せっかく愛犬のためにクレートを買ったのに、「いざ入れてみたら窮屈そう…」「大きすぎて中で滑ってしまう」なんて失敗、実はとっても多いんです。クレートは犬にとっての「安心できる個室」であり、移動時の「命を守るシェルター」でもあります。だからこそ、なんとなくの直感で選ぶのは禁物。
今回は、愛犬がリラックスして過ごせる理想の空間を作るために、プロも実践しているクレートサイズの選び方を徹底解説します。測り方のコツから、用途に合わせた基準まで、これさえ読めば迷いゼロで最高の一台を選べるようになりますよ!
なぜクレートのサイズ選びが重要なのか?
「大は小を兼ねる」という言葉がありますが、犬のクレート選びに限ってはこれが当てはまりません。もちろん、狭すぎて身動きが取れないのは論外ですが、広すぎることにも意外な落とし穴があるんです。
まず、クレートが広すぎると、犬は「どこで落ち着けばいいのか」分からなくなります。また、室内でハウスとして使う場合、広すぎると隅っこで排泄をしてしまうなど、トイレトレーニングの妨げになることも。さらに深刻なのが移動時です。車や飛行機で万が一の衝撃があった際、広い空間だと犬の体が壁に激しく打ち付けられてしまい、大きな怪我につながるリスクが高まるのです。
逆にジャストサイズであれば、犬は壁に体を寄せることで安心感を得られ、移動中も体幹が安定します。愛犬にとって「自分にぴったりなサイズ」を見つけてあげることが、心の健康と安全を守る第一歩になるんですね。
愛犬のジャストサイズを知るための正しい測り方
サイズ選びで最も大切なのは、愛犬の「今の体格」を正確に把握することです。体重だけで判断すると、足の長い子や胴の長い子で誤差が出てしまいます。メジャーを用意して、以下の4つのポイントを測ってみましょう。
- 体高(頭の先から床まで)犬が四肢で真っ直ぐ立った状態で、地面から頭のてっぺん(耳の先まで含む)までの高さを測ります。これがクレートの「高さ」を決める基準になります。
- 体長(鼻先からお尻まで)鼻の先から、尻尾の付け根までの長さを測ります。伏せをした状態で測ると、より正確な奥行きの目安が分かります。
- 体幅(体の横幅)胸のあたりなど、体が一番太い部分の横幅を測ります。
- 背丈(首の付け根からお尻まで)首の付け根から尻尾の付け根までの長さです。
これらの数値をメモしたら、次はクレートの内寸と比較していきます。理想的なサイズは、「中で犬がくるりと一回転でき、伏せをしたときに足がはみ出さないサイズ」です。
具体的には、以下の数値をプラスしてみてください。
- 高さ:体高 + 5cm程度(天井に頭がつかない余裕)
- 奥行き:体長 + 3〜5cm程度(足を伸ばして寝られる余裕)
室内用と移動用で使い分けるサイズの考え方
実は、クレートを「どこで使うか」によっても、ベストなサイズは微妙に変わってきます。
- 室内でメインのハウスとして使う場合家で長い時間を過ごすための「寝室」なら、少しだけゆとりのあるサイズを選んであげましょう。中で足をしっかり伸ばして横になれるか、お気に入りの毛布を敷いても窮屈にならないかをチェックします。あまりにタイトすぎると、夏場に熱がこもりやすくなるというデメリットもあります。
- 車や電車など移動用として使う場合移動がメインなら、できるだけ「ジャストサイズ」を意識してください。中で立ち上がって一回転できる最小限の広さが、最も安全です。体が適度にホールドされることで、乗り物酔いの防止にもつながります。
もし、室内用と移動用を一台で済ませたい場合は、ハードタイプのアイリスオーヤマ エアトラベルキャリーのような、頑丈かつ内寸がしっかり確保されているモデルが汎用性が高くおすすめです。
種類別!素材によるサイズ選びの注意点
クレートには大きく分けて「ハードタイプ」と「ソフトタイプ」があります。これらは素材の特性上、内寸の感じ方が変わるので注意が必要です。
- ハードクレート(プラスチック製)衝撃に強く、お掃除も簡単。飛行機に乗せる際はバリケンネルのようなIATA(国際航空運送協会)基準をクリアしたものが必要になります。プラスチック製は壁に厚みがあったり、内側にネジの突起があったりするため、外寸から2〜3cm引いた数字を内寸として考えるのが無難です。
- ソフトクレート(布・メッシュ製)軽くて折りたためるのが魅力のソフクレートなどは、キャンプや帰省に便利です。ただし、布製は底面が沈み込みやすいため、中に厚手のマットを敷くことが多くなります。そのマットの厚み分、高さに余裕があるサイズを選ばないと、愛犬が中で首を曲げて過ごすことになってしまいます。
子犬の時期に買うならどのサイズ?
「すぐ大きくなるから、成犬になっても使える大きなサイズを買いたい」という気持ち、よく分かります。でも、ゴールデンレトリバーなどの大型犬の子犬に、いきなり巨大なクレートを与えると、前述の通りトイレの失敗や不安感の原因になります。
おすすめなのは、中敷きや仕切り板(ディバイダー)が付いているタイプを選ぶこと。成長に合わせて中の広さを調整できるので、買い替える手間が省けます。もし仕切りがない場合は、空いているスペースにクッションや段ボール(囓らないよう注意)を置いて、物理的に「今はここまで」という空間を作ってあげましょう。
犬種ごとの特徴を考慮したアドバイス
体重や数値だけでは測れない、犬種特有の体型も考慮しましょう。
- 胴長犬種(ダックス、コーギーなど)高さよりも「奥行き」と「幅」を優先します。寝返りを打つ際に腰に負担がかからないよう、横幅に少し余裕があるものを選んであげてください。
- 足長・高体高犬種(イタグレ、プードルなど)体重は軽くても、足が長いため高さが足りなくなることが多いです。伏せをしたときに肘が窮屈そうでないか、立った時に頭が天井を押し上げていないかを重視してください。
- 短頭種(パグ、フレンチブルドッグなど)鼻が短く体温調節が苦手な子たちは、通気性が命です。サイズに余裕を持たせるよりも、窓が大きく空気の流れが良いリッチェル キャンピングキャリーのようなタイプで、かつ熱がこもらない広さを確保してあげましょう。
サイズ選びの最終チェックリスト
購入ボタンを押す前に、以下の項目を最終確認してみてください。
- 中で犬が自然に一回転できるか?
- 四肢を伸ばして横になれる奥行きがあるか?
- 頭のてっぺんと天井の間に数センチの隙間があるか?
- 入口の大きさは、愛犬がスムーズに通り抜けられるか?
- (車に載せる場合)トランクや座席にクレート自体が収まるか?
特に見落としがちなのが「入口のサイズ」です。箱自体のサイズは良くても、入口が狭くて愛犬が肩をぶつけてしまい、それがトラウマで入らなくなるケースもあります。入り口の有効幅も必ず確認しましょう。
クレートを愛犬のお気に入りの場所にするために
正しいサイズが選べたら、あとは「クレート=楽しい場所」という印象をつけてあげるだけ。最初はおやつを中に入れて、自分の意思で入るのを待ってあげてください。無理に押し込むのは逆効果です。
ぴったりサイズのクレートがあれば、お出かけの範囲もぐっと広がりますし、災害時の同行避難でも愛犬のストレスを最小限に抑えられます。ぜひ、この記事を参考に愛犬にとっての「最高の隠れ家」を見つけてあげてくださいね。
クレートサイズの選び方をマスターして、愛犬との暮らしをもっと安全で快適なものにしていきましょう!

