成功している店舗のサイトがどのようなデザインを採用しているか知ることは非常に参考になります。どんな機能が求められているのか、視覚的な流行は何か、といった情報が得られるのです。
次に、技術的な優位性を理解するためです。Googleの検索結果で上位に表示されているサイトは、ページの表示速度やモバイルでの見やすさ(レスポンシブデザイン)に優れていることが多いです。それらのサイトが採用しているテーマを知ることで、同じようなパフォーマンスを実現する道筋が見えてきます。
そして何より、デザインのインスピレーションを得るためです。使いやすいナビゲーションや美しいビジュアルは、ユーザー体験を大きく向上させます。「どうしてこのサイトは使いやすいんだろう?」という疑問の答えが、テーマの特徴にあることが多いのです。
まず最初に確認すべきこと:本当にWordPress?
調査を始める前に、一つだけ大切な確認があります。それは、調べたいサイトが本当にWordPressで作られているかどうかです。
当たり前ですが、WordPress以外のシステムで構築されたサイトのテーマを調べようとしても、方法が全く異なります。そこで、簡単に見分ける方法をいくつかご紹介します。
一つ目は、ブラウザの拡張機能を使う方法です。Google ChromeやFirefoxには、「Wappalyzer」という便利な拡張機能があります。これをインストールすると、訪問したサイトがどのような技術を使って作られているのかを、ブラウザのツールバー上のアイコン一つで教えてくれます。WordPressだけでなく、使用されているプログラミング言語や分析ツールまで分かることがあり、非常に強力なツールです。
二つ目は、画像のURLをチェックする方法です。サイト内の画像を右クリックして「画像アドレスをコピー」してみてください。そのURLに「wp-content/uploads/」という文字列が含まれていれば、WordPressを使用している可能性が極めて高いです。これは、WordPressがメディアファイルを保存する際の標準的なディレクトリ(フォルダ)構造だからです。
知っておきたい基本知識:子テーマと親テーマ
調査を進める前に、少しだけ専門的な話をします。WordPressには「子テーマ」と「親テーマ」という概念があります。
親テーマは、すべてのデザインと機能の基礎となる本体です。一方、子テーマはその親テーマを基盤としつつ、見た目や機能をカスタマイズするためのものです。
なぜこのような仕組みがあるのでしょうか?それは、カスタマイズを安全に行うためです。親テーマを直接変更してしまうと、テーマの更新があった際に、せっかく加えた変更がすべて上書きされて消えてしまう可能性があります。子テーマを使えば、親テーマの更新後も自分のカスタマイズ内容を維持できるのです。
このことは調査において非常に重要です。なぜなら、調査ツールが表示するテーマ名が子テーマの場合、それが「○○-child」といった名前になっていて、ベースとなっている親テーマの名前がすぐには分からないことがあるからです。この対処法については、後ほど詳しく説明します。
方法1:最も簡単!オンラインツールを使う
まずは、一番手軽な方法から始めましょう。専用のウェブサイトに調べたいサイトのURLを入力するだけで、自動的に解析してくれるオンラインツールの利用です。
特におすすめなのが、日本で開発・運営されている「WP-Search」です。日本のWordPressサイトの解析に強く、テーマ名だけでなく、使用されているプラグインやサーバー情報、さらにはサイトの表示速度まで教えてくれることがあります。日本語のサイトですので、使い方に迷うことも少ないでしょう。
海外のツールでは、「What WordPress Theme Is That?」が有名です。シンプルなインターフェースで、テーマ名、そのバージョン、作者、そしてサイトで使われているプラグインの一覧を表示してくれます。英語のサイトですが、操作は非常に直感的です。
もう一つ、「isitWP」(旧:IsItWP)も多くの人に使われています。ただし、稀に情報が正確でなかったり、更新が追いついていない場合もあると報告されているので、参考程度にとどめ、他の方法と組み合わせて確認することをおすすめします。
これらのツールは、本当にURLを貼り付けてボタンを押すだけです。WordPressの知識がほとんどない方でも、すぐに使い始められるでしょう。
方法2:能動的な調査に最適!ブラウザ拡張機能
次に、日常的にいろいろなサイトを見ながら、「あ、このサイトいいな」と思った瞬間にすぐ調査できる方法をご紹介します。それは、ブラウザ拡張機能の利用です。
特にWPSNIFFERというGoogle Chrome用の拡張機能は、この目的のために特化しています。インストール後は、WordPressで作られているサイトを閲覧中に、ブラウザのツールバーにあるアイコンをクリックするだけ。ポップアップが表示され、そのサイトで使われているテーマ名が即座に分かります。複数のサイトを次々にチェックしたいマーケターや制作者には、これ以上のツールはありません。
先ほども紹介した「Wappalyzer」も、ここで再び活躍します。CMSを判別するだけでなく、多くの場合、使用されているテーマやプラグイン、さらにはJavaScriptのライブラリといった技術的な構成(技術スタック)まで詳細に教えてくれます。一つのツールで広範な情報が得られるのは大きな魅力です。
拡張機能をインストールするのは少しハードルが高いと感じる方もいるかもしれませんが、一度設定してしまえば、その後の調査作業が驚くほどスムーズになります。
方法3:確実に確認!ソースコードを直接見る
オンラインツールや拡張機能で情報が得られなかった場合、またはより確実に確認したい場合におすすめなのが、サイトのソースコードを直接確認する方法です。
「ソースコード」と聞くと、プログラマーでないと難しいのでは?と身構えてしまうかもしれませんが、心配はいりません。必要なのは、ほんの少しの手順を覚えることだけです。
まず、調査したいサイトをブラウザで開きます。ページのどこでもいいので、右クリックしてください。表示されたメニューの中から「ページのソースを表示」(ブラウザによっては「ソースの表示」など、少し言い回しが異なります)を選びます。
すると、新しいウィンドウまたはタブが開き、そのサイトを構成しているHTMLコードが表示されます。この画面を見て全てを理解する必要は全くありません。
ここで使うのは、ブラウザの検索機能です。表示されたソースコードのウィンドウ内で、キーボードの Ctrl キーと F キーを同時に押してください(Macの場合は Command + F)。画面のどこかに検索ボックスが現れます。
その検索ボックスに、「wp-content/themes/」と正確に入力して検索をかけます。これは、WordPressがテーマファイルを格納する標準的な場所を示すパスです。
検索結果がハイライト表示されるはずです。そのハイライトされた部分の、/themes/ の直後にある名前を確認してください。例えば、「.../themes/[SWELL](https://www.amazon.co.jp/s?k=SWELL&tag=new39-22)/style.css」と表示されていれば、そのサイトは「SWELL」という名前のテーマを使用していることが分かります。この方法は、テーマを変更していない多くのサイトで有効です。
方法4:さらに詳しく!開発者ツールを使ってみる
方法3のソースコード確認を、もう一歩進めたバージョンが、ブラウザに標準で搭載されている「開発者ツール」(または「検証ツール」)を使う方法です。こちらも基本的な操作さえ覚えれば、誰でも実行できます。
調査対象のサイトで右クリックし、メニューから「検証」または「開発者ツール」を選択します。ブラウザの下部や横に、さまざまなパネルが表示されたウィンドウが開きます。
このウィンドウの上部には、「Elements」「Console」「Sources」など複数のタブがあります。ここでクリックするのは「Sources」(ソース)タブです。選択すると、左側にそのサイトを構成するファイルのツリー(階層構造)が表示されます。
そのツリーをよく見ながら、「wp-content」というフォルダを探し、クリックして展開します。次に現れる「themes」フォルダも同様にクリックして開きます。
「themes」フォルダの中に、通常は1つまたは2つのフォルダ名が表示されます。これが、そのサイトで使用されているテーマ(と子テーマ)の名前です。この方法は、サイトのファイル構造を視覚的に確認できるので、より確信を持ってテーマを特定できます。
方法5:補助的な確認方法
これまで紹介した主要な方法に加えて、いくつか補助的に使える確認方法もあります。これらは単独では確実性に欠けるかもしれませんが、他の方法と組み合わせることで判断材料になります。
一つ目は、サイトのフッターを確認することです。多くのWordPressテーマでは、デザイン上のクレジットとして、ページの最下部(フッター)に「Powered by ○○ Theme」や「Theme: ○○」といったテーマ名が表示されるよう設定されています。ただし、サイトの管理者が意図的にこのクレジットを削除している場合も非常に多いので、何も表示されなくてもがっかりしないでください。
もう一つ、より技術的な方法として、スタイルシートファイルに直接アクセスする方法があります。方法3でソースコードからテーマ名らしきものが推測できたら、ブラウザのアドレスバーに直接URLを入力してみます。
入力するURLは、「https://調べたいサイトのURL/wp-content/themes/(推測したテーマ名)/style.css」という形式です。もしファイルが公開設定になっていれば、CSSファイルの内容がそのままブラウザに表示されます。
このファイルの一番最初の部分には、通常、テーマ名、バージョン、作者、説明文などがコメントとして記載されています。ここを見れば、テーマの詳細情報を直接確認できるのです。
調査で「子テーマ」が表示されたら?
調査を進めていて、「○○-child」といった名前のテーマが表示された場合、それは子テーマが使用されている証拠です。この場合、先ほど説明したように、表示されている名前はカスタマイズ用の子テーマの名前で、ベースとなっている「親テーマ」の名前はこの情報からは分かりません。
では、どうすれば親テーマを特定できるのでしょうか?
鍵となるのは、子テーマの「style.css」ファイルです。このファイルを直接閲覧できる状態であれば(方法5で説明した直接アクセスが成功すれば)、ファイルの冒頭部分にあるコメントを仔細に確認してみてください。多くの場合、「Template: (親テーマ名)」という行が記載されています。この「Template」の後ろに書かれている名前こそが、あなたが知りたいベースの親テーマなのです。
テーマが分かったら、次にすべきこと
無事にテーマ名を特定できたら、調査は終わりではありません。むしろ、ここからが本当の意味での「活用」の始まりです。
まずは、テーマの詳細情報を集めましょう。特定したテーマ名を、そのまま検索エンジンで検索してみてください。公式の紹介ページや、販売ページ(ThemeForestなどのマーケットプレイス)が見つかるはずです。
公式ページでは、そのテーマが持つ機能の一覧や、デモサイト、価格、ユーザーからの評価、サポート体制などを必ず確認します。画像ギャラリーの表示方法や、問い合わせフォームのカスタマイズ性など、細かい機能があなたの目的に合っているかどうかチェックするのです。
次に、得られた情報を分析し、自分のサイトにどう活かすかを考えます。大きく分けて二つの方向性があるでしょう。
一つは、そのテーマ自体の導入を真剣に検討することです。デザインも機能も理想に近く、評価も高いのであれば、思い切って乗り換えてみるという選択肢があります。
もう一つは、テーマそのものではなく、デザインのエッセンスを部分的に参考にさせてもらうという方法です。例えば、「このサイトのナビゲーションメニューの配置は使いやすい」「トップページの余白の取り方がおしゃれだ」「フォントと色の組み合わせが落ち着いている」など、良いと感じたポイントをメモし、自分のサイトをカスタマイズする際のインスピレーションとして活かすのです。
また、調査ツールが教えてくれた使用プラグインのリストも貴重な情報源です。コンタクトフォーム、SEO対策、ページビルダーなど、目的に応じてどのプラグインがよく使われているのかを知ることは、自分で機能を追加する際の最適な選択につながります。
「調査不可」や「オリジナルテーマ」と表示されたら?
あらゆる方法を試してもテーマが判明しない、あるいはツールが「オリジナルテーマ」や「カスタムテーマ」と表示することがあります。
これは、そのサイトのために専用に設計・開発された、非公開のテーマであることを意味します。企業のコーポレートサイトなどでよく見られる形態です。
この場合、残念ながらテーマそのものを入手したり、名前で検索して詳細を調べたりすることはできません。しかし、落胆する必要は全くありません。むしろ、独自開発するほどこだわりのあるサイトだということです。
あなたにできることは、デザインや機能のコンセプトを観察し、アイデアをもらうことです。レイアウトの仕組み、コンテンツの優先順位の付け方、ユーザーを導く導線の設計など、表面的なテーマ名ではなく、そのサイトが「なぜ使いやすいのか」「なぜ美しいのか」という本質的な部分に注目してください。それらの観察は、あなたが自分のサイトを設計する上で、何物にも代えがたいヒントを与えてくれるはずです。
状況に合わせて使い分けよう:調査方法の選択ガイド
ここまで、5つの主要な調査方法をご紹介してきました。最後に、あなたの状況やスキルレベルに合わせて、どの方法から始めるべきかのガイドをまとめておきます。
もしあなたが、とにかく簡単に、素早く知りたいのであれば、迷わず「オンラインツール(WP-Searchなど)」から始めてください。URLをコピー&ペーストするだけです。
日常的に多くのサイトを閲覧する機会が多く、気になったサイトをその場でサクサク調べたい場合は、「ブラウザ拡張機能(WPSNIFFERなど)」が最も効率的です。一度インストールすれば、後の作業がとても楽になります。
オンラインツールで結果が出なかったり、より確実性を求めたい場合には、「ソースコードの確認」に挑戦してみてください。少しの手順を覚えるだけで、多くの情報が得られる確実な方法です。
そして、ウェブ制作にある程度慣れている中級者以上の方は、より詳細が分かる「開発者ツール」の使用にもトライしてみることをおすすめします。
どの方法が唯一の正解ということはありません。一つの方法で分からなければ、次の方法を試してみる。その組み合わせと繰り返しが、最も確実に答えに近づく道です。
WordPressテーマの調査はサイト改善の第一歩
いかがでしたか?他サイトのWordPressテーマを調査する方法は、思ったより身近で、多様なアプローチがあることをお分かりいただけたでしょうか。
この調査は、単に「かっこいいサイトの真似をしよう」という作業ではありません。優れたデザインの背景にある技術や思想を理解し、業界の動向を学び、そして最終的にはあなたのサイトの独自性と価値を高めるための、大切な情報収集のプロセスです。
次にインターネットで「いいな」と思うサイトを見つけたら、ぜひこれらの方法を試してみてください。きっと、あなたのサイトをより良くするための、確かなヒントが見つかるはずです。
